
■3日目 8/11(土) 天気:曇り
走行距離:345.9km
苫小牧のホテルを出発し、日高の太平洋側を走った。そこから今回は襟裳岬には寄らず天馬街道でショートカットして、八千代牧場を見に行き大樹町まで走った。
6:30頃起床。ホテルの窓から外を見ると、空は完全な曇り空だったが雨は降っていない。天気予報通りになりそうな感じだ。
LINEを見ると、友人M氏は早起きして既に襟裳岬に向かっているらしい。流石初めての北の大地なのでやる気が全く違う。私もそういう気概があった時期ももちろんあったが、今はこんな曇り空だとさっさと出ようという気がしない。
また友人A氏が合流するなら日時場所を決めようぜ、と言ってきた。今回私の方は行きたい所としては、もう離島くらいしか無く、奥尻島や焼尻・天売島程度だった。そうなると、北海道から見ると西の方に当たる。そして友人2人はライダー定番の道東に向かっている。
離島はフェリー代を支払わなければならないので、絶対晴れている時に行きたい。近々では特別良い天気予報も出てなかったので、今回は皆と足並みを揃えてみようかな、と考えた。
となると、どこで合流しようか模索する。私もまだ苫小牧だから、本気を出せば行けるけど翌日以降が望ましいだろう。皆が集まるなら宴会になるだろうし、買い出しが便利で温泉が近くにあって、と考えると別海ふれあいキャンプ場がベストかと考えた。
12日(日)に別海でどう?と提案した所、2人共快く了承してくれた。これで楽しみが増えた。
折角ホテルに居るので朝シャンを済ませる。前日エレベーターで、このホテルの朝食はバイキングで540円で予約不要朝申込との掲示があった。その値段なら充分だ、と朝食を食べるべく会場に向かう。

バイキングなので好きな物を選べるのが素晴らしい。しっかり食べて、食後にコーヒーも飲みご満悦。
部屋に戻り、ニュースを見ながら出発準備を整える。そしてチェックアウトを済ませ、バイクまで戻った。キャンプ道具満載なのに、特に何もされていない。やはり日本はとても治安の良い国だ、と改めて実感する。
多少の荷物の積み直しをして、8:30頃ホテルを出発する。まずは折角苫小牧に居るので、神社CP「樽前山神社」を取りに行く。道沿いに立派な鳥居があって、ちょっと見て行っても良いかな?と思わせる雰囲気だったが、早く北海道らしい景色を見たいので、先を急ぐ。
さて、苫小牧から道東方面に向かうには大きく2つの選択肢がある。太平洋側を通って行くか、日勝峠を超えるかだ。2017年も小樽から夕張を経由して襟裳岬まで向かったが、また同じ道を行くのも芸が無い。
ただ、1つだけ通っていない道があった。国道236号の天馬街道だ。この道は襟裳岬をPASSして内陸を通って行く。大体襟裳岬には寄っていたから、この道を通ったことが無かった。それに加えて何度も寄っているはずなのだが、道100選CP「二十間道路」を取れてなかったので、太平洋側で行くことを決めた。もし近くまで行って襟裳岬が奇跡が起こって晴れてれば、襟裳岬に向かう。曇りのままだったら、天馬街道を走ろうかと考えた。
そうと決まれば行動開始。前日と同じように、日高道沼ノ端東ICから日高道に入る。2017年通った時は、日高門別ICが最終だったと思うが、どうやら2018年に1区間延伸したようだ。ただ、日高門別にホクレンセルフがあるのを知っていたので、まだ残量は充分あるが黄色のライダーフラッグを手に入れるべく、早めに降りた。
そして黄色を手に入れた。黄色は道央・道南なので初日に手に入れておかないと、最終日近くまで手に入れられなくなってしまうので注意が必要だ。このライダーフラッグ、取付ネットに固定するのだが、私は毎日移動派なので、荷物の取付をするたびに直すのは結構面倒だ。それはそうなのだが、やっぱり北海道に来てフラッグが無い、というのも寂しい感じがするので毎年購入して付けるようにしている。やっぱり4色揃った時は結構嬉しいものだ。
フラッグをなびかせながら国道235号を進むと新冠に入った。ここで定番ルートのサラブレット銀座に入るため、道道209号に入る。

