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松本市にある線路の上のラーメン店。



連日のうだる暑さに、冷たくさっぱりした麺を求めて。



この日2軒目で量もそれほど求めていなかったこともあり、思いついたのがこちらの“冷やし中華”。0.5玉から選べるのが嬉しいですね。マックスはなんと5玉。



今回は並(1玉)の“ゴロゴロきゅうりの冷やし中華(666円)”を。



酸味と胡麻油が効いた王道の味わい。細切りにしたチャーシューは脂身が少ない部位なので冷たい麺にマッチ。ワイルドにカットされたきゅうりはメニュー名に恥じない存在感。そしてこの価格。最低限且つ家では真似できない雰囲気は「これで十分！」と思わせる満足度の高さ。3玉くらいはペロッといっちゃいそうで怖い…(笑)





今年4月の値上げ後のメニューはご覧のとおり。

臨時休業などが多く、今回は1年半ぶりとかなりのご無沙汰。





お店のツイートで発表された、この日から提供という冷たい限定を。



“冷たい鯛塩ラーメン 〆の出汁茶づけ用ご飯付(950円)”です。ツイートでは「ご飯付きです」という案内でしたが、別料金で+50円。



本来は水菜が乗るようですが、この日は不都合があったようでレアチャーシューがプラス1枚。骨っぽさを感じる鯛出汁あふれるキレのあるスープ。油分がないので非常にすっきり。スープを吸った手毬麩も面白いアクセント。



具材かと思ったら出汁氷。おかげで最後までキンキンに冷たい状態を維持しつつ、味が薄まるのも抑えます。



半ライスほどのご飯の上に粒あられと山葵。



麺を食べ終えたあとにスープをかけて〆の出汁茶漬けでいただきます。



前述の通り、臨時休業や夜休みなど不規則な状況が多いため、訪店前にお店からのお知らせをご確認ください。

今月の限定をようやく。



7月の限定は“具材と食べる赤みそつけ麺(1,290円)”です。



メニューの写真を見てオーダー時に「ナス入ってます？」と聞くと、入っているとのこと…食感の苦手な食材のため今回は「ナス抜き」オーダー。茹でキャベツはナスの代替で入れて下さったのかも？



ナス以外の具材はサツマイモ、ニンジン、椎茸、蒟蒻、ネギ、味玉。個人的には焼きネギと椎茸がマッチしました。



赤味噌と聞いて辛い方向だったらどうしよう…と思いましたが、八丁味噌のような上品な甘辛さ。ベースは豚骨で、全体的に土手煮のようなドッシリ感。つけ汁の中にはチャーシューがゴロゴロ。野菜もゴロっと大きくたっぷりだったのでかなりお腹いっぱいになりました。

7/8から提供している期間限定メニューを求めて。



“鰆らぁめん”と入れ替わりで始まった“鰆つけめん(1,320円)”です。



つけ汁は温冷選べ、温かい方を選択。淡白なのかと思いきや、青魚のエグミやクセを除き旨みだけを昇華させたようなつけ汁。出世魚である鰆の幼魚「サゴシ節」を使い、鰹節や煮干しとも異なる深みと円やかさを持つ上品な味わい。



「蒼空」最細と思われるつけ麺には珍しい28番手ほどの極細全粒粉麺。テロンテロンとした粘りの強い昆布水に浸っています。博多豚骨のようなシコシコと心地よい歯応え。



麺に乗る切身は塩漬けにして低温調理で仕上げたと思われる鰆のコンフィ。ホロホロとした食感と濃いめの味で、間違いなくお酒にも合いそう(笑)。初夏にピッタリの茗荷は酢漬けでしょうか。レモンスライスは途中で麺に絞るとサッパリ感アップ。麺を食べ終えたら昆布水でスープ割するのもいいですが、さらに温かいスープで割っていただくと、こちらも絶品。



平日ランチサービスは食後のコーヒーゼリーにしてみました。



7/26〜28は券売機導入など改装のため臨時休業。その前日の7/25までは“鰆つけめん”を提供する予定とのこと。

なお、臨時休業後は『原材料光熱費の高騰』と『スタッフの待遇を上げ働く事に魅力ある店を目指す』ため、価格改定されるそうです。聞いたところ1割ほど値上げの予定。そして平日ランチサービスはアイテム数を減らし、オペレーションが落ち着くまでは限定をお休みするとのことです。

「どさん子」系列の伊那の老舗ラーメン店。系列と書きましたが「どさん子」や「みそ膳」とも異なる“フリーブランド”に分類されています。かつては安曇野市穂高、現在の「らぁ麺 トイロ」の場所にもお店がありました。

公式サイトにある店名をタイトルにしましたが、店内のメニュー表などでは「ら〜めん屋 原点」という表記もあります。



JR伊那市駅前にある再開発ビル「いなっせ」の向かい側、黄色の看板が目を惹きます。地元では熱烈なファンの多いお店。以前から知っていたものの、一度は食べねばと初訪問。



カウンター8席と小上がりのテーブル席。お店から近い「伊那弥生ヶ丘高校」野球部と縁があり、応援の寄せ書きが店内にたくさん飾られています。



現在のメニューはこちら。最近50円ほど値上げされたとか。



「どさん子」といえば味噌のイメージが強いですが、今回は先頭に書かれた“原点ら〜めん 正油(750円)”をオーダーしました。



お冷やのグラスは「どさん子」のロゴ入り。厨房内では腰の曲がったご高齢のお二人が、調理台に体を手で支えながら調理。以前ご主人が腰を痛めてしばらく休業したこともあるそう。



白濁したあっさり豚骨で、昨今の濃厚スープには及びませんが独特なクセと油っこさがあります。



背脂由来の甘みも独特。懐かしい味わいのチャーシューに、ネギとモヤシ。



驚いたのが二郎系かと見紛うような極太のゴワゴワ麺。

ちょうど甲子園県大会の最中ということもあり、常連さんと高校野球の話題で盛り上がっていました。元気に長く続けていただきたいですね。


伊那市荒井３４８９−１
11:30～14:00、17:30～売切まで　※現在は昼営業のみという情報もあります
不定休