2010年05月25日
皆様のご健康をお祈り申し上げます
先日カミングアウトした『椎間板ヘルニア』ネタです。
せっかく貴重な体験(?)ができたので、皆さんのご参考になればと思いまして、ご紹介します。
ちなみに社内でも、けっこう話題になってます。
オーテックは、ほら、福祉車両もやってるから(^^)
日本人の10人に一人は腰痛持ちと言われています。
そして、100人に一人が椎間板ヘルニアになっているそうです。
自覚症状を持って病院に行ってる人はもうちょっと少ないのかな?
椎間板とは、脊椎(背骨)と脊椎の間にあるクッション材みたいなやつです。
『板』と書きますが、中にジェルの入ったグミみたいなやつです。
車の部品にたとえると、足回りやエンジンマウントに使われている液封ブッシュみたいのです。
ヘルニアというのは、本来納まっているべきものが、飛び出した状態を言います。
ってことで、椎間板ヘルニアというのは、椎間板が変形して膨らんだり、中のジェルが飛び出した状態です。
冒頭の写真は、おいらの断面図でして、左が腹で右が背。
真ん中へんをつらい抜いているのが脊椎で、臼みたいのが積み重なっており、その間にあるのが椎間板。 脊椎の後ろを通っているのが脊髄(白っぽいのは空洞で神経そのものは後ろ寄りにある)です。
で・・・この写真で上から三つ目の椎間板が、ぼよ~んと飛び出して神経に当たってますね。
これがMy椎間板ヘルニアです。
輪切りにしてみるとこんな感じです。 右の写真は正常部位。


神経というのは、脊椎のすぐ後ろは馬尾(ばび)といって馬の尻尾の毛のように束になってますが、そこから枝分かれして、手や足の各部位につながってます。
神経の支配部位については、こちらのHPの図がわかりやすいっす。

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図中、Cが頚椎、Tが胸椎、Lが腰椎、Sが仙椎です。それぞれの数字は、脊椎が何個あるかと一致していて、胸椎が1番から12番、腰椎であれば1番から5番まである、ということになります。で、ある部分で分断されてしまうと、そこから下の数字の部位に麻痺が生じます。椎間板ヘルニアなどの場合は、分断されるわけではなく、該当する脊椎の部分から枝分かれした神経根が圧迫され、そこからつながっている部位にしびれや麻痺が出る。
よくある腰椎の椎間板ヘルニアは、もっと下のほう(第4腰椎と第5腰椎の間)が多いようですが、僕のは第2と第3の間のヘルニア、症例としては10%位だそうです(1000人に一人ってことか?)。
僕の場合は、第2腰椎と第3腰椎あたりから分かれて足のほうにつながっている神経を圧迫しているので、そけい部(足の付け根)とか、ひざの内側あたりにビ~ンという痺れが出ているって寸法です。
椎間板ヘルニアは、加齢に伴って冒頭に説明したジェル入りのグミの皮部分がパヒパヒになって割れ、中身が飛び出しちゃったり、無茶して重いものを持って・・・みたいのが多いようです。
僕の場合は、思い起こしてみれば、今までに何回か『ぎっくり腰やっちゃった(> <)』って思ってたのが、たまりたまった結果なのかもしれないです。
症状としては、去年の夏ころは腰が痛かったんですが、秋ころから腰の痛みが治まったかと思ったら、尻や足の付け根の痛みに変わっていったんですよねぇ・・・。 で、1月の末に歩行困難になり、寝返り打つたびに目が覚めちゃうような状態になって、MRI撮ってみたらこんな(画像みたいに)になってました。
なお、椎間板ヘルニアで手術をする人は全体の20%程度。 僕も手術はせずに経過観察することにしました。 今も重たいものとかを持つのは避けてますけど、まぁ普通に生活はできるようになりました。
みなさんも、重たいものを持つときは十分に気をつけてくださいね。
むちゃしたらだめですよ~。
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Posted at
2010/05/25 16:16:36