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tommmyのブログ一覧

2024年09月29日 イイね!

「へうげもの」を読んだ


暑いのでクルマはお休みして読書してました。表題のマンガ、「ひょうげもの」と読みます。
織部焼きで有名な古田織部という戦国武人にして茶道家の話。
茶道とか陶器とか、伝統だか作法には興味ないのですが、これはその起こりのところの話なので面白い。価値、価値観を新しく作っていく話。

なんでも起こりの頃は面白いものです。未発達なのでどんどん広がって可能性を感じさせる。人間自体、子供の頃とかなんかやり始めた頃はそんな感じだったでしょう。

「だった」。過去形ですね。今振り返って見ているからです。発展して茶道という大きな文化になったものを見つつ、その起こりをフィクション交えて面白おかしく描いてます。これ傑作。茶道家には絶対怒られる嘘満載なのもいい。

作中、織部はまず茶器マニア、コレクターから始まります。そして茶器の景色に魅せられて、集めるに飽きたらず作陶しそれを楽しむべく茶室を作り、庭を作り、見たい、表したい世界観を生涯かけて作っては壊し、失敗しては直し、作り替えていきます。

掛け軸とか襖絵なんてのは観賞目的のれっきとした美術品ですが、茶器や茶室は道具、実用品です。実用しての美感。体感する美術物。

美術だとわかりませんね。感動体験かな。これはすげえや、と体感する道具。
経験したことのない体験は言語化しにくいものです。

で、最終的には茶の湯っていうカフェインパーティ(また怒られる言い回し)から拡がる未知の体験を突き詰める話になります。
織部はサムライで、当然武士社会である程度成功しつつ、上手いこと渡り歩いて生活を維持しながらこれを突き詰めていきます。

作中、乙なものという価値感を成立させこれを突き詰めます。甲乙の乙。ナンバーワンではない、天下一ではないところにある価値。
本職のサムライでは織部は天下人にはなれませんでした。ナンバーワンではない。ある意味挫折ですが、それですべて無価値ということではなく、乙なる価値を見いだします。
オンリーワンに近いのだけどちょっと違う、挫折や限界を感じたほぼ全ての人と共感できる、ナンバーワンとは違う価値。

クルマで言ったらナンバーワンは突き詰め切った競技車。機能美の塊。
天下一はスーパーカーとかハイパーカー。

とすると、乙なクルマはチューンドかな。唯一無二で一期一会。作り手、乗り手の極限。

この辺、自分にとってのクルマ弄りに通じる感覚があるようです。未知のドライビング体験の追求。そのための手入れや、運転操作の習得。車両の作り込み。それらが組み合わせて思い通りに近づけていきます。

あちらの世界ではこれは一座建立というようです。唯一無二の感動体験。それはやっぱりよく考えてつくりこまないと出来ないので、個性で作り上げるチューンドカーの世界に通じているような気がします。

どちらも体験しないと、乗ってみないとわからないことですし、一期一会なので機会があればそれは大切にしたいですな。
Posted at 2024/09/29 23:27:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | dialy | 日記
2024年08月28日 イイね!

【祝20周年:みんカラでの思い出】

【祝20周年:みんカラでの思い出】前にも書いたような記憶が会うけど、みんカラを始めたきっかけはそれ以前からやってたホームページの記事を丸パクリされたから。
知り合いから「なんかみんカラってところに同じ記事があるけど、始めました?」と連絡があって、パクられるなら分室建てとこ的な始まりでした。

パクった下手人はいつのまにか消えてしまい。また、私の本家HPもプロバイダ変更で閉鎖してこちらが本家に。しばらく休止していましたがホーク増車で再開して今に至りますがそうですか、もう20年以上になるんですな。
Posted at 2024/08/28 18:15:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | dialy | タイアップ企画用
2024年08月15日 イイね!

夢も本体も膨らむジャンプスタータ

ここであったが8年目、かなり活用しているDB POWER製ジャンプスタータですが、なにやら異変、膨らんでまいりました。
平らな床に置いてスッと回すとクルクル回ります。あー。ガス膨張ですな。
これ、LIFEPO4(LFP)かと思ってたのですが、普通の膨らむリチウムイオン電池でした。やだなもう。
まあ、そろそろ寿命ですか、次をどうするか。
今度こそ安全なLFPにするのかいいかな。安全第一。
でもLFPは電圧が低い問題がある。この手のジャンプスタータは逆流防止にFET入りのケーブルになってて、そこでの電圧低下もあるのでうちのはちょっと問題あり。最近の電圧監視回路入りケーブルはリレーで遮断しているのでそっちならないかも。
そして、同じ容量にするには1.5倍くらいでかくなっちゃう。それはデカいし、あとお高い。

最近、EVがダブついてるとか言うし、もうちょっとしたら余ったLFPが安く出回るかも。よし、様子見だ。

Posted at 2024/08/15 22:52:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ
2024年08月13日 イイね!

