2010年03月16日
ナットの締めすぎに注意!
先週末の日記(希望ナンバーネタ)にはたくさんのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました(^^) じっくりと希望ナンバーを考えたいと思います。 で、決まっても発表しません。 悪いことできなくなっちゃうから(爆)
さて・・・今日もオーテックネタではないんですが、ナットの話。
日産のテストコースがあるのは栃木県、納豆で有名な水戸市は茨城県です。
少なくとも教習所で免許を取った人であればタイヤ交換をした経験はあると思います(最近はやらないのかな?そんなことないよね)。 タイヤを交換するには、ホイールナットの脱着をしなくてはなりませんが、どえらく固く締まってて、レンチに足をかけて緩めたことがある人もいるかもしれません(おいらも経験あります)。
ボルトとナットというのは、摩擦でとまっているので、締め足りなければ緩んじゃいますが、だからといって目いっぱい締めすぎるとネジ山を壊したり、ボルトが伸びたり、折れたりするのです。
そうなんです、伸びちゃうんです。 で、伸びきるとブチッ!とちぎれます。

なので、ボルトやナットには、締め付けトルク(どれくらい固く締めればいいかという数値)が決められているんです。 デリケートなものは、点検のときに外したボルトは再利用しないこと、ってなっているものもあります。
タイヤをとめているナットにも当然トルクが規定されており、乗用車であれば10kgf・mそこそこ(メーカーによってちょっと違います)。 この締め付け力というのは、試してみるとわかるけど、ほとんどの人が『え?こんなにゆるいの?』と思うくらいの固さです。
だから、レンチに足をかけて外したとかいうのは異常事態だし、ましてや『外したときにアレだけ締まってたんだから締めるときにも念には念を入れて、全体重をかけて足で・・・』なんてやっちゃいけません。
自分できちんと管理したい場合はトルクレンチを購入しましょう。
さて、そのナットですが、下図はタイヤ/ホイールが車両に装着されている状態の断面図だと思ってください。

ナットの掛かっている部分、青○のところを拡大すると下記の図のようになります。
このとき大切なのは赤○で囲った3つのポイントを満足していることです。

①ちゃんとホイールの座面とナットの座面が接していること(平座でもいっしょです)
②じゅうぶんにナットが掛かっていること
③(袋ナットの場合は)ナットの奥に突き当たっていないこと
こんなふうに・・・

ナットの掛かりが少なかったりするのはとっても危ないですし・・・
逆に、肉の薄いホイールに換えたり、ロングスタッドに換えたりしてると・・・

ボルトがあまってしまい、この状態ではホイールは締結できておらずグラグラです。
これもとっても危ない。
ちなみに、この状態でぐりぐりと締め付けると、袋んところが突き抜けてナットが割れます(底が抜けたみたいになっちゃう。ま、ボルトがちぎれるよりはマシだと考えましょう)。
そういう場合は貫通ナットを使わなくてはなりません。
あと、ハードな走行をする人は経験があると思いますが、走行直後はブレーキからの熱が伝わって、ナットはチンチンに熱くなります。 こういう状態でナットの増し締めをするとえらい目にあいます。


左が常温、右が高温の状態だと思ってください。 金属は熱を加えると膨張します。 この状態で増し締めすると結構しまっちゃいます。 で、常温に戻ったときに・・・ 大変なことになるわけです d(^^)
ホイールスペーサーやロングスタッド、アルミ(熱膨張率は鉄の約2倍です)のナットを使っている人は、十分注意してくださいね。
ブログ一覧 |
オールスターズ | クルマ
Posted at
2010/03/16 17:39:28