道道209号に入ってすぐに駐車公園があるので、そこで休憩。

ここからの景色は素晴らしいが、もう少し天気が良いと嬉しいのだが。まぁ仕方がないので諦めるが、雨が降っていないだけマシだ。
2017年までは、国盗りやハイドラCPが結構残っていたので、目的地があった。前述通り今年からは離島と道南くらいしか残っていない。食わず嫌いせずに、道南に行ってみるのも選択ではあるが、道南は最初か最後に回すしかないと思われる。
既に道東へ向かっているので、今回は本当の意味でのブラリ旅にしようかと考えている。キレイな所があったら貪欲に止まって撮影を楽しんだり、ツーリングマップルオススメになってなくてもコメントがあれば行ってみようと思っている。

と言う訳で、サラブレット銀座と呼ばれるだけあって、道端に牧場がたくさんあり馬も放牧されている。良さそうな所に止まってみた。

望遠レンズを取り出して撮影。やはり凛々しい顔をしている。

バイクも一緒に撮影。キョロキョロしながら景色を楽しみつつ、走るのも悪くない。出発して、道道1026号、71号と乗り継いで二十間道路を目指す。

一番のメインは北側だと思うのだが、CPは南側になっていた。だから今まで何度も来てたのに取れていなかったのだろう。真っ直ぐ直線の並木道が美しい。今回は天気も良くなかったのであまり撮影しなかったが、桜が咲いてなくてもこの並木道は結構好きだ。
道100選CP「二十間道路」を取得し、国道235号を襟裳方面へ進む。
そろそろ良い時間になったので、昼食を取る。本当はツーリングマップルに載っていた海鮮の店にしようかと思っていたが、どうやら閉店してしまったらしい。やはりもう5年も前のツーリングマップルなので、少ししんどくなってきたのかもしれない。

適当に見つけた浦河町のラーメン屋に入ることにした。

日高名物らしい昆布ラーメンにしてみた。大きな昆布が揚げられていて、そのまま食べられる変わったラーメンだったが美味しくいただいた。
お腹も膨れたところでツーリング再開。しばらく走ったところで国道236号との分岐が見えてきた。襟裳岬方面を見たが、霧は掛かっていないだろうが晴れ間があるとは思えなかった。なので、当初の予定通り国道236号(天馬街道)を進むことにしよう。
曲がってしばらくは交通量が少しあったが、しばらく進むと皆無になってきた。ツーリングマップル通り、道の両側には天馬街道の云われか牧場が広がっており、北海道らしさを感じる。放牧はあまりされていなかったので写真撮影もせず進む。
困ったことに、標高が上がるにつれて霧雨が降ってきた。カッパを着る程のレベルではなかったので、恐らく峠だけのはずと信じて突き進む。トンネルの手前には湧水が出るパーキングがあるみたいだが、こんな状況なのでPASSする。
そしてトンネルを超えると、予想通り雨は降っておらず路面も乾いていた。しばらく走ると国道336号との分岐が出てきた。どこかで休憩しようかと思っていたが、セイコマとかが無かったのでこの分岐近くに防災ステーションがあったから立ち寄る。トイレも備えられてて助かった。
天馬街道だが、曇っていたためまだ様子見が必要だがやはり襟裳岬に向かう海沿いの道~黄金道路の方が走っていて楽しいかな。黄金道路はトンネルばっかりなのであまり面白くないが、所々は海に近い所を通るので楽しい。
そろそろ良い時間になったので本日の宿を模索する。2017年もこの周辺のナウマン公園キャンプ場に行った。今年は久しぶりに晩成温泉キャンプ適地にしようかなと思った。
流石に今すぐ行くと早すぎるのでツーリングマップルを眺めると、八千代牧場というのが目に入った。広大な牧場とソフトクリームが人気らしいので行ってみる。大樹町中心部から道道55号を通り、道の駅「なかさつない」を経由して道道55号を進む。そのまま広域農道を突き進もうかと思っていたが、どうやら工事中で橋が通行止めになっているらしく迂回路である道道55号を指示されてしまった。
一応小さかったが看板も出ていたので、道道216号に入って八千代牧場を目指す。近辺は十勝平野らしく、広大な畑が広がっており良い天気では無かったが景色を楽しみつつ走る。

八千代牧場に到着した。早速ソフトクリームを買うべく中に入ったが、土禁だったため面倒だったがブーツを脱いで上がる。評判通りとても美味しいソフトクリームだった。その後は周辺を散策する。

広い牧場が見渡せるが、多和平や900草原に比べると牧場感は薄い。

それでも最初の雄大な景色にしばらく写真を撮る。景色を楽しんだので、下に降りてみよう。乳牛達がたくさん居たし、白樺並木もあったから場所を移す。

止まって写真を撮っていると、物珍しいのか乳牛達が集まってきた。流石にここまで近くに寄られると、おとなしいのだろうが少し怖い。枯草が落ちていたのであげようと思って手渡ししたが、残念ながら食べてくれなかった。

