
普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第14回目は今夏開催された東京オリンピック&パラリンピックの間、都内&近郊にて出会ったバラエティ溢れる魅力的なクルマたち。
たくさん見つけたためにやたら長いブログになってしまいましたが、テンポ良く書いてみたいと思います。
皆さまにとっても一期一会がありますように、ぜひお付き合いを!
フィアット500L
まずタイトル写真にしたのは、こちらのイタリア車。
はじめこのクルマに出会った時までは、このクルマの存在を知りませんでした。
オリンピック開催最中の東京有明、まさに五輪会場となっていたエリアをクルマで走っていたら、対向車線に見慣れたクルマが。
あー、フィアット可愛いなぁとフツーにチンクェが走ってきたと思ったら、あれリアがワゴンっぽい!?
あれ、500Xだったかな…それにしてもなんか違うような…と思いながら帰宅後に調べてみたら、この500Lというモデルでした。
いや実に可愛らしく、かつ実用的でいいじゃないですか!
出会った個体はもちろん並行輸入車両だったのでしょうけど(あれ、正規輸入されていたのかな?)、これはぜひ正規導入して欲しいと思ったのでした。
アルファロメオジュリアスーパー

一期一会も14回も続けていると、同じ車種を再びピックアップすることがきっとあるんだろうなと認識していますが、この"醜いジュリア"はおそらく2度目の登場かと記憶します。
前回はオリジナルのファミリーセダンを維持したものでしたが、五輪会場である武道館近くの九段下で見たジュリアは、バンパーレスにしてレーサー風モディファイを施したものでした。
ブロロロ…と野太いエキゾーストサウンドを響かせ走り抜けてゆく姿には思わず目で追ってしまいました。
アルファロメオスパイダー

もうひとつアルファを。
こちらは流麗なデザインに心地よいオープンスポーツとどこまでもオシャレでカッコいいロードスターです。
まだ私が運転免許もなかった頃の登場だった気がしますが、当時愛読していたTipoにもよく登場するし、そこそこ流行っていたモデルだと記憶します。
環八の瀬田交差点付近で見たその赤い個体は、今見ても全く色褪せない、ネオクラシックさを感じさせないカッコよさがあります。
フェラーリ308GTB

イタリア車を続けますね。
アルファスパイダーとは別の日に世田谷区等々力付近で見たのがこちら、コンパクトなフェラーリです。
時代考証は全くできていませんが、かつて80年代のスーパーカーブームにて512BBなどがもてはやされていた頃、あるいは前後のあたりの時代のフェラーリと記憶しますが、この頃のフェラーリってデザインも自然体だしサイズもコンパクトで実に好みです。
最新のキラキラしたデザインの凝りまくったフェラーリも目は引きますが、私的にはこちらのクラシックなほうに目が奪われちゃいます。
メルセデスS500マイバッハ

Sクラスのラグジュアリー版と言えど、マイバッハの冠がつくとグンとラグジュアリー感が増すのはさすがの仕上がりと感心しきりのモデル。
戸塚の国道1号線で出会った最新のマイバッハは、ツートンカラーでとても素敵です。
クルマに惹かれたというよりも、このカラーリングに惹かれました。
ブラウントーンのカラーは最高級ラグジュアリーに相応しい風格が漂っています。
メルセデスEクラスワゴン(S210型)

メルセデスに乗る人は、最新モデルにどんどん変えていく人が多い事がマーケティングデータにあるのですが、古くなってもメルセデスの良さを知り乗り続ける人も沢山いるだろう、長く乗れる良いクルマなんだと思います。
そんなひとつ、かなり見なくなってきた丸目4灯のW210型Eクラスのワゴンモデルに、四谷の防衛省前で出会いました。
こちらも実にスタイルが良いと感じる1台。
綺麗なスタイリングを意識しすぎてリアゲートの角度をスラントさせてしまいがちなイマドキワゴンとは違い、角の取れた四角い感じの(このニュアンス、わかりますか?)リアカーゴ周りは、本来の実用性を重視したメルセデスの良いクルマ作りの手本のような気がしてなりません。
(実際この後のS211型からはスッと角度をつけてスタイリッシュになっているし)
メルセデスSL(W113型)

もうひとつメルセデスを書いてみます。
コンパクトなオープンカー、縦目のSLに九段下付近で出会いました。
SLといえばあの名車、ガルウィングの300SL(石原裕次郎のイメージ…古っ)か、あるいはバブル期の定番3代目(R107)以降の"お金持ちの道楽"的なイメージを持ったモデルが思い浮かびますが、こちらの2代目は、ヒストリックカーとして"クルマ愛好家"に支持され、そして大事にされているイメージで好感が持てます。
ホンダS800

続けてヒストリックなオープンカー、エスハチです。
護国寺のガソリンスタンドでマイピカソに給油していたら、隣のブースに並んだ小さなオープンカーに出会いました。
黄色いオープンカーは実はS800なのかS500なのかわかりません(どう見分けるのか知らない…)が、いずれにせよ出会った個体は綺麗で大事にされていることを強く感じる雰囲気がありました。
うん、かっこいい。
トランク脇にある給油口に縦にノズルを差し込みセルフ給油するオーナーに話しかけたい気分になりました。
トヨタアベンシスワゴン

トヨタ車の中で"所有してみたい"と思える数少ないモデルのひとつ。
欧州Dセグ最後のモデルになったこちら、東名高速の大和トンネル付近で見たワゴンは乗ってみたかったなぁと思うのです。
確か日本で販売されたのはたった3色、グレード2種のみのシンプルなワイセレにて心細かったけど、英国生産という響きに惹かれてしまっていたのですよね…。
トヨタイプサム(2代目)

