2018年12月26日
加速度っていうか減速G (再掲)
2007年08月27日の日記に「いいね!」がついたので読み返してみたら、こんな記事でした。
11年前は、私こんなブログ書いていたのですね(笑)
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加速度を示す単位は m/s2(2乗・・・書けない(爆))。一般的に地球上の(場所によってちょっと違うので)自然落下の加速度は9.806m/s2で、これを1Gと表現する。
市販車の加速Gはどれくらいかというと、普通のクルマが0.6Gくらいで、超高性能なスポーツカーでも1Gでるか出ないか。一方減速Gは普通のクルマでも0.8Gくらい出せて、ちょっと高性能なクルマだと1Gくらいは出ちゃう。旋回Gも似たようなもの。これがF1だと、加速が1.5G、減速はエンブレだけで1G、ブレーキングで4G以上出ちゃうらしい。ちなみにギネス級のジェットコースターで最大6Gというが、戦闘機の場合は9Gくらい平気で出るそうです。
パイロットには、体に対して上下のGが発生する。上方向の宙返りで高Gが発生すると血が下がり視界が真っ暗になり、下方向の宙返りでは血が上がって視界が真っ赤になるそうです(何Gくらいでそうなるかとか、そこから先どうなるかは晩御飯の時間も近いので自粛・・・)。
こないだテレビで、人間の限界Gがどれくらいなのかを人体実験で証明した(最終的に46G(たしか46だったと記憶)まで実験してまだ生きていたので、限界はもっと高いという結論)人の話をやってました。たしかアメリカの軍医で、戦闘機の安全性限界をどれくらいにするかに情熱をかけていた・・・とかいう話だった。
というのも、当時の常識で考えられていた限界Gというのは、その人が考えているよりもカナリ低かった。当時の戦闘機の破壊限界はそれに合わせられて設計されていたわけだけど、もしも人間の限界Gがもっと高いとしたら、本来救えた命も、戦闘機が破壊してしまったことで失っている可能性がある・・・という問題意識から、自らの体をもって人間の限界Gを証明した(そして戦闘機の破壊限界をもっと高くするべきだと知らしめた)という話。一時は軍から実験をストップさせられたり、体がボロボロになりながらも実験を続けたとのこと。なんか胸をうたれました。
クルマの安全性もどんどん進化しており、クルマの自爆事故で亡くなる方は減ってきているものの、まだまだ悲しい話は後を絶ちませんね。自動車メーカーがやるべきこと、ユーザーにやってもらうこと・・・いろいろあると思うんだけど、クルマは楽しい乗り物でありつづけて欲しいなぁ~。
ちなみに、46Gの減速Gを計測する方法は、線路の上にのせた台車に人間が座りロケットエンジンで発射させ、時速1000キロ以上から急激(1秒ちょっとで)に停車させるというものでした。体に対して前後方向のGを測ってるわけですね。46Gで停車すると、目の玉がとびだす直前くらいになるそうです。
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るび夫の疑問 | クルマ
Posted at
2018/12/26 18:46:02