
実は、僕はクルマの免許をとってずいぶん遅れてバイク(自動二輪)の免許をとったクチなんです。原付は乗ってたけど。
400ccのバイクにのって驚いたのは、思ったように曲がってくれないこと。友達みたいに、すっ!とバンクしない、どんどんふくらんで行っちゃう・・・怖い怖い。
クルマはハンドルさえ切ってればある程度適当に走れるのに、バイクはそうはいかない。 下りの右コーナーなんてほんと泣きたくなるくらい。
試行錯誤の結果、目線の置き方がまったく間違っていたことに気づきました。
バイクは見た方向に進むんですね。
ところが、バイクだけでなく、実はクルマも一緒だったんです。
つまり、僕はこんな風な(下図の黄色い矢印のような)目線でコーナーを追っていたのです。だからバイクでまともに走れてなかった。

つまりクルマが進んでる方向に目が向いていました。 こういう目線で運転しているときに、テールスライドすると、目線がインに向いてビックリしてカウンターをあてることになります。もはやカウンターではなく、進行方向にあるものから逃げようとしてるだけです。
カウンターは遅いし、ビックリしてアクセル戻すものだから、こんどは逆に振られます。で、今度はアウト側を向くので、またビックリしてハンドルを逆に切る。
これが、へたくそがコーナーでタコ踊り→電柱激突 に陥る理屈と知りました。
で、本来あるべき目線はコレでした。

コーナーのクリッピングポイントから脱出方向へと、自分が進みたいところに向けて目線を送っていく。こうやって走ってると、テールが滑ってもすぐにわかるので、カウンターがピシャっとあたる。カウンターをあてつつコーナー出口にクルマを導くことができる。 会社の運転訓練でスピン立て直しを特訓されたときも、キモは目線でした。 不思議なもので、癖がついてしまうと、目隠ししてもスピン立て直しが可能になりました(ケツセンサーの感度がアップしたんだと思われます)。
そして、ジムカーナもレーシングカートも同じでした。もっというとアイススケートやローラーブレード、スキーもいっしょだということがわかりました。
実は、前者の目線から後者の目線に変えるのは意外に大変でした。ぶっちゃけ怖かったです。でも、後者の目線で走れるようになったら、バイクに乗るのが今まで以上に楽しくなりました。
もともと後者の目線で走れている人も多いと思います(うちのヨメさんはそうでした)が、僕は前者でした。
この文章を読んで、ふ~んって思ったら、いっぺん自分の目線を確認してみたら面白いと思います。
ライン取りが滑らかになり、ハンドルの切り方がスムースになり、同時にアクセルやブレーキの操作も滑らかになると思います。
あ、街中なんかは、視界をひろくとり周囲に気を配って走るってのは基本中の基本ですので、そのへんはくれぐれも注意してくださいね。
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モータースポーツ | クルマ
Posted at
2014/08/26 14:03:29