
今日は8月1日。
ボレロA30の初号出荷は、オーテックの創立記念日(9月17日)ころを予定しており、シリアルナンバー 『1 of 30』のお客様は、9月末頃か10月のあたまにはナンバーのついた車で街を走り出すことになります。
う~ん、うらやましい!
試作車は2台完成しており、現在最終的な確認実験の真っ最中。 この2台は車検を取得して社有車(広報車)として運用していきます。 ちなみにシリアルナンバーは2台とも 『0 of 30』 。
おそらく永久保管だと思うけど、万が一中古市場に流れたら幻の0番・・・なんかロマンチックですよね。
現在は、オーテックの茅ヶ崎本社工場の片隅で、職人たちがコツコツとお客様のための車を生産しています。
この車、エンジンが大仕事なのはみなさんご存知のとおりですけど、リヤフロアを4WD用に変更したり、ワイドボディ化したりしてるので、かなりオオゴトな板金仕事が入ります。

前後バンパーは樹脂ですが、フロントフェンダー、リヤフェンダー&リヤドアに関してはトロリとつながった面構成になり、これが板金仕事なので、それはそれは大変なのです。
通常の量産車の作り方であれば、アウターパネルなどは複数の型を使って徐々に絞りながら成型しますし、リヤフェンダーに関してはキャブサイドまるごとなのでとても大きなプレス型が必要です。
でも、わずか30台しか作らないA30にはそんな大規模な作り方はできないので、部分的にボディをカットし、部分的に成型したパネルをつなぎ合わせ、パテなどによって面を整えて・・・という作業により、あのふくよかなボディを作り上げます。

現代の名工の称号をいただいた板金職人が自ら槌をふるい

ボディの面出しに丸一日。
その後、若手の職人3人が約3日かけて平滑面を作り

ふたたび現代の名工がボディ面全体をくまなくチェック。
その後社内の塗装設備にて塗装を行った後に研ぎと磨きを実施。
リヤフロアは剛性の高い4WD用に張り替えますが

中と外から丁寧なシーリング作業を。

真剣なまなざし・・・
細かい部分をチェック。
このあと、まだまだエンジン搭載、内装組み付け、足回り組み付け・・・などなど、手作業は続きます。
完成した車両は、全数、日産テストコースを借用して性能チェックをし、最終調整したうえでやっと完成となります。
なのでお待ちの方・・・
『なんだ、ここまでできてるなら早く出荷してよ!』 とか言わないでくださいね (^-^)
Posted at 2016/08/01 16:18:01 | |
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