バイクと一緒に撮影。

並木道とも撮影。そこまでオススメ出来るか、と言われたら微妙だがまぁ行ってみても良いのではと思う。
時間に余裕が有ったら芽室町の嵐山にでも行こうかと思ったが、青空も出ていないし今から向かえばキャンプ場着が遅くなってしまうため、少し早いがキャンプ場に向かうことにした。行きと同じ道を走るのもつまらないので、中札内村から帯広広尾道に入ることにした。CPが取れてなかったから、というのもある。
高速道路は基本的に単調で面白くはない。しかし、この十勝平野の真ん中をつっきる帯広広尾道は、当然高架なので見晴らしも良く、割と走っていて気に入った。流石に撮影のために路肩に停まる訳にはいかないので、そこだけは難点だが割と走って楽しかった。
忠類まで走って帯広広尾道は終点となる。この先広尾まで伸びるのだろうか、あまり工事が進んでいるとは思えなかったのでまだまだ掛かりそうだ。国道236号に合流した。
しばらく走ると大樹町中心部に出てきたので、ホクレンで給油。ここまで来ると、フラッグカラーが緑になるので早速購入。2つくらいになると賑やかになる。そしてセコマでキャンプの買い出しをする。今から行くキャンプ場は、周囲に人家が全く無いので約20分は掛かると思われる。
道道55号から国道336号に入りしばらく走ると晩成温泉の案内が出てきたので、それに従う。手前の直線から太平洋が見えて、気分が上がった。そしてキャンプ場についた。幸い濃霧は出ていないので、視界はくっきりだ。2015年に張った所には既に先客が居たので、他の場所を探すと駐車場からすぐの場所が空いていた。

ここをキャンプ地とする!買い出しをするには向かず、トイレも工事現場にある仮設で炊事場も小さいが、温泉がすぐ横で太平洋も見えるし、何と言っても無料なのが素晴らしい。

早速米を水に浸けてしばらく寛ぐ。その間ヒマだったので海を見に行った。駐車場に近い所からだと海があまり見えないので、サイトの少し奥まで行かなければならない。さて、北海道初の炊飯だ。今回もうまく炊けた。外で食べるご飯は何でも美味い。
食後しばらくし、後片付けをして温泉に行く。ここの温泉は海も見えるが、前回は暗くなってからだったから波の音だけで全く見えなかった。いつもは暗くなるまではキャンプ場でマターリすることが多いのだが、今回は到着も早かったので明るい内から温泉に行けた。
後、晩成温泉の良いところは、入浴料500円でフェイス/バスタオルが借りれることだ。自前のが濡れなくて済むので、地味にありがたいサービスだ。それだったら、タオル無しで400円とかにしてくれれば、と思う人も居るかもしれない。私も、もし選べるのなら無しにしてしまうだろう。でも、一般的な価格(北海道では)で選択肢無の上でタオルが付いて来れば、そのサービスは嬉しく感じてしまう。
そんなケチ臭いことを考えながら、浴場に向かう。ちなみに、入口に入った瞬間の第一印象は「暖かい」だ。恐らく暖房が普通に入っている。
テントでマターリしてた時は、当然長袖を着ていたがダウンを出そうかどうか迷うレベルだった。2017年の失敗を生かして、今年はちゃんとダウンジャケットを持ってきていた。まだ明るい内だったので必要無かったが、今年の北海道も寒いのかもしれない。
晩成温泉は露天風呂は無いが、内風呂がガラス張りになっており半身浴姿勢なら海が見渡せて素晴らしい。サウナ・水風呂も付いているのできっちりこなす。外には出られるので火照った体を冷やしつつ、海を見ながら波の音を聞きながら風に吹かれるのが最高に気持ち良い。当然泉質も素晴らしいモール泉で、肌がツルツルになるヌルスベの良い温泉だ。
風呂上りは休憩室でPCを持込出費管理をする。終わった所で休憩室に誰も居なくなったから、BSが映るか試してみたら映った。ちょうど、広島-巨人戦をやっていたので21:00温泉終了のギリギリまで見ていた。
テントに戻りスポナビ速報を見ていたら、何と9回2アウトからホームランを打たれてしまい追い付かれた。そのまま延長12回引き分けで終わってしまったため、若干悔しいがまぁ仕方がない。12回まで確認してしまったので、23時近くまで起きててしまった。キャンプでここまで起きているのは非常に珍しい。気分が晴れやかとはいかなかったが、寝ることにする。
宿泊地:北海道大樹町 晩成温泉キャンプ場 無料
温泉:晩成温泉 500円
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