もうひとつトヨタ、欧州仕込みという点で好きだったのがこちら、首都高汐留線で見たイプサムです。
よくよく考えてみたらノンスライドドアのCセグMPVなんて、マイピカソの仲間(ライバル?)ではないですか!
初代登場時はまだ90年代にて個人的にファミリーカーへの想いは皆無でしたが、当時からなかなか素敵なパッケージに好感を抱いていました。
欧州名"ピクニック"というネーミングも好きだったし。
そしてこの2代目は大きくなってどっしりしたけど、欧州車感が増してカッコいいなと感じていたこと記憶します。
なんといっても欧州名は"アベンシスヴァーソ"だし!
アストンマーチンシグネット

トヨタつながりで興味深い出会いはこちら、アストン版のiQ、シグネットです。
トヨタiQと言えばスマートフォーツー対抗にて欧州向けに販売されたモデル。
当時はイタリアに行くとスマートかフィアット500かこのiQってくらいよく見るイメージがあり、Aセグシティカー志向の国でそこそこ受けていた気がします。
アストンはそんなiQを何故ベースにOEMしたのか、イマイチ謎ではありますが、世田谷区等々力界隈の区道にてマイピカソの前を走行していたそれを久々じっくり観察すると、随所にラグジュアリー感が仕込まれていて、iQよりも格段にカッコいい気がします。
これは欲しくなりました!
日産セドリック(130系)

セドリックって懐かしい響き!
前回の一期一会でもY31型グランツーリスモ(実は当時父が所有していたこともあり)を見たことを書いた記憶がありますが、今回のオリパラ期間に新横浜で見たのは、もっともっと古い130型です。
正直私が子供の頃から辿っても、記憶にあるのは430型くらい(当時の刑事ドラマのパトカーによく使われていたような….)以降のモデルにて、この130型というのも一見はよくわからないヒストリックカーでした。
しかし目を凝らして見ると、リアにセドリックと書かれたプレートを発見して、おー、これ日産車か!と認識したのでした。
出会った個体はとても綺麗で、大事にしつつも普段使いしてます的な雰囲気がありとても魅力的でした。
日産スカイラインRS-X(R30型)

こちらのスカイラインシリーズも年代ごとに出会うたびにこの一期一会に登場する定番モデル。
これまでプリンスS50型、ハコスカ(C10)、ケンメリ(C110)、ジャパン(C210)、そしてひとつ飛ばして7th(R31)と順当に登場してきましたが、今回はR31のひとつ手前、R30型です。
しかもR30の中でも最強モデル"鉄仮面"RS-Xを見つけたんだから日産好きにはとってもラッキーです。
GT-Rのない時代にも関わらず、国内レースシーンを席巻していたのはこのRSですもんね、偉大なモデルなんだと思います。
田園調布付近で見たその個体はホイールもオリジナルを保っていてとても美しいコンディションにて、もっとじっくり見ていたかった!と思えたのでした。
プジョー106ラリー

前述のフィアット500Lに出会った同日、オリンピック真っ盛りの有明からお台場へと移動すると、レインボーブリッジ入口付近で小気味良くコーナリングする小さなクルマが…106です。
しかも白い車体に白いホイール、プジョーワークスのアクセントラインがあしらわれた"ラリー"モデル、こちらも良いもの見せていただきました。
当時からもちろんこのクルマは好きなひとつにて、205の後釜的な強い雰囲気と、ミニ306的にリサイズされた可愛さが共存した素晴らしいモデルだと感じます。
フォードフォーカス(マーク1 )

ラリーイメージ繋がりでもう一台。
私わんどら、このフォーカスマーク1には強い思い入れがあります。
それは、このモデルの国内導入時に開催された"アートフォーカス広告コンテスト"にクリエイティブで入賞した経験があるからです。
まだ国内導入前にロンドンで出会ったフォーカスと、その女性オーナーとの会話をそのまま広告風にクリエイティブしたことは、今でも良い思い出に残っています。
(その事に触れたブログ"フォードフォーカスが気になる"を2013年頃書いた記憶あります)
もう滅多に見なくなったフォーカスですが、首都高環状線でマイピカソの横を追い抜いていった個体はなんと3ドア!
あれ、確か正規輸入はされていなかったはず…と思うとより貴重な存在にて、おそらくST170というスポーティグレードはまるでWRCマシンに通じる輝きを放っていたのでした。
ヤマハTZR250(初代)

たまにはバイクのことを書きたくなってしまいます。
この一期一会ではホンダNS400に出会った事を記して以来2度目の登場です。
この夏、藤沢バイパスで見たのが、初代TZRです。
TZRといえば、ホンダNSRと人気を二分する2サイクルのレーサーレプリカでした。
当時はグランプリレーサー平忠彦の人気が凄く、バイク好きの人々を夢中にさせる存在でした。
TZRはその平忠彦の乗るレースマシン(YZR500/250)の直系レプリカとして、最高にカッコいい存在でした。
そして幼き私も平忠彦、そしてTZRに憧れ、"よしバイクの免許取ったらお金貯めてTZR買おう"と心に決めていたのでした。
まあ結局はライバル車のNSRに縁あって選んでしまうのですけどね…。
ということで、盛りだくさんだった今回の一期一会は終わりです。
また近いうち第15弾にて、街歩きやドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。