参号機のホイールは、1.5t超のボディとその他もろもろを走らせ・曲がらせ・止まらせるたびに、
ジャパニーズとは比較にならないほどのダストを浴びて常に薄汚れている
(オーナーが頻繁な洗車を怠っているのが最大の要因ではあるが)。
それがゲルマンの掟と言ってしまえばそれまでではあるが、
パーツが短命であることは紛れもない事実である。
その一つとして、5月の12ヵ月点検時にリアブレーキの消耗を指摘されていた。
購入後約4万kmの走行で無交換だったのは、むしろ長寿命の部類になるのかもしれない。
しかし耳を疑ったのは、パッドのみならずローターも限界である、ということだった。
確かにホイールの隙間から覗くローターはえぐれ、エッジが立ち始めている。
一般使用のジャパニーズではローター交換に至ることは珍しいと思うが、
「ローター1回につきパッド2回の交換」が定番らしい。
まるでエレメントとオイルの交換サイクルのようだ・・・。
その事実を突き付けられてビビっていた私は、強制エンジンブレーキやソフトブレーキングを多用し、
この5ヵ月を騙し騙しのらりくらりとかわしてきた。
高額な交換費用にも後ろ向きな気持ちを隠しきれない状況だったが、
10月の東北行き=駆け抜ける歓びチャンスが決まると待ったなしとなり、踏み切ることにした。
まずは安価に抑えるために社外パーツを検索し、ディクセルで揃えることにした。
同時期にホークス優勝セールでポイントが加算されるため、ヤフーショッピングを利用。
楽天が優勝していたら楽天で購入していたかもしれない。
こんなところに経済効果が出ている・・・
↓ローター(PD)・パッド(Pタイプ)・パッドウェアセンサーたち
↓リアと言えどもベンチレーテッド
↓パッドは325i用と同型(のため記載内容をないがしろにされる320i・・・T_T)
↓ネット情報で「されていない」と言われていた面取りがされていました!
↓あてがってみました(こんな感じか?)
↓パッドウェアセンサー(パッドに刺して使う。これが削れたら警告発報!)
持ち込んだのは12ヵ月点検を頼んだ町工場。
交換後、実走して制動面の塗装剥離まで丁寧に対応。
費用は部品が合計約2万円、工賃は1.2万円に収まって安堵した。
ちなみにディーラーではラッキー〇万程度となる。
では、外観比較を。
↓交換前
↓交換後(「あえて」ホイールは洗っておりません)
↓交換前(えぐれローターと薄パッド)
↓交換後(ローターハブ部がまだ汚れていない=美しい・・・)
交換後のフィールは実に良好。
停止直前の超低速時にしていたビビりと音鳴りが今のところ発生していない。
ストリートスペシャリストな私にとってはコストパフォーマンスに優れた選択であったと思う。
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さて、5ヵ月前の点検と今回のリアブレーキ交換を終え私は満足であったが、
参号機自身は納得していないようである。
↓ACCにして・・・
↓ONにすると!
メーターのセンター下部に「SERVICE」と表示され、ディーラーへの入庫を迫ってくるのである。
↓5ヵ月・5,000km超過している(ご不満である)とのこと
この表示は、車載のオンボードコンピューターが適切な整備時期を記憶し、
ドライバーに認知させるものであるが、町工場では整備後の再設定は行われず、
実際の整備実施後に継続して表示されていた
(そういった意味でもディーラーへの入庫を迫るのである)。
ディーラーへの入庫も検討したが、ハイクラスな「SERVICE料」が頭をよぎり、
何とか自分でリセット出来ないものかと調べてみた。
すると、出るではないか、方法とやらが・・・。
↓左下のメーターリセットボタンを長押し
あとはウインカーレバー(左である)を操作して、任意の項目をリセットしていく。
↓まずは「点検整備」を・・・(ジャッキアップされております)
↓回るタイマー
↓4年も伸びた!!あるいは5万km(笑)
↓今回のリアブレーキはこんな感じ
↓ブレーキオイル(つぎ足しだけなのにリセットしてしまった^_^;)
↓「法令点検」は任意に設定可能(来年の6月に設定)
これで毎回始動時に悩まされていた「SERVICE」の表示から解放されることとなった。
5ヵ月間の苦悩があっけなく一瞬にして払しょくされたのだ。
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サマータイヤで駆け抜ける歓びを享受できるのも今年ではあとわずか。
曾祖父の地元・長州は、約150年前にみちのくに攻め込んだ。
歴史の転換期の悲劇として、心を痛める方も多いであろう。
現代の私は、歓びを分かち合うために彼の地に赴く。
摩擦で身を削りあうのは、参号機の制動装置に委ねようと思う。