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わんどらのブログ一覧

2019年09月02日 イイね!

アジアへつなぐ、旅路の始まり

アジアへつなぐ、旅路の始まり夏の終わりの風を感じ始めた今日この頃。
お盆休暇も終わりの日曜日、よく走る機会のある首都高環状線を走っていたら、平日はよくあれど普段の休日ならあまりない場所で渋滞が。
おやおや、やはりお盆時期は渋滞があるよね…と流れにのりつつ注意深く運転します。
首都高で渋滞するのって実は嫌いじゃない。
何故なら、普段歩いている東京の街を全く違う角度で見れるから(事故渋滞で完全に流れが止まるのは勘弁して欲しいですが…)。
そんなことで、この環状線での渋滞中に目線を動かしてみたら…こんな標識に出会いました。

"AH1 ASIAN HIGHWAY"

アジアンハイウェイ。
そう、私が渋滞にて停車していたのは東京日本橋の橋の上。
そしてここはアジアにつながる高速道路、アジアハイウェイ1号線の起点だったのです。
国際連合のアジア系機関が定めたAsian Highway Networkには、アジアユーラシア大陸の国々が参加して、国をつないだ高速道路網を構築しています。
ここ日本橋が起点となるAH1は、日本国内は東京から福岡まで、そこから韓国→北朝鮮→中国を南下→ベトナム→カンボジア→タイ→ミャンマー→バングラデシュ→インド→パキスタン→アフガニスタン→イラン→トルコのイスタンブール(さらにブルガリア国境)まで続く、距離にして2万キロを超える壮大な路線です。
もちろん高速道路になってない普通の道もあるし、まだ未完の計画道路や、とても危なくて旅できない道(国や地域)など、実際には一気通貫で走り抜けることはできませんが、日本橋からイスタンブールに繋がっているんだと思うと夢のある道路だと思います。

私わんどら、旅が大好き。
かつては、いまだ色褪せず旅のバイブルとなっている沢木耕太郎の著書"深夜特急"に憧れて、バックパッカー旅を好んでいたこともあります。
*深夜特急:著者が東京から香港、東南アジアを経由し、インドからポルトガル(ユーラシア大陸最西端まで)を路線バスで旅をするという紀行文。実際の旅はおそらく70年代終わり頃にされたものだけど、今でも十分共感できる旅から得る想いが心に響きます。
(90年代に大沢たかお主演のTVドラマにもなっています。こちらも秀逸!)
欧州の旅は大好きではありますが、アジアを歩くのもかなり好き。
そんなことで私旅人わんどら、このAH1を部分的ではありながらバスで走破したことがあるのです。

★わんどら的AH1 旅の経験
1.東京→京都間 460km
首都高から東名&名神を走り京都まで、ここはバスではなく自家用車での経験。
京都以西の旅経験はあれど、クルマで行ったことはないんです。

2.中国南寧→友誼関→ベトナムハノイ間 390km
香港から中国広州、桂林を経由して、バスでハノイまで国境越えをし、さらにラオスを旅してタイバンコクに至るというバックパッカー旅をした際に通ったルート。
(これを社会人もいいかげん中堅になってから実行したなんて、今考えると思い切ったものだなぁと…)
友誼関(Friendship Gate)とは中国-ベトナム国境のことで、国境中立地帯はゴルフカートで通り抜けました。
欧州のような国境自由往来とは違う陸路での国境越えはなかなか貴重な経験でした。

3.ミャンマー ヤンゴン→マンダレー間 630km
民主化してすぐの、まだ携帯電話が一切繋がらないような時代(2010年前後だったかと)に実行したミャンマー旅。
今のミャンマーは急速な発展によりインフラがかなり整備されていますが、当時は商業都市ヤンゴンから首都ネピドーまでやっと高速道路ができたものの、地方部は酷い舗装路&砂利道が殆ど。
だから日本の距離×時間感覚で旅を計画しても全くあてにならず、バスにかなりの時間を拘束されます。
そんなミャンマーのAH1は、日本製の中古観光バス(名鉄バスのカラーリングのまま)で走り抜けました。

