ご無沙汰です。
というのも、UPしたい内容があったのですが、題名のような事態に追い込まれる事が起こりまして、
それどころではありませんでした。
ということで、本題に入ります。
○月×日、みちのくの澄んだ空気を一杯に吸い込んで上り勾配を全開加速する愛車と私。
「ゆわkm/h」くらいだったと思いますが、ラ○スパ○梯前のストレートで、突然急激に失速しました。
あ、正しくはスピードメーターのみが。
「!?」と思って「よわkm/h」程度(体感)まで加速しましたが、改造して6時方向を0指針とした我が愛しのメーターはピクリとも動きません。
「メーターが死んだ・・・(T_T)」
失意の私は、自宅までの「あえわkm」をタコと他車の流れだけに頼っての走行を強いられました。
メーターユニットは非常に高価であると記憶していたので、すぐに某Yオクを物色。
入札・落札・配送のタイムラグの中、ドキドキしながら走行する日々が続きました。
そして走行距離の記録も・・・。
こういう時に限って11年物の愛用DVDナビが「私もかまって」と言わんばかりに絶不調となり、「走行→自宅PCでナビタイム」が日課のようになっていました。
そしてメーターが死んで○日後に、やっと品物が到着しました。
安さと距離重視で、愛車のものより新しいながら距離が若干長いものを選びました。
さて、「手を汚さないドライバー(技術がない+めんどくさがり)」を自認する私としては珍しく、自分でやってみることにしました。
と言うのも、愛車のメーターパネルにオリジナルにする際、メーカーさん(http://www2s.biglobe.ne.jp/~AWD/)で直接やって頂いた事があり、その時非常に簡単そうにやられていたので、ド素人ながら変な自信があったのです。
方法もこちらのHPを参考にさせて頂きました。
↓作業前のコクピット
↓ステアリングコラム(下にネジ4本)とメーターフード(下にネジ2本)を外します
次にメーターユニット(前ネジ4本)を外すのですが、後方のコネクターを取るのがとても難しいとみんカラの他のユーザーさんが書いていました。
特にスピード用のが困難だということでかなり構えていましたが、細腕&細指&軟体の私には
余裕でした(パズーですね)。
機械いじりに意外と向いているのかも。
↓取り外したメーターユニット
↓メーターユニットを取り外されたコクピット
そして次は故障が疑われるスピードメーター部分の取り換えです。
↓上が落札したメーター(純正)・・・色気が全然違うね!
↓ばらして取り外したところ
↓愛車の方もばらしてチェンジ
↓せっかく開けたのでこんな遊びも(振り切っちゃえ)
あとは元通り組み直して試走。
しかし!全く動かないままのニューメーター・・・orz
遊んだりするんじゃなかった・・・。
失意の私を、「駅まで迎えに来て」という妻のメールが追い打ちをかける。
駅まで往復2.4km、そうです、また記録の日々が続くのです・・・。
そうは言ってもこのままでは整備不良でいつ検挙されるかわからない。
自分を奮起させて真の原因を探ることにしました。
そしてたどり着いたのが、「そう言えば、メーター外した時のケーブルの中の棒がグラグラだったなぁ・・・」
・・・はい、ダメだったのは「スピードメーター」ではなく、「スピードメーターケーブル」だったのですね。
整備ド素人の私には想像のつかないことが旧車には起こってくるんですね。
そうと気付けば舞台はまたYオク。
ところが!メーターほど出品数がない!(1つもない!)
新品6千円に納得できない私はキーワードを変えて何とかひとつ見付け出し、
900円で落札→上記同様のタイムラグを乗り越えてゲット。
今日はその後初めての休日で、朝からやってみることにしました。
ここでもう一つ難関が。メーター交換は紹介されていることが多いけど、ケーブル交換の情報って非常に少ない。
みんカラでもあまりヒットしませんでしたが、先人の断片的な整備記録と私の妄想力を頼りに断行することに。
まずは前回同様メーターユニットを外します。
前回は30分ほどかかった作業も今日は10分。慣れって怖いですね。
続いて、車体下にもぐるためジャッキアップ。
誰かの記録に「タイヤも外した方がいい」と書いてあったので外しますが、これは間違い。
作業するのはジャッキアップポイントよりも後方なので、外し損になりました。
↓緩い勾配のある自宅車庫でドキドキジャッキアップ(車体下に"保険"でスタッドレスを置きました)
↓バルクヘッドを貫通しているので、パッキンゴムごとクリップをつかんで取ります(写真右下のゴム)
メーター側をバルクヘッド側に外しますが、後で新しいケーブルを通すために、外す方にひもを結んで引き抜きます。
この作業中に車体内で色々引っかかりますが慎重にやって成功。
↓新旧比べようとして触ったら、古い方の「棒」が折れた!これじゃあだめなわけだ・・・(この棒が回ってスピードメーターが動く)
お次は車体下部。
↓バルクヘッドからボディとミッションの間を通って後方下部に向かっています(明かりがバルクヘッド方向)
↓PPF(※)を貫通してるとは!!
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/005/189/519/f513a21cd6.jpg)
※PPF:パワープラントフレーム…ミッションとリアデフをつなぐコの字型断面のフレーム(トラス状)。
動力伝達ロス防止・ボディ剛性UPが目的でNAロードスターから採用され、のちにRX-7にも採用。
現行NCロードスターはZ字型断面。
↓やっぱり遊んでしまう私
ミッション側はねじ込み式ですが案外簡単に外れ、上から通してきた新しいものと交換。
本当は22番のレンチとやらで締め付けるようですが、そんな工具はないので車載のプライヤーと根性で締め付け完了(笑)
コクピット側に戻り、古いケーブルに結んでおいた紐を新しい方に結び直し、引っ張ります。
↓うまく出るかな・・・
↓出た!!
あとはメーターユニットを装着して試走。
↓ちゃんと動いた!!!!\(^o^)/
この後は総決算。前回外した時にODOメーターを進める方法が偶然分かったので、一旦取り外した後に、あの日以来走ってきた約「ぬふわわkm」を進めて再装着。
こうして長い戦いは終わりました。
↓凛々しいマイコクピット
実は2年半前の車検時に「スピード遅めに出ますね」なんて言われていたし、キュルキュルと異音もしてメーターのブレもあった。
きっとあの棒がねじれて千切れていく過程だったのだろう。
もしかしたら満タン法で計測している燃費ももっと良いかもしれないし、走行距離ももっと多かったかもしれない。
それってちょっとゾッとします。
新しい・・・と言っても中古のケーブルは最初からブレまくっていますが、動いているので気にしません。
もう同じトラブルには巻き込まれたくないですが、一度経験してしまったので次起こっても対処できるなぁ・・・(複雑)
でも直って良かった!