
春は人事異動の季節なわけですが、当然席替えの季節でもあるわけです。
そんなこんだで、先日席替えをやっている最中に、職場に飾ってあるキツネファミリーに目がとまりました。
このキツネファミリーは、かつての名車=セレナキタキツネの成約記念品として差し上げていたものです。補修部品でも売ってなくて、セレナキタキツネを買った人しかもらえていない、超レアアイテム。フェネックの読者プレゼントで何個かプレゼントしたかもしれない…けど、とにかくレアであるのは事実。
毎日汗水たらして働いてるお父さん、家事にあけくれるお母さん、野山を元気に駆け巡ってる息子…。みんな、埃だらけで真っ黒。お母さんだけは以前おいらんちでエステしたんですが、父さんと息子は一度もお風呂にはいってませんでした。
で、先週末自宅に連れて帰ってキレイキレイしてあげました。石鹸水を吸っちゃうとすすぎが大変なので、さいしょにたっぷりお湯を吸わせて、石鹸水を表面にかけながらやさしくブラッシング。あとはよ~くすすいで柔軟剤仕上げ。

洗っているところの写真は自粛します(おいらが裸だから(爆))
日曜日は朝からいい天気だったので天日干し。それが一番上の写真。
家族そろってヌクヌクになりました。石鹸の香りもグ~!
さて、セレナキタキツネのデビューは1994年。ミニバンが新しいファミリーカーのカタチとして、4ドアセダンからとって変わろうとし始めた頃のことですね。キタキツネは、ラルゴ・ウミボウズから始まる動物シリーズ(ウミボウズは動物か?)のひとつとして登場しました。

アウトドアテイストももちろんですが、撥水生地を採用した内装や、楽しい雰囲気は、小さいお子様のいらっしゃるご家庭にピッタリの車だったんだと思います。ぬいぐるみももらえるしね♪
セレナはその後モデルチェンジを受け、キタキツネもC23型からC24型にチェンジ。

ミニバンのサードシートの格納方式は、今では床下収納などもあるけど、C24標準車が採用したチップアップというのも画期的でした。一方キタキツネでは、伝統的な跳ね上げタイプがいいという方もいらっしゃるだろう…ということで跳ね上げタイプを採用し、いつのまにか、キタキツネ=跳ね上げシート、みたいな印象が定着していました。とはいえ、ほとんどの人はチップアップの標準車を買ってたわけだけど。
その後、C24ではコールマンバージョンなどの限定車で部分的に跳ね上げシートを採用、さらに後に正式にオプション採用され、C24最終型ではとうとう全車跳ね上げシートになりました。
前述のとおり、キツネ=跳ね上げ、という印象の強さから、標準車で跳ね上げが採用された際に、キタキツネは一時期設定を中断、その後キツネ最終型として再デビューしましたが、残念ながらC25現行型セレナではキタキツネの設定はなくなり、絶版車となりました(T_T)
個人的には跳ね上げシートだけがキタキツネの特徴とは思ってなくて、夜になるとオーディオのパネルにキツネが浮かびあがったり
ナビのアイコンがキツネだったり
な~んて遊びがキタキツネの特徴だと思っていて、前述の二つなんかはカタログにも出ているからアレですが、ほかにも公表されていないようなネタとしては、シート地にちりばめられたキツネの模様の中に、こっそりタヌキが混じってる(稀にタヌキが一匹もいない車もある)…とか、みんなと反対方向を向いてるキツネが混じってる…とか、木目パネルにキツネの模様が紛れている…とか、成約記念品のぬいぐるみも、ある時期からお母さんだけ眉毛がなくなってたり…、まぁ実はいろいろあったのです。
カタログに載っていることは別としても、これらは担当者の遊びゴコロで仕込まれたもので、きっとオーナーさんもお子さんといっしょにキタキツネの中で『あ~!』なんてやってたはず。そんなふうにして、買ってくれたオーナーさんたちと対話してたクルマがキタキツネだったような気がします。
もしも、あのとき一時中断せずに売り続けていたら…なんて考えてもアフターカーニバルなのですが、名前はキタキツネじゃなくてもいいから、似たコンセプトで、もういっかい世の中に出すとしたら、今だったらどんな遊びが出来るかな~なんて個人的に思いながらキツネファミリーのシャンプーをしたおいらなのでした。
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Posted at
2008/04/07 12:41:50