4.インド アグラ→デリー間 210km
仕事を含めると何度も訪問しているインドですが、このAH1走破はコルカタからガンジス川の聖地バラナシに滞在し、デリーまでを鉄道とバスで旅をするという、かなり濃い個人旅行をした際の体験。
タージマハルのあるアグラから首都までは整備された幹線道路になっているので苦はないですが、この時はアショク・レイランド製のバスのエアコンが壊れて灼熱地獄の中での旅となったり(途中で直った)、デリー郊外のよくわからない真っ暗なバスターミナルで降ろされ路頭に迷い、街の中心部へは地元の大学生たちに助けられながらオートリキシャに6人で箱乗りするという無茶な、当時は必死、今は笑える経験をしました。
バスの中でインド人に"お前はネパール人だろ?"と、日本人に見えないとからかわれたりしたユニークなコミュニケーションなど、思い出は山ほどあります。

そんな感じに私のAH1経験は5カ国1690/20000kmと1割にも満たない距離ではありますが、様々な国の道路事情とバス旅の経験はなかなか良い思い出になっています。
海外でもルートには時折AH1の標識があったりして、それを見ると"ああ、日本橋とつながっている"と感慨深くなるのです。
日本国内のルートにおいても、東名高速用賀入口付近など、時々AH1の標識はありますので、ぜひ目線に入った時は見てみてくださいね。
(脇見運転は厳禁ですので、同乗者に確認いただくのがよいかと思います!)

私の旅はほぼFIT(Free Independent Traveler)のため、アジアだけでなく欧州でもバス旅や鉄道旅は多く経験あります。
そんなことをブログにしたら書くのが止まらなくなりそうですが(笑)、また機会あれば書いてみたいと思います。
2019年04月01日 イイね!

海外クルマ見聞録 #6 フィリピン編(後編)

海外クルマ見聞録 #6 フィリピン編(後編)クルマと同じくらい海外旅行好きの私わんどら。
久々の旅は、近場ながら魅力がいっぱいのフィリピンに行ってきました。
前編では、マーケットリーダーのトヨタと、その牙城を崩すべく躍進するヒュンダイ&キアをピックアップしました。
今回の後編は、それ以外の気になるクルマを集めてみます。

フィリピンのマーケットシェアを見ると、王者トヨタは約40%の占有率とダントツながら、約8%のシェアを持つ3位のヒュンダイ&キア以下は日産、フォード、ホンダ、スズキと、ほぼ同じ構成比(8〜6%)なんです。
如何にトヨタが王者かというのがデータ上でも明らかなのですが、では3位のヒュンダイに勝るシェアを誇るメーカーはどこでしょう。
それが、三菱なんです。
アジアでは香港などで比較的見る機会の多いブランドですが、ここフィリピンではトヨタに次ぐ約16%のシェアを誇ります。
それだけにアジア専用車種を中心としたラインナップをよくみかけます。
メジャーなのはこちら、ミラージュG4。

日本でも販売されているタイ生産のコンパクトハッチのセダン版です。
アジアのユーザーはセダン志向が強く(ハッチバックは貧相に見え、一方でセダンは堂々としていてクルマを購入・保有の満足感があるという志向)、Bセグメントにおいてもセダンはエントリーユーザーにニーズの高いものになっています。

さらに三菱からはこんなMPVモデルも。

エクスパンダーという、トヨタイノーバ対抗のクルマ。
エクリプスクロスに見る最新の三菱デザインを散りばめたファミリーカーは、ちょっとカッコいいですね。

さてお次は日産から、こちらもメジャーどころはBセグセダン、アルメーラです。

日本ではラティオという名でタイ生産のモデルが導入されていましたが、同じクルマがアジアではサニーだったり、北米ではヴァーサだったりと異なるネーミングがされ、そして東南アジアではアルメーラとして販売されています。

