2010年04月01日
ホイールプリントという表現が一般的なのかどうなのかわからないんですが、昔使っていたことがあるので使わせてもらいます。 えっと、ホイールに何か印刷する新しいカスタマイズではありません。
ここで使ったホイールプリントってのは、車を上から見たときのタイヤの配置のことです。 一般的に4つのタイヤと地面との接点に囲まれる面積が広ければ広いほど総合的な運動性能は高くなり、その車の運動特性はタイヤがどういう風に路面と接しているかでけっこう変わります。
実はこの間、ふとしたことに気づきました。
それが上の図。
グラフの横軸はホイールベース、縦軸は車の幅です。 ホイールベースというのは前輪の中心と後輪の中心の距離です。 タイヤがどんな位置についているか?を語るときには通常ホイールベースとトレッドで表現します。 トレッドというのは、車を正面から見たときの、左右のタイヤの中心間の距離です。 ただ、ここではざっくりと全幅で比較してみました。
ずいぶんバラけてますよね~。
仮に下記のAみたいな車とBみたいな車があるとします。
一概には言えませんけど、Aはキビキビとした回頭性とコーナーでの踏ん張りが利く感じの車に、Bはビシッと直進安定性が強い車になります(あくまでも傾向です)。
横から見るとこんな感じ。
ホイールベースの長い車は、前後方向の揺れ(ピッチングといいます)も少なく、乗り心地も上質な感じになります。 エアロダイナミクスを意識した最近のレーシングカーも、ロングホイールベース化の傾向があります(ピッチングによるダウンフォース変化を避けるのも目的のひとつ)。
ただし、ホイールベースというのは物干し竿みたいなもので、長ければたくさんの洗濯物を干せますが、たわみも多くなります。 長い竿にしながらたわまないようにするには剛性をあげなくてはなりませんが、剛性をあげるには重量がかさむ・・・という悩みがあります。 重量があがれば運動性能は落ちるし、剛性が低ければまともに走らない。 あと、物干し竿が長くなると狭いベランダで取り扱うのが大変になるように、狭い路地は曲がりにくくなっちゃう。 車って大変なんです(^^)
さてここで、最初の絵に戻って、じっくり見てみましょう。
さっき話した傾向で考えると、左上方向の車が『A』でキビキビとコーナリング志向、右下方向にある車が『B』でゆったりと高速クルージング志向。
Z34 ・・・攻めてますね~(^^)
一方でセレナっていうのは、ものすごくホイールベースが長い車なんだな、ということがわかりますね。
で、右上のエルグランドとほとんど同じところにもうひとつマークがあるんですけど、これって、なんだかわかります? チームによっても多少違うんですけどね。
へへへ・・・ 最初に書いた『ふとしたことに気づいた』ってのはコレ。
F1です。
ホイールプリントがエルグランドに近い d(^^)
タイヤの幅が広いから、トレッドとホイールベースで見ると、エルグランドよりもロングホイールベース系なのね。 ま、レギュレーションで全幅が決まっちゃってるせいもあるんですけどね。
あ、エイプリルフールじゃないですよ。
Posted at 2010/04/01 14:46:17 | |
トラックバック(0) |
オールスターズ | クルマ