夏休みの自由研究 ターボチャージャーとターボポンプ

夏休みの自由研究 ターボチャージャーとターボポンプ暑いので作業はオヤスミしとります。
折角なのでみんな大好きIHIの展示を見てきました、石川島播磨重工。ここも今話題の一万円札翁が創立に関わったらとこのようです。資産家の鍋島さんと伊達さん言いくるめて。
造船やったら骨組みが橋梁に、船殻がタンクに、動力がエンジンとポンプになるらしく、そんなんでジェットもターボもロケットも作りました、ということらしいです。

IHIのターボといえばボールベアリング。まあそれはセンターカートリッジでクルクルでキュンキュン回って、吸気をブーストしてくれるとのです。

画像によればそれの祖先は蒸気タービン。クルクル回る系のおじいさんにして現役の動力変換器ですな。
どちらかというとジェットエンジンのほうが嫡子のようで、ターボは亜流みたい。

似たようなものにターボポンプというものがいまして、これは液体燃料ロケットの燃料と酸素を加圧して送りこむポンプ。外見はターボににているのですが、図によれば血縁関係はないみたい。

残念なことにターボポンプは撮影禁止。カットモデルをじっくりみてきましたが、ポンプ側ターボで言うコンプレッサーのインペラーが全然違います。
先にインデューサーというドリルのような羽根、その後ろにあるメインのインペラーはウォーターポンプのような形状をしてます。

圧力が違うから?その時はと思ってましたが、あとで調べたらロケットのターボポンプは液相で動作するんだとか。車のターボは気体の空気。気体と液体だったら全然違って当然だし、さらに液体でも水は非圧縮だけど液体水素や液体酸素は圧縮できるのだとか、それにあわせた羽根の形と組み合わせということのようです。

なるほどねぇ。でもポンプ族はターボといってもポンプで別系統って、これ、IHIの組織とか、事業分類もこうなのかな? この説明書きが何をもとにどれだけ考察して書かれたかによるのであんまり意味がないことなのかもですが、いい勉強になりました。


Posted at 2024/08/13 16:46:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | dialy | 日記
2024年06月08日 イイね!

サスをいじる前の基礎知識

こっちの車高調の話の前に今のクルマのサスペンションの成り立ちを理解しておくと誤解が減るかなぁ、という話です。

クルマのサスペンション、馬車のガタゴト振動吸収が最初の目的なんです。
まず、車軸から上屋を板バネで浮かせました。そしたらガツンゴトンがポンポンに改善。なのでサスの基本はバネです。
でも、ポンポンをもっと柔らかくしてポヨンポヨンにすると今度はいつまでもポヨンポヨンが止まらないのでそこにダンパーをつけました。バネとダンパー、機能要素2つの登場です。

そしたらポヨンポヨンがトコトコ、とかシュッシュっとおさまりました。めでたしめでたし。しかし、めでたくなると飛ばしたくなります。

そしたら今度はカーブでの遠心力が問題になりました、ロールです。外側だけ沈むんで、上屋、座席から外に放り出すように傾きます。だめですな。
対策にバネ固くしたらゴツゴツ。これじゃサスの意味ないので困りました。

ここでスタビライザーが参戦です。本名はアンチロールスタイビライザー、とかアンチスェイバー、まあロール止めの棒です。左右の車軸を繋ぐ棒。
ロールし始まったら延びる内側のバネ力を縮む外側に持ってきて、外伸ばし&内縮めの一挙両得棒、それがスタビです。
最初ただの棒でしたが、ねじれ棒にすると棒自体がバネになるのでそうしました。
ロール量に応じてアンチロール力が大きくなるし、ねじり棒の太さでバネ力も調整できる、なかなか優れものになりました。

さて、足回りはだいぶイイ感じになりましたが、エンジンもさらにハイパワー、タイヤもメキメキと良くハイグリップになり、また路面も舗装されほぼ平らになりますと、ただのバネとダンパーとスタビだけではいなしきれなくなります。

