麺肴ひづき あさのや@松本市並柳

昨年末の3種の煮干し以来。田村店主から「久々じゃないですか」と(笑)。





今回のお目当ては先週7/11から提供が始まった限定の“鮫節醤油中華そば(850円)”です。サメです、サメ！



鮫節でピンとくる方もいらっしゃると思いますが、山梨県の「鮫麺房さのすけ」から鮫節提供の打診があり、限定として登場したというもの。とにかくレアな素材で、キロ●千円…という裏話もうかがいました。赤字覚悟の一杯。

いただいてみるとアゴでもサワラでもない、けれども大型の魚らしさを感じるスープ。燻製感はありながらクセがなく、上品かつワイルドと、なんとも例えづらい。でもグイグイ飲める美味しいスープ。返しは大久保醸造の「紫大尽」のみ。塩分はやや高めの印象ながら、互いの良さをシンプルに引き立てあっている印象。



麺は京都「棣鄂」製の中太平打ち麺。こちらの限定ではよく使われているものですが、鮫節との相性もバッチリ。「棣鄂」の麺は個人的にもとても気に入っています。レアチャーシューをアスパラガスに巻くというトッピングは見た目も食感も楽しい。「さのすけ」では針生姜だった薬味は刻み茗荷で爽やかさを演出。単調にならないよう、黒胡椒で引き締め感をプラスしています。どちらも作り手の個性が出ていて非常に面白い。

このままつけ麺にしたらもっと面白そう…と思ったら、店主から鮫節を使った塩つけ麺を出す予定だと聞きました。麺を同じ物か細麺か、はたまた合い盛りか…と悩んでいらっしゃいました。お店のTwitterで発表されるそうなので期待したいと思います。