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今月21日からのプレオープンを経て、昨日10/28にグランドオープンとなった新しいお店を訪ねました。場所は「玄こつ」→「きら家」→「おいらの一途な一杯」があった所。



店内のレイアウトは以前と大きく変わりませんが、内装はカジュアルで可愛らしさもある雰囲気になりました。カウンター6席＋2人掛けテーブル2卓。玄関脇には子供用の椅子もスタンバイ。







こちらのお店は、「きまぐれ八兵衛」の系列店だった「マルキ商店」で働き、そこを買い取って独立されたM店主による新プロデュース店とのこと。訪れた時には店主の姿はなく、若い女性スタッフ2人で営業。そのうち赤ちゃんをおぶりながら働く方が店主の奥様で、後から得た情報では元イタリアンシェフなのだとか。

初回なのでまずは筆頭の“サラダめん(780円)”をお願いしました。6種類ある自家製ドレッシングが選べ、こちらも先頭の「オリジナルしお」を選択。



「麺には下味が付いています」と提供されました。



表面には野菜がたっぷりで麺が見えません。レタスやニンジン、キュウリなどに加え、素揚げされた野菜チップスや野菜のジュレなど、野菜尽くし。



箸を入れると真っ白なパスタのような麺が出てきました。外に飾られた花からすると「山﨑製麺」のものでしょうか。3分茹でた後に水で締め、タレを絡めています。薄味ですが物足りなくない程度に味が付けられていてそのままでも楽しめます。そして野菜は食感がシャキシャキ。



ドレッシングは別の器で。早い段階で投入しましたが全部入れてもしょっぱくはならず、おしゃれなサラダラーメンに早変わり。季節によって使う野菜が変わるそうですが、野菜の違いや6種類のドレッシング、そして牛や魚などトッピングの組み合わせで無限に楽しめそうです。

気になるラーメンもせっかくなので追加オーダー。



“とりらーめん 味玉なし(720円)”。



鶏油が浮かび、非常にあっさりとした上品な鶏ベースのスープで、魚介がほんのり香ります。トッピングは鶏チャーシューと穂先メンマ、スプラウトとシンプル。見た目は今風ながら味わいはノスタルジックな印象を受けました。



こちらは少し黄色味のかかった麺で、茹で時間は1分。加水低めで少しモソッとした食感。



レジは玄関側にありますがテーブル会計方式。赤ちゃんを背負ったまま何往復もさせてしまい恐縮…。



スタッフは大変ですが通し営業なのは嬉しいですね。生ビールにも妥協のない様子で、おつまみ類も充実しており夜呑みでも人気が出そうです。定休日の記載は見当たりませんでしたが現在は未定で、今後インスタグラムなどのSNSでお知らせしていくとのことです。


【2020/11/4追記】
定休日は年末年始および大型連休を除く月曜日になりました。


松本市元町2-6-8 「パピリオニュー元町」
11:00～20:00（L.O.19:30）
月曜日定休(年末年始、大型連休除く)

凡そ年1回のペースで訪れるお店。



店内に入ると「アルコール消毒のご協力を！」と大きな声で迎えられます。



お目当ての“味噌チャーシューメン(900円)”を。



野菜炒めがたっぷりと乗って、その芳ばしさが味噌スープと混ざりあい、とても良く合います。味噌ダレ自体はその分やや塩分控えめ。花びらのように縁に盛られた厚切りチャーシューは、醤油ダレの味がしっかり滲みてとても柔らかです。



チャーシューだけでなく麺も柔めですが、これはこれで○。


改めてメニュー表を見るとチャーシュートッピングは…
・支那そば → チャーシューメンは味玉抜き・チャーシュー＋4枚で200円アップ
・味噌ラーメン → 味噌チャーシューメンはチャーシュー＋5枚で150円アップ
・ワンタンメン → ワンメンチャーシューメンは300円アップ

そして辛口も…
・味噌ラーメン → 辛口味噌ラーメンは50円アップ
・肉味噌ラーメン → 辛口肉味噌ラーメンは100円アップ
・味噌チャーシューメン → 辛口味噌チャーシューメンは200円アップ

このように価格差がメニューによって50円〜300円とバラバラ…見た目以上の違いがあるのか、謎が深まりますね(笑)。ちなみにこの日は材料切れでしょうか、20時を待たず外の電気を消して営業終了。メニュー表には「L.O. 8:45」、玄関前の看板は「LO 8:30」と表記にぶれも。牧歌的というかなんというか。


安曇野市穂高有明８０３８-８
11:00～14:00、18:00～21:00（上記の通りラストオーダーは流動的）
木曜日定休

去年6月に閉店した「安曇野ら～めん あづみ亭」の跡で、このところ改装作業が進められてきましたが、新しいお店が表題の通り「らぁ麺 トイロ」になることが判明。開店2週間前の10/9時点で窓には「10月22日OPEN」の文字が。



そしていよいよ本日午前11時にオープンしました。
暖簾が出た時点で私を含め4人待ちという状況。



暖簾は店名の通り“十色”のポップな可愛らしいデザイン。



事前にメニューの情報が一切流れてきませんでしたが、どうやらこの3種類がメインのようです。



店内に入ると開店祝いの花が飾られていました。目立っていたのは「おおぼし」などの運営会社と、関連の「三森製麺所」から贈られたもの。こちらのご主人、長年「おおぼし」で腕を磨き、このほど卒業して独立された方だとか。自然と期待が高まります。