そして、ここからは小技を使います。バネ、同じ重量を柔らかいバネで支えたいので最初から縮めて使います。そう、プリロード。これで柔らかいバネのまま大きな荷重を支えられます。バネ柔らかい方が乗り心地がいいですからね。

そして、左右のロールと前後のピッチング、ノーズダイブ&スクオートは頭を使ってサスアームの角度を上手く配置しジオメトリカルに減らします。
ジオメトリカルというのは、重心とアームの位置と角度をうまく配置すると加減速や遠心力で起こる動きを減らせるという、魔法のような設計です。いや幾何学なのでゴリゴリに理屈あります。知恵で解決してるので説明は面倒くさいのですが、わかると意外と簡単です。まあ、前後左右、クルマの運動で掛かる力を利用したり受け流すようにアームとリンクを配置しておくという、なんかこう体術の合気みたいな技です。余計わからんか。


というのが、現代のクルマのサスペンションの基本。
まずは、とにかく路面のデコボコをいなすために柔らかく支えよう=柔らかいバネ
次に、共振止まらないと酔うので抑えよう=ダンパー
ロールでこぼれ落ちたら大変なのでロール抑えよう=スタイビライザー
加減速強くできるようになったけど、ピッチング抑えよう=サスジオメトリ
ロールもジオメトリで抑えられるぞ。=今のクルマの完成。まあ各要素を丁度いいように調整してありますが。


ここまでが現代車のサスペンション、みんなが買うクルマについてるやつです。
そして、ここからです。チューニングしてやるぜ!、というのはこの完成品のバランス変える、崩すということです。

すると、まあ大体こうなります。

車高落としました。=ジオメトリ悪化します。ロールが大きくなります。

ロールすごいので強化スタビ入れました。=ロールちょっと戻ってキビキビ動くようになります。

ハイグリップタイヤにしました。=またロールがおさまらなくなりました。フルボトムしてたりするとスピンとかしやすくなってたりします。限界かな?

なので、車高調組みました。=直巻きバネはガチガチ、減衰力もド高めで動かない足、最初の反応は速いけど曲がらない。おかしいな…


ハイ、何故でしょう?
それは、柔らかいバネ前提で、いろいろ補正されてきているのが今のクルマだからです。
そのバネレートはなにも補正がなけれが1G沈み量でフルボトムするくらい柔らかいのに、底付きせず、ほどほどの動きでおさまるような強力な補正です。

そこに車高調、直巻きで純正の何倍ものレートのバネなんか入れるのですから、補正が効きすぎてしまうのです。

例えるなら補正しすぎたプリクラや、デジカメ小顔補正で可愛い子が目玉のお化けになっているようなもんですな。知らんけど。

レート上げたらジオメトリ、スタビライザーは見直ししないといけません。強化スタビはレートを戻す、車高下げたらロワアーム角を直す(タイロッド角もあわせる)、アンチノーズダイブジオメトリはほどよくキャンセルできるよう軽減する。

ここを合わせ込んでいかないと、どこかした変な動きをします。ことによってはまともに操作できなくて当たり前です。なので一つづつ調整しながら。ですからお金も手間もかかります。下手にやると迷って抜けられなくなりますが、きちんとできればやりこみようによってはもの凄くよくすることができます。(たまになんともならないクルマもありますので、個人差あります的な話ですが)

そういうのいやだったらワンポイント、強化スタビにちょっとハイグリップタイヤくらいでやめておくのが無難かもしれません。ワンポイントで雰囲気楽しむのも悪くない。
でも、やりこまないと見えてこないところもいろいろあるわけで、やってみたければやってみるのがいいと思います。調べりゃほとんどなんでもわかる時代ですし、どっちも楽しいのでお好きなように是非。

Posted at 2024/06/10 01:40:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | サスペンション | クルマ

プロフィール

「今WRCを走ってる里ラリー1ラリー2規定の車両は前後機械式LSDでセンターは直結のみであの走り。センターアクティブデフよりターンインアンダー出やすいけどその分アクション大きめにして曲げ、その後道の上に残すのがドライバーの仕事。ラリーカーそれでいいんよ。曲がってくれるのはロードカー」
何シテル?   11/12 20:47
クルマ趣味は走る/直す/作る、一通りをできるだけ自分でこなします。Blogの過去記事には、今とは異なる考えの内容もありますので疑問に思ったらコメントなど頂けると...
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