お次はナバラNP300です。

こちら、ピックアップトラックの中でとても好評なようで、昨年の日産の新車販売を大きく躍進させたキープレイヤーとなっているんだそう。
確かにワイルドでカッコいいですよね。

次はホンダから、シティです。

この名を聞くたびに"トールボーイ"を思い出してしまう(ついでにモトコンポも)のはもはや古典ですが、シティの名は新興国向けBセグセダンとして活躍しています。
日本ではグレイスの名で販売されているお馴染みのフィット派生のモデルです。
他にもホンダはジャズ(フィットの海外名)やシビックを時折見かけますが、ブランド的にタイやインドほどの勢いは感じられません。

さて、最後に見聞したいのが、スズキ。
興味深いのは、意外にもよく見かけるモデルが、他のアジア諸国と違うことです。
マルチスズキとして圧倒的シェアを誇るインドでは、スイフト軽自動車のマルチ800(旧型アルト)やワゴンRなど乗用車系が多く見られますが、こちらフィリピンではこんな日本では見ないクルマたちが活躍しています。
例えばこちら、コンパクトなMPV、エルティーガです。

スズキがこの手のクルマを出していたなんて、知りませんでした。
そしてこちらはライトトラックのキャリィ。

日本でお馴染みの軽自動車規格のキャリィもありますが、こちらのコンパクトなトラックも同じ名前とのことで、通称メガキャリィと呼ばれているんだとか。

以上、結局写真に収めることができたのは日本&韓国メイクばかりとなってしまいました。
ちなみに欧米メイクはと言えば、マーケットシェア5位のフォードは、F150などのピックアップトラックやフィエスタなどを比較的見ることができますが、その他は滅多に見ません。
もちろんメルセデスやBMW、ジャガーなども走っているのですが、年間販売も500台程度なので、まだまだこの国では一部の人々の贅沢品で希少性がある存在なのかもしれません。

そんな感じに初めてのフィリピン旅行で発見や収穫のあった私。
リゾートに行ったのに街歩きしたら見てるのはクルマばかりという習性が思わず出てしまいましたが、旅もクルマも、初体験の国はやはり面白いのです。
さて次はどこに行く機会が訪れるのでしょうか。
まだ見ぬ海外のクルマ見聞を自身期待しつつ、いつしかの次回をお楽しみに。
2019年03月30日 イイね!

海外クルマ見聞録 #6 フィリピン編(前編)

海外クルマ見聞録 #6 フィリピン編(前編)クルマと同じくらい海外旅行好きの私わんどら。
しかし、数年前にフランスそしてスイスなどを旅して以来、ライフステージの変化に伴うイベントが多く訪れ、さらには仕事においても部署異動などで海外出張の機会が無くなるなど、海外を見聞する機会を失っておりました。
そんな中、そろそろ海外へ行きたいという思いから、会社から与えてもらった1週間の連続休暇を利用して、近場の外国、フィリピン・セブ島に行ってきました。

フィリピンを訪れたのは初めてのこと。
これまで世界約40カ国程度旅をしていますが、飛行機で4〜5時間で行けるこんな身近な国にはなかなか関心向けることがなく、今回はリゾート目的ながらもいろいろ発見できた旅となりました。
セブ島はリゾートで有名ですが、経済圏としては首都マニラに次ぐ大都市の側面があるだけに、一歩ホテルの外に出ると、様々な人々の暮らしが見えてきます。
一言でいえば、フィリピンは面白い。
ここには他のアセアン諸国とは全く違う文化、食、人々があり、貧困と発展が入り混じった様子は歩いていて興味深いものがありました。
クルマについてもそう。
車種的にはベースはアセアン仕向けの日本車中心のラインナップですが、タクシーにGrabというオンデマンドサービスが導入されていたり(Uberと同類のサービス)、交通インフラが決して良いとはいえない環境ながらも、MaaSの波は着実に訪れています。

