エス☆イーのブログ一覧

【有ったら便利かもシリーズ③】 後席ドアハンドルへのロック機能の追加検討　の続きです。

今回の目的を簡単におさらいすると、リアドアのハンドルをロック機能付きのパーツに置き換えて、後席ドアでもタッチによるロック・アンロックを可能にしよう、というものです。
ただし、単純にパーツを交換すれば良い訳ではなく、CANデバイスであるドアハンドルをCANBUSに参加させる、という物理加工が必要になります。その加工作業を行う前に、もう少しだけCANBUSについて勉強をしてみました。

説明用に以下のページを活用させていただきます
https://www.mikroe.com/blog/can-bus

CANBUSに参加するデバイスを「CANbus Transceiver（トランシーバー）」と呼んでいます。CANBUS自体はH（ハイ）とL（ロー）の２本線で構成されており、トランシーバーはそこに横並びで「複数個」参加することが可能です。電気工作におけるいわゆる「並列つなぎ」と同じですね。


ということで、以下の写真のオレンジ〇部分、
２つのトランシーバーからの合流部分が「並列つなぎ」になっていれば想定通りとなります。コネクタが付いていないギブリのリアドア配線に対して（ハイ／ローの識別は必要ですが）、並列に配線を割り込ませてやるだけで参加完了！となるはずです！！


ちなみに、このハイ／ロー配線は、プラス／マイナス　とは少し違うようです。
データ伝送時にはそれぞれが異なる電位差を持つ「差動信号」を形成します。このハイとローの差を命令信号と解釈します。何もないときは電位差ゼロ、信号がやって来た時は＋２Vという訳です。


この形式はノイズを回避するのに役立つそうです。以下の図で言えば、真ん中にノイズが乗っていますが、電位差で言えば＋２Vをキープしているので影響なし、ということですね。


さてさて、勉強はここまで。
ドアロックセンサーコネクターが存在する、レヴァンテのドア配線がポーランドから到着したので、この週末に配線合流部を調査します～

続く！！