日産の
ティーダブログで『ティーダってこんなクルマ』って話があったのでトラックバック。今後数回に分けて・・・って書いてあったけど、たぶん今後も語られそうにない話を書いてみます。
僕がティーダの寸法諸元を設計の人から聞いて、一番最初に『おっ』と思ったのは、ドアの開き方でした。通常の4ドア車って、前のドアより後のドアのほうが5度くらい大きく開くんです。でもティーダは前のドアも後ろと同じくらい大きく開く。これ、回転シート車になった時にとても重要で、足先の抜けやすさや介助のしやすさがまったく違うのです。

あとから改造して大きく開くようにする方法もありますが、ボディパネルの干渉やヒンジ強度の問題などから実現困難な場合も多く、ドア内側の取っ手が遠くなるなど、通常時の使い勝手を損ねることもあります。ティーダはそこが最初から考えられ、ちゃんと盛り込まれています。
多くのオーナーは、それとなくティーダの『乗り降りのしやすさ、使いやすさ』の恩恵を受けていると思います。福祉車両に改造して“良い車になるクルマ”は、標準車としても不便なわけがないですよね。
次はシートのリクライニングレバー。ドライビングヘルパー(車いすをお使いのドライバー向け)への改造をする際に、助手席のリクライニングレバーを右側に装着する改造をする場合がありますが、ティーダはリクライニングレバーが車両の中央側に付いてますから、この改造も不要。2ドア車の場合はレバーはドア側にないと不便ですが、ティーダは4ドアなので、必ずしもドア側になければダメ、ということはないんですよね。
それから室内、特に頭の左右方向が広い。サイドウインドウがすごく立っているんです、バスみたいに、というと大げさですが。それでいながらあそこまでスタイリッシュにまとめられているのがすごいと思います。キューブなんかは、サイドが立っているのを面白さにしてますね(キューブとエルグランドは屋根の巾がほぼ同じ、と書くと立ち加減がわかるでしょ?)。
街を走っているティーダを見ると、実に幅広い年齢層の方が乗っています。標準車だけでなく、日産純正用品付き、当社のアクシスもあれば、社外のエアロを装着したり、足回りいじったりと、ほんと多彩。買い替えるお客様の車暦をみると、結構大きなサイズのクルマからの買い替えの人も多い。幅広いお客様から愛されているんだなぁ、と感じます。
ティーダをながめるたびに、ひとりでも多くの人への便利さとか、幅広いお客様への受容性というものを、とてもよく考えた車だなぁと思うのです。
一部の小さなニーズであっても、多数の人の利益が損なわれることがないなら、前向きに採用する。これってユニバーサルデザインだよなぁ、と思うのです。で、カッコいいなぁと思うのは、それを過剰表現することなしに実現してること。ティーダのカタログを見てもユニバーサルデザインの『ユ』の字もありませんしね(僕の思い込みだからかもしれないけど(笑))。
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Posted at
2006/08/24 17:31:52