そんなフィリピンを走るクルマ、最もメジャーなのはやはりトヨタ。
生産拠点もあるし、コンパクトからハイエースまで色とりどりです。
最もメジャーなのがこちらのヴィオス。

コンパクトカー・ヤリスのノッチバック版として新興国向けに開発されたモデルで、中国、アジア、中南米、アフリカなど100カ国以上で販売されているんです。
かつては日本でもベルタという名で販売されていたモデルの進化系ですね。
フィリピンではタクシーに最も使われているモデル、あるいはファミリーカーとしても人気があります。

次はこちら、ミドルサイズSUVのフォーチュナー。

新興国向けIMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)プロジェクトのひとつです。
日本でも販売されるピックアップトラック、ハイラックスの乗用版で、内装も高級志向に仕上げられています。
アジアでは中間層以上の小金持ちターゲットに超人気のモデルです。

さらにトヨタから、同じIMV車種のMPV、イノーバです。

こちらもファミリーカーとして、あるいはこの写真のような公用車、送迎用、商用などあらゆるニーズによく使われるクルマです。
アジアではこの手のMPVの人気があり、こちらのイノーバがクラスリーダーとして存在しつつ、日産もリヴィナというモデル(ノートを大きくしたようなデザイン)や、三菱やスズキからもラインナップされています。

そしてアジアで"アンダーIMV"という位置付けで販売されるコンパクトクラスのMPV、アヴァンツァも人気車種。

見た目からわかるダイハツ生産のこちらは、商用でのライトバンニーズが高いモデルです。

盛りだくさんのトヨタから、最後はこちらもインドネシアのダイハツ生産のシティカー、ウィゴです。

これ、ネーミングが面白い。
欧州のTPCA生産のシティカーはAYGO(=I Go)にて、こちらアジアのシティカーはWYGO(=We Go)という韻の踏みよう。
カタチは全く違うけど、欧州では一人称単数にてパーソナルユースを感じさせ、アジアでは複数にてファミリーユースを思わせるという、そのままマーケットニーズを反映したネーミングは秀逸です。

さて、お次はマジョリティであるトヨタを脅かす存在、ヒュンダイ&キアの韓国車。
アジアでは価格戦略も相まって、どんどんシェアを伸ばしています。
特にフィリピンは、他のアセアン諸国のタイやマレーシアとは違い、この韓国メイクが多い印象。
この国は韓国人の居住人口が多く、韓国系企業や商店が多くあることも販売増に関係しているのかもしれません。
ヒュンダイならレイナやアクセントというセダン(ヴィオス、カローラのライバル)を見かけます。
また、キアはそれよりも多く、例えば欧州市場でも好調のCセグハッチのリオや、こちらのシティカー・ピカント、

あるいはかつてのカローラルミオン(サイオンbB)を彷彿させるスタイリングのソウルなど、

得意のコンパクトハッチ系を中心によく見かけます。

ここフィリピンでは、トヨタがなんと約40%のマーケットシェア(新車販売ベース)を握っていることで、実際に沢山走っているのを見ます。
2018年の新車販売も、1位はダントツでヴィオス、2位はフォーチュナー、3位はウィゴ…と、上位6車種をトヨタブランドが独占しているとのことなんです。
そしてトヨタはなんと販売台数が18年連続での1位にて、フィリピン市民のモータリゼーションに貢献しているようです。

いかがでしたでしょうか。
後編では、その他のフィリピンで見かけたクルマを並べてみますね。
2015年07月02日 イイね!

