オーテック創立30周年記念車、走りのキャラクターは？

今回の記念車に搭載するエンジンはHR16DE。お気づきの方も多いと思いますが、このエンジン自体はノートニスモSとベースは一緒ですね。

ノートニスモSに搭載している専用チューンドエンジンは、前型のノート（E11）に設定のあった16Xや、海外向けに存在するHR16とは型式こそ同じではあるものの、この表のとおり、まるで別物。

出力としては140ps/16.6kgfmであり、実際はこの数字に表れる以上の速さを持っている車であることはご存知の通りです。


今回の記念車に興味を持たれている皆さんの中には『マーチニスモSよりも速いのは当然だろう？じゃノートニスモSをどれくらい上回るんだ？』などと期待される方が多いかもしれませんが、何度か書いている通り、この30周年記念車では、速さは追及してないので、何とも言えないところです。絶対的な速さを期待している方には申し訳ないですが。

僕たちは、速い遅いではなく（もちろん良い悪いでもなく）、ニスモロードカーにはニスモロードカーらしい楽しさがあり、オーテックにはオーテックらしい楽しさがある・・・つまり、日産グループにはFUNの方向がたくさんあるね！　と、そんなことを感じていただける車をお見せしたいと思っています。

今回の車は台数も限定的ですし、ベース車がマーチということで、そもそもコンパクトカーに関心のない方には、上記のメッセージは伝わりにくいかもしませんが、一つの試金石にはなると思っています。

もちろん、おそらく、物理的／数字的にニスモロードカーを超える部分も出てきます。それは製造方法や製造コストの差です。今回の車には、限定的な台数を手作り的にやるからこそできる仕様も盛り込みます。

たとえば、下の写真のような作業とかも。

　　
引き続き、おたのしみに！