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僕が北海道ツーリングに行った際、行きの道中で銀2郎さんにご案内して頂いた道に奥入瀬があります。
当時の僕は北海道のルーティングを考えるので精一杯！
そこが景勝地である事もよく知らずについて行きました。

深い深い森の中。
当時は夕刻と言う事で薄暗い中駆け抜けましたが、渓流に沿ってうねる道に僕は驚きを隠せませんでした。奥入瀬は川の流れが間近で見れるので、涼しげで爽快です。

また来たい！と思った僕は翌年東北ツーリングと称して再び訪れたのですが、それはまた別の話。

銀2郎さんとお別れした後は八甲田山の麓を抜けて青森市街へ抜けました。
しかし、既に日も暮れて街燈も無く辺りは真っ暗…。
増してや不慣れな青森の山奥、その時味わった寂しさ加減は筆舌に尽くし難いものでした。
途中ウサギが飛び出してきて冷や汗をかいた瞬間をよく覚えています。

それだけに、青森市の灯りが見えたときの安堵感も大きかったです。
ようやっと人の居る処に着いたぞ…と。
この日は埼玉から青森まで一気に走り抜けましたから、ようやく辿り着いた達成感も味わいました。

奥入瀬の爽快感、そして八甲田で感じた寂しさと安堵感は今でも鮮烈な思い出です。



※写真は2013年8月 東北ツーリング 奥入瀬にて

ちょっと趣向を変えて、ドライブルートに関する雑感をつらつらと書いてみようと思います。宜しくお付き合い下さい。

臆病な僕は、最初は「クルマで遠出」が怖くて出来ませんでした。埼玉の実家から、奥多摩や秩父に行くのが精々で…(＾＾;)

そんな折、大学のサークルの合宿(@河口湖)にクルマで行く事を決め、せっかくなので下道で行くことを思いつきました。
中央道脇のR20は面白くないかなと思い、奥多摩のさらに奥、R411柳沢峠を越えるルートで…。

初めて踏み入れる奥多摩の先。R411この区間は丹波山村の集落がある程度で民家がほとんど有りません。景色も欝蒼とした森と渓谷を抜けて行くので、静謐で好きなのですが当時は不安でした。
「ちゃんと辿り着けるのかな？」と…。

奥多摩から1時間、ようやく柳沢峠を越えた景色に僕は感動しました。
視界が開け、目の前に広がる甲府盆地。高々隣の県なのですが、新天地というか別世界というか…「自分の手で辿り着けた」事に強い悦びを覚えました。

今となっては中央道の混雑避けに当たり前のように抜ける柳沢峠ですが、当時の鮮烈な印象は今でも忘れられないです。



※写真は2012年12月 奥多摩 大麦代駐車場にて

僕がNBロードスターに乗り続けてもうすぐ丸7年が経過しようとしておりますが、その間実に色々なクルマに触れる機会に恵まれました。(本当に有難い事です)
僕自身は生活環境が変わらない限りロードスターを降りる気は無いのですが、一方で違うクルマを所有してみた時の世界を想像してみるのはそれはそれで面白い事です。
何より、僕自身が色々なクルマを“知りたい”欲求に突き動かされているように思います。

例を挙げると、「S2000の強靭なボディ剛性」や「RX-8ロータリーのスムースな回転フィール」などと云ったものは実際に体感してみないとよく判らないものだと思います。
乗って体感して、改めて考える…これを繰り返す事でクルマへの理解が深まる、そう信じています。

今回、備忘録ということで今までに試乗したクルマを整理してみました。
全部書くとごちゃごちゃになりそうなので、「2シーターor200ps以上」に限定しております。
又、試乗記を書いたものはリンクを付けました。

改めて並べてみて、我ながら結構色々乗ったな～と感じました。
4WDがほとんど無いなど大分偏っておりますが…(＾＾ゞ

今後、自分の生活環境がどう変化してゆくかは判りません。
ただ、多く学んだ上でその時その時の“最高の一台”に巡り合えたら良いなと思います。

■長距離 -100km以上-
[HONDA] S2000 AP1
[TOYOTA] 86 ZN6
[LOTUS] Exige(①,②,③,④)
[BIRKIN] Super SEVEN

■短距離 -5km～100km-
[MAZDA] Roadster NCEC, RX-8 SE3P
[HONDA] Civic Type-R EURO FN2
[NISSAN] 180SX, Skyline ECR33
[LEXUS] GS 350
[SUBARU] SAMBAR Truck
[BMW] Z3 1.9i, Z4 3.0i E85, Z4M Roadster E85, Z4 sDrive23i E89(①,②), 130i E87
[MERCEDES-BENZ] SLK300 R171
[RENAULT] Lutecia R.S.
[LOTUS] Elise 111R

■チョイ乗り -5km未満-
[MAZDA] EUNOS Roadster NA6CE
[HONDA] S2000 AP2, INTEGRA Type-R DC5, INTEGRA Type-R DB8, CIVIC Type-R FD2
[NISSAN] Silvia S15, Fairlady Z Z33, Skyline ER34
[TOYOTA] CELICA SS-Ⅱ ZZT231
[SUBARU] Impreza Type-EURO
[DAIHATSU] Copen L880K
[ALPINA] Z1 RLE
[CHEVROLET] Corvette C5

※写真は2015年8月、OCFC夏の走行会より

今年の連休は晴天続きで暖かく快適でした。
とは言えお山は怖いので、ちょこちょこご近所ドライブしつつ僕は実家でのんびり過ごしました。

昨日は10ヶ月ぶりにエキシージを借り出しました。
このクルマが納車されて早3年半が経過しているのですが、未だに新鮮な感覚と考えるキッカケを与えてくれます。

今回考えたのは、「姿勢」の違いと「自由度」です。
ロードスターとエキシージではコーナーの姿勢が全然違う。これは単にFRかMRかという違いだけで無く、重量配分やアシのセッティング等々が関係しているものと思います。
その意味では、例えばS2000やZ4などもロードスターとは姿勢が違う。

ロードスターの旋回姿勢ってコーナー中に車体が内側に向くようなカタチになるんですよ。
これが他のクルマはもっと外向きで、FFの現行ゴルフ辺りになると思いっきり外向きなので不慣れな僕は怖いぐらいです(＾＾;

また、同時にロードスターはリアのグリップが弱くて操作如何でフロントか、リアかいずれかのグリップが限界に達します。一方、他のクルマは概ねフロントが先に限界に至ります。

OCFC夏の走行会やドラテク向上MTGで色々と限界挙動を試す機会に恵まれました。
その経験から例えばS2000はパワーが有りますので、強烈にリア荷重抜いてアクセル踏めばスライドします…がそのまま一直線にスピンです。エキシージは頑張れば回り込むような挙動は作れますが、リアのグリップが余りに強烈なため滑りません。恐らく滑ったらくるっといってしまうでしょう。

ロードスターはこれらに比べればスライドにもって行くのは容易です。
コーナーで踏ん張っている際にちょっとアクセル踏み増せばリアが鳴いてしまう程です。
また姿勢制御も比較的楽で、スポーツ走行経験の浅い僕でもドリフトの真似事程度は出来てしまいます。

以上まとめると、ロードスターはクルマの向きを変える「自由度」が高い。
ドリフト姿勢を作ってラリーカーみたいにクルクル向きを変える運転は、ロードスターなら比較的容易だがエキシージでは難しい。もちろん、相応のウデが有れば、の話ですが…(＾＾;

この「自由度」の高さがロードスターの代名詞たる“人馬一体”感に深く関わっているのでは無いか？
そんな事を考えた連休でした(笑)