
池田英三氏のレポート。
『続々と輸入されるヨーロッパ産のディーゼル乗用車、それはメルセデス・ベンツにはじまり、ゴルフ、アウディ、パサートの西独勢、プジョー、シトロエンのフランス車、だがそれに接するたびに思う事は、いずれも"欲しい車" だ いうことだ。もちろん個人的な経済性が先立つことだが、それにしてもディーゼル化がすでに商品魅力を創造している、といいたい。』
『すでに国産車でも何種類かのディーゼル乗用車が売られているが、どれを見てもまだ"代用品" の感覚が強く、とても個人用の車庫に納める勇気が出ない。2年前にゴルフ・ディーゼルが大量に輸入されて以来、国産各メーカーはそのアイデアにしびれて目下研究中との噂は聞くが、魅力あるディーゼル車はちっとも出て来ない。早ければこの秋あたりには姿を現すだろうが、それまでは輸入ディーゼル車の天下といってよい。』
HVや電気自動車のようなモノが無かった時代・・・当時は今以上に『省エネ』が叫ばれていたようにも思えます。
限りある資源・石油・・・それを有効活用する為の一手段がディーゼル乗用車だった訳ですが、国産ではクラウン/セドリック、そしてフローリアンなどがあったのみで パワー面はもちろんディーゼル特有の振動・騒音が敬遠され(その上価格は高く装備は最低)、殆ど一般ウケしなかったのが当時の状況でした。
そこに小排気量ディーゼルの先駆者・VWゴルフ が登場し、燃費の良さに加えて日本におけるガソリンと軽油との価格差も手伝って大ヒットしたんですよね(その後メンテナンス面で大きな問題を抱えましたが・・・)。
池田氏は(国産車に魅力的なディーゼル乗用車が無い)と嘆いておられるようですが、
こんな例もあった訳で・・・。
さて、レポートでは価格が4MTで約250万円、ATで約290万円で『輸入車の中では比較的買いやすい』なんて述べています。250万円と言えば国産ではクラウン2600かセドリック2800並み、ちなみに
クラウン2200DスーパーDXは184万円、
セドリック/グロリア2200D GLは168万円でした。
エンジン・・・404時代からの1.9L-56psからの発展型、2.3L-70hp。全力加速以外ではガソリン車並みに扱える。
サイズ・・・車幅はクラウン/セドリック並み、WB&トレッドもほぼ一致しているが、全長だけは200mm短く取り回しが楽、しかも室内はゆったりしている。
と、概ね高い評価をしているようです。
実は504Dはチョットだけ運転経験があるんですが、ハンドルが軽トラック並み?に寝ていたのを覚えています。
Posted at 2012/10/18 19:22:20 | |
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