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2005年末から2012年はじめまでの6年余りは89カレラとS202　C43Tと言う合わせて7500ccもあった2台が、現在は2060ｃｃと大幅にダウンサイズしました。
排気量やサイズが大きく減少した事でどんなものを失ったのでしょうか？

入れ替えた順番とは異なりますが、車の性格を考えるとC43Tがセルボに、930が595に変わったと考えるのが妥当だと思います。
以前の2台の場合C43Tは通勤でたまに高速を使ったロングドライブ、930は家内の普段使いと高速や峠をドライブっていう使い分けをしてました。

930は595とかなり近い感覚で使えますが、C43Tとセルボではボディーやエンジンのサイズ、車の成り立ちからして大きく異なり、高い経済性や取り回しの良さと引き換えに失ったものも大きいと言えます。

まずはステータス性。
いくらベンツの方が古かろうとも、ちょっと前のスズキの軽ですから全く歯が立ちません。

動力性能。
64psと306psではいくら車重が2倍近くともどうにもならないレベル。セルボは140キロでリミッターですが、ベンツは250キロです。

積載性。
C43Tはロードバイクをリヤシートを倒すことなくそのまま積めますが、セルボはリヤシートを倒して前後のホイールを外せば何とかというレベル。

走行安定性。
セルボに車高調付けて自分なりに補強などセットアップしても、古いベンツにかないません。すべてにおいて懐が深く、速度が上がるほど実力差が広がります。

それでは毎日惨めな思いをかみしめて乗ってるかというと、それほどでもないのですから面白いものです。
ステータス性については最新のCクラスAMGからすれば「お金もないのに無理しちゃって」感がありますし、1～2世代前の国産高級車並みといったレベル。たださすがに20年もすると多少の「車好き」感も出ては来ますが。

動力性能も一般道を走ってる限りセルボでも困るようなこともなく、DからMにシフトしてアクセルを深く踏めば「結構速い！」と思える加速を披露してくれます。ただ高速道路では「ケホッ、もう勘弁してくださ～い」となってしまうので走行車線主体のエコランに徹する方が賢明です。

積載性はここ数年自転車とは疎遠になっていて積む必要性はほとんどなく、密かに購入予定のローラーキャビネットが積めるかどうかがちょっと心配ですが、たぶんネットで買うので関係なし。

走行安定性も一般道で普通に走っている限り大して不満はありません。ただ足回りのチャチな感触はどうにもなりません。開発時のターゲットが大きく異なるので弄ってどうにかなるレベルではないでしょう。


結論。
一般道を通勤などをメインに使う分には、さほどC43Tと変わりないという事になりそうです。
やはりかなり遠くへ相当な速度で走ってこそ良さが出る車で、そんなことは最近あまりないため失ったものは意外と少なかったという事になります。

なのに人は高性能車に憧れます。贅沢ですよね。