フランスドライブの思わぬ足跡

フランスドライブの思わぬ足跡5月初旬のフランス旅行の余韻もだいぶ冷め、もうすっかり普段の暮らしを日々やり過ごしているある日、ポストに海外からの封書が。
封筒宛名面には幾つかのフランス語が並んでいるぞ…ということはどうやらフランスからのお手紙らしい。
手紙が来るような覚えはないのですが、思いつくのは現地で契約した携帯電話会社あるいはショッピング会員になったパリのショッピングモールからのお手紙ね、程度のもの。
しかし、よーく見るとその簡素な白い封筒からは、そんなショッピング的な浮かれた感じはないんです。
開けてみると、3枚綴りの手紙が。
こちらもフランス語での文章が連なる、全く読む気の起きないもの。

しかし、何でまたこんな不可解な手紙が…と思いつつ眺めていると、僅かに理解できるフランス語の文字から読み取るに…これって速度違反のキップでは!?

何てことだ!
じっくり読んで(読解して)みると、多分こんなニュアンスでの記載が。
”…あなたのクルマは5月X日に速度超過をしています。あなたのクルマはナンバープレートがXX-XX-XXのメルセデス…”
あ〜、確かに現地で借りたAクラスだ。
続けて、こんな文章が。
”…あなたのクルマは5月X日XX時に、シャロンアンシャンパーニュからランスに向かうXX号線にて、制限速度110km/hのところ、115km/hまでの許容範囲にも関わらず、120km/hで走行していました”
何と、違反速度は5km/h!
なんとも厳しい…(とは言え法規違反は確かなようなので、反省です…)。
フランスがとっても走りやすい道路環境だったのは確かですが、でも勝手もわからないだけに速度には気をつけていたのですが…。
後から調べてみると、フランスは速度超過に厳しいようで、幹線道路に設置されたオービスは後ろから撮影されるものが多いとか。
とにかく、まずは反省するのみ…。

さて届いた3枚綴りの手紙、別の紙には反則金の支払いについて書かれています。
どうやら、手紙が発行されて約1.5ヶ月以内に支払うとミニマムでの金額、以降期間が経過する度に支払額は増え、約4.5ヶ月後にはミニマムから約3倍の金額になる、3段階の金額設定になっています。
(反則金は違反程度によって異なるようです)
それ以上になると…どういう処罰になるのかわかりません。
少なくともこの手紙に掲載の様子はありませんが、我々外国人の場合、もしや最悪は再入国などビザの関係にも影響するとかかもですね…。

なるほど…これは即座に納入したほうが良いね、しかしどうやって支払うのかな?…というのもカンタン手続き可能の案内が。
専用のインターネットサイトが用意されているんです。

アクセスしてみると、手紙はフランス語表記だけだったのに、サイトは英語含めた欧州各国の言語が用意されています。
さすがボーダレスな欧州、気軽に国境を越えて行き来できるだけに、違反者も各国にいるということなんでしょうね。
そんなサイトに手紙に書かれたアクセスキーなどを打ち込むと、いともカンタンに支払いは終了します。

日本での運転時にはもう15年以上交通違反などしてなかったのに、旅先の海外でやってしまうとは…何とも遺憾です。
コンパクトメルセデスのディーゼルモデルの走りの良さにつられて、あるいはフランスの道に慣れた頃の気の緩みか…とにかくフランスで思わぬ足跡を残してしまったことは確かです。
クルマを運転する限り、世界どこであっても安全運転は基本行動ですね。



*本来このような話をブログにするのはどうなのかと憚れましたか、自戒の意味と、これから旅行などでフランスをドライブする方への情報としてアップします。
もちろん、安全運転第一で素晴らしいドライブを!
2015年06月03日 イイね!

