
最近、かつての老舗カメラメーカーの業務を引き継いだ某大手電気メーカーのデジタル一眼レフカメラの第二弾が発表された。ホームページ上の製品サイトではスペックとあまり語られていないのに、ブロガーなどの間で話題沸騰しているのが、そのシャッター音なのね。
実は自分、このメーカーのデジタル一眼の第一弾を買おうかと思った。でも店頭で実際に触ってシャッターを切った時、どうも自分の好みにあわず見送った。僕と同じような感覚を持った人が多かったってことでしょうか。そのメーカーは今回の第二弾を開発するにあたり、音響事業部の開発部門といっしょになって、シャッター音を作りこんだそうです。う~ん、音は大事だ。感性品質というやつだな。
クルマの音にはいろんなモノがあるけど、一番ビビッドに感じるのは排気音、次いでエンジン音、給気音あたりかと思う。音というのは空気を伝わって鼓膜を振動させ、音として認識されるけど、もともとの音源も何かが振動することで空気に振動を起こさせ、それが音になってる。
試験管に口をつけて吹くとポーっていう音がなるが、アレは試験管の深さ(長さ)に共鳴した周波数の音が発生しているので、綺麗な音になっている。楽器が綺麗な音を出せるのは、共鳴音を上手くコントロールしているから。
一方、クルマの排気音なんかの場合、回転数はいろいろだし温度も変るし、排気管の取り回しはなかなか理想どおりに行かない。おまけに、排気ポート、エキマニ、キャタ、プリ、メインパイプ、サイレンサーなどには生産上や整備上の理由から、どうしても分割せざるをえない。そして、そのつなぎ目にはどうしても段差ができ、内部にも小さな突起やざらつきがあって、それらが中を流れていく空気に(本来音になって欲しくない)余計な周波数の振動を発生させる。これが本来の排気音に濁りを加える。
もちろん、メインサイレンサーの構造や吸音材でも違いが出てきます。E51ライダーの初期型と中期型では見た目は何も変ってませんが吸音材が変ってます。音量は数値上ほとんど変ってませんが、さらに不快成分を吸収する方向にチューニングしてます。
12SRが初期型のモデルと'05以降のモデルで音が違うのは、ポート研磨とタコアシの採用によって、先に述べた小さな段差を減らし、濁り成分の影響を減らしているため。猛々しさが減ったという声もあったので、ある意味では濁り成分が個性を作っているというのもあると思います。歴史的なクルマはみな個性的な音持ってますよね。
個人的に好きな音をあげると・・・
12気筒フェラーリの、むせび泣くような音
RB26DETTの、自らを強引に回していくような音
レーシングロータリーの絹を引き裂くような音
皆さんの好きな音は?
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ファクトリーカスタム | クルマ
Posted at
2007/09/27 12:08:45