店内はL字カウンター8席と、2人＆4人掛けの小上がりがあります。スタッフは厨房の店主とホールの女性2人、奥の事務所には赤ちゃんとお爺ちゃん？がいる様子も。



入って右手に券売機。何はともあれまずは筆頭の“あっさり醤油ラーメン(830円)”を。厨房を眺めていると序盤は開店初日で雰囲気をつかむためでしょうか、1玉ずつ麺を茹でて1杯ずつ提供。その後徐々に2杯ずつ作る流れに。スープを温める小鍋の柄には「ショーユ」と書かれ、塩とは使い分けている様子。6分ほどで提供。



深めの切立の器に盛られたビジュアルはシンプル且つ綺麗ですね。鶏ベースの清湯で鶏の旨み強めでくっきりクリア。ほんのりと魚介、そして生姜も効いています。表面の油が少しクセのある感じ。ナルトがノスタルジックさを演出し、現代風中華そばの趣。



その他のトッピングは豚と鶏2種のチャーシューと枕木メンマ、海苔、ネギ、カイワレ。豚チャーシューがしっかりとした厚みながら軟らかく、存在感が非常にあります。メンマも食感コリコリ。



麺は「三森製麺所」の細ストレート。茹で時間は1分10秒。軟らかくも感じましたが噛み応えはしっかり残したバランス。全体が優しいだけにカイワレはやや強めでしょうか。

折角なので店内連食。

“塩タンタン麺(900円)”を追加オーダーしました。



こちらはガラリと雰囲気が変わり、豆乳がベースで優しい甘みのあるスープ。それでいて表面のラー油がしっかり辛いです。塩とありますがしょっぱいわけではなく、塩分濃度は適度。炸醤は甜麺醤で味付けをした一般的な甘いタイプではなく、挽肉に細かな椎茸・筍・レンコン・ナッツなどを加えたもの。食感と風味が楽しく口の中は賑やかです。



麺は同じ物のようですが、個人的にはこちらの担々麺の方がマッチした印象。青梗菜の代わりにカイワレ、そしてレモンスライスなど洋風感覚も取り入れられています。レモンは途中、箸で潰すと酸味の爽やかさが全体を覆います。好みは分かれそうですが女性ウケは良さそうな印象。



食べている間にも続々と来客があり、11時台前半でほぼ満席に。スタートダッシュは大成功ではないでしょうか。ちなみに先日の「フタツメ」もそうでしたが、お店が公表する休みの曜日に敢えてオープン日を持ってくるのは最近の主流なのでしょうか。



券売機にあった夜限定の“こってりラーメン”や今後提供予定の“信州サーモン丼”、そして“限定”ボタンなど、気になる要素が多いお店。Twitterアカウントも開設されましたので、今後の進展に期待したいと思います。

あと、細かな話ですが入口のメニュー看板は「らぁめん」で券売機では「ラーメン」、そして店名は「らぁ麺」と表記がバラバラなので統一される方が望ましいですね。


安曇野市穂高北穂高２３２０−１１
11:00～14:30、17:30～20:30
木曜日、第2第4水曜日定休

元々は松本駅近くにあったお店で、15年ほど前に現在の場所へ移転されました。移転前、そして移転直後に何度か通いましたが、今回はその時以来。店内にはカウンター席もありますが、私が今日最初の客で他にいなかったためテーブル席を案内してくださいました。





↑こちらが移転前の外観(2005年9月)とメニュー。「まつもと市民芸術館」に近く、深夜まで営業。そして店主がジャズドラマーだったこともあって、サイトウキネンオーケストラのメンバーもよく訪れていたお店です。

そして現在のメニューがこちら。





オーダーは狙い通り名物で筆頭の“ベトコンしょうゆ(800円)”です。



ここでいう「ベトコン」とはベトナムコンサンのことではなく、メニュー表や店内の貼り紙にある通り「ベストコンディション」を略したものとされています。詳しくは「ベトコンラーメン（Wikipedia）」を参照。



提供された瞬間から鮮烈なニンニク臭が立ち上ります。一口飲むとスープにはガツンと来るおろしたての様なフレッシュなニンニクがたっぷり。一味も入ってピリッとした刺激も。インパクトは凄いですが、塩分濃度も適度でレンゲが止まらない。そんじょそこらのニンニクラーメンとは異なるパンチ力ですがクセになる味とは正にこのこと。次第に身体が温まるのが分かります。



麺はストレートで柔らかな細麺。岡崎市から取り寄せる特注麺だとか。





コロナ禍の影響でしょうか、あちこちに但し書きの貼り紙も。
ニンニクをたっぷり補給し、これで私も明日からベストコンディション？？


松本市元町１丁目２−２２
11:30〜14:30、17:00〜23:00（現在は当面22時まで）
不定休

一昨日10月15日で6周年を迎えた「月の兎影」。



今月の限定は"白みそ仕立てのあさり秋ラーメン(1,000円)"です。



大好きな白味噌。それでも味噌ということでそれなりの重たさを覚悟しながらオーダーしましたが、味噌でありながら塩ダレとスープの割合も高いのであっさり。



販売当初よりも食べやすくするため少しチューンを加えたとか。生姜の風味に胡麻油を浮かべたためか第一印象は不思議と中華。



バターを溶くとクリーミィで印象はガラリと変わります。これは好みが分かれそうですが、個人的にはどちらも甲乙つけがたい。エリンギとサツマイモで秋らしさを演出。良い意味で裏切られた上品な味噌ラーメン。

今日は14時に入店しましたが、帰るまでほぼ満席で続々来店する人気ぶりはさすがですね。