European Car of the Year 2018

いよいよ始まったジュネーブショー。
それはとても楽しみにしている展示会なのですが、わんどら的にそれにも増して楽しみにしているのが、ショーのオープニングを飾る恒例のイベント、欧州カー・オブサイヤー。
今回も毎年恒例ながら、その欧州COTYのニュースをピックアップしたいと思います。

欧州23カ国のジャーナリストが、2016年に発売された新型車(かつ欧州にて年間5000台以上販売される量産車)を対象に投票して決める大賞。
今年のファイナリストに選ばれた7台の顔ぶれは、アルファロメオステルビオ、アウディA8、BMW5シリーズ、シトロエンC3エアクロス、キアスティンガー、セアトイビサ、そしてボルボXC40です。
今年のファイナリストには、去年もファイナリストに選出されたメーカーがアルファロメオ、シトロエン、ボルボが選ばれています。
それらが欧州メジャーのVWやオペル、フォードなどではなく、どちらかというと個性的な商品発信をするブランドであることから、最近の欧州COTYの趣向がメジャーよりも多様性の傾向にあることが伺えます。
今年のファイナリストに滅多に登場しないキアやセアトが入るのも、その趣向を裏付けることなのかもしれません。
これは同時に選び手である欧州各国の志向、単にSUVブームなだけではない多様なニーズが現れてきた消費者の傾向を反映しているのかもしれません。
また今回は、日本メイクスがファイナリスト入りしなかった残念な結果でもあります。
(昨年は日産マイクラ、トヨタC-HRと2台がファイナリストとなる快挙)

ということで今年のCOTY、見事受賞したのはボルボXC40でした。
昨年受賞のプジョー3008に続くSUVの受賞は、まだまだ続くトレンドをダイレクトに反映した結果となりました。
コンパクトSUVがもてはやされた2017年において、このボルボらしい新しいデザインは、なかなか人気が出そうな雰囲気があります。
何となく初代エクストレイル的なカジュアルなタフギアとして、日本でも人気が出そうではないでしょうか。

ちなみに今年の順位はこんな感じ。
1位:ボルボXC40
2位:セアトイビサ
3位:BMW5シリーズ
4位:キアスティンガー
5位:シトロエンC3エアクロス
6位:アウディA8
7位:アルファロメオステルビオ

今回は大賞のXC40と、2位のイビサは得票に大差があり、2位以降は僅差が続いたようで、ボルボへの評価は満場一致だったことが伺えます。
それにしても、BMWやアウディというジャーマン勢よりも、セアトやキアの大健闘が特徴的で、これは西欧メジャーマーケット以外の国のニーズ(安価、コンパクトという商品特徴)が表れているんだろうと想定される、興味深い結果だと思います。

そんなことで、本日の最後は毎年恒例の、”わんどら的欧州カーオブザイヤー”を考えてみます。
今年のファイナリストから、超個人的な見解でランキングしてみました。
すると…
1位:セアトイビサ
2位:シトロエンC3エアクロス
3位:BMW5シリーズ
4位:アウディA8
5位:アルファロメオステルビオ
6位:ボルボXC40
7位:キアスティンガー
となりました。
わんどら的には、COTY結果とはちょっと違う、やはりコンパクト優位の結果となりました。
毎年の事ですが、欧州の総論と志向が一致することがありません…。
さて、皆さんはいかがでしょうか…。