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(後編)

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(後編)海外旅行で出会った、気になるクルマを紹介する”海外クルマ見聞録”。
シリーズ第5弾のフランス編、前編ではフランスの3大メーカー、そして中編ではその他の気になる欧州車をチョイスしました。

実は私わんどらは過去15年以上、海外旅行に行く度に気になるクルマのスナップを集めていたのですが、今回のフランス旅行はそのカット数がいつもより多い!
それだけフランスの景色に溶け込んだクルマたちに魅了されてしまったのかもしれません。
そして今回の後編では、そんな数ある写真の中から、実は大好きLCV(Light Commercial Vehicles=小型商用車)を特集しちゃいます。
どこを見てもハイエース(あるいはたまにNVシリーズ)という日本とは違い、欧州の小型商用車はモデルが多彩で実に面白いんです。

まず初めにピックアップするのは、フランス式のカテゴリで言う”フルゴネット”バンの紹介です。
”フルゴネット”とは、フランスにおけるコンパクトでボンネットの付いたLCVモデルのこと。
そんなフルゴネットバン、各社が様々なモデルを投入していますが、定番はやはりこれ、ルノーカングー。

今回はちょっと馴染みのないモデル、グランカングーをチョイスしてみました。
少しストレッチしただけで、何だか雰囲気はグッと変わり、とってもダックスフンド的な…^_^

お次もルノーから、カングーのお父さん、”エクスプレス”です。

こちらはフルゴネットモデルの旧定番。
過去に僕が所有していたルノーシュペールサンクとフロントセクションが共通というのも親しみがあります。
見慣れた働くクルマの風景、という感じですね。

お次は商用車の王道、モノスペースタイプのバンを続けてピックアップ。
まずはフランスではこの手の商用バンのマーケットリーダーであるルノートラフィックです。

タイトル写真に並ぶ旧モデルは勿論、こちらの昨年発売された新型も沢山見かけることができる、まさにフランスの物流を支える存在です。
(詳しくは以前のブログ”ルノートラフィックが気になる”をご覧ください)

ちなみにトラフィックの上位車種はこちらのマスター。

とにかく大きく、殆どマイクロバスのような感じですが、欧州でのLCVカテゴリーは 1.カングークラス 2.トラフィッククラス 3.マスタークラスと主に3つにセグメント分類されていて、それらのクラスに各社がモデルを投入しています。

さて、そんなトラフィックの対抗馬。
まずはフランスから、PSAの放つプジョーエキスパートです。

同型モデルとしてシトロエンジャンピーや、フィアットスクード、トヨタプロエースがあったりもします。
トラフィックも良いですが、こちらのエキスパートもかっこいいですよね。
僕がフランスでお店を持っていたらきっとこっちを選んじゃいます。

次に他の欧州メーカーですが、意外な事に乗用車同様、VWが目立ちません。
欧州LCVカテゴリーの定番、VWキャディ(フルゴネットバン)もトランスポーター(過去のブログ”実はLCVが好き”をご参照ください)も、殆ど見ません。
それだけルノー&PSAの国内ブランドがマーケットを握っているのかと思いますが、そんな中でもたまに見ることができたのが、メルセデスとフォード、そして日産です。
メルセデスの新型ヴィトは目つきがなかなかかっこいいし、

VWトランスポーターに並ぶ欧州スタンダードのフォードトランジットは豊富なバリエーションで市場を席捲しています。


さて、ここまでは主に現行型のバンモデルをピックアップしてきましたが、LCV大国フランスでは、勿論古いモデルも沢山活躍しています。
例えばこちら、豆腐のような四角いクルマはルノーの初代トラフィックです。

80年代の雰囲気が働くクルマ感たっぶり。

そして最後はこちらもルノーから、60年代の名車、エスタフェ。

フランスでは1980年まで20年以上製造されていたロングセラーモデルなんだそう。
LCV界のクラシックミニのような存在でしょうか、独特の世界観があって素敵です。

いかがでしたか?
海外クルマ見聞録フランス編、ラストにLCV特集なんて、少しマニアックだったでしょうか…(笑)
存在こそキラキラしていませんが、その場所の暮らしや文化を感じるのにはよい対象である小型商用車。
そして、商用車さえ魅力的に感じてしまうフランスのクルマ見聞に相応しいネタ?と思って見ていただければ嬉しいです。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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