
ノートe-POWERが発売になり、かなり盛り上がっている。
すでにディーラーで試乗した方の多くがその走りに感動しており、コンパクトカーの定番になりつつあったフツーのハイブリッドが太古の車のようだ、なんて言ってる人もいる。
僕もホントにそう思った。
はじめて試作車に乗せてもらったのが去年の10月。
うちの実家でE12ノートライダーに乗ってるのは知ってる人も多いと思うが、乗る前はその延長くらいに考えていた。あれとモーターが組み合わさったもんか・・・と。
そしたら、全然違った。
エンジンは(発電用として)発動するんだけど、その駆動力はまったくタイヤに繋がっていないので振動が全く違う。 そして、タイヤはステアリングにもつながっているので、ハンドルから伝わってくる振動もまるで違う。
3気筒よりは4気筒、4気筒より6気筒、6気筒より8気筒、8気筒より12気筒・・・贅沢を言えばキリがないけど、そりゃあマルチシリンダーの気持ちよさは格別だ。コクがあり芳醇なフィーリングで車を転がしてくれる。
リーフもノートe-POWERも、この駆動感というか、転がり感に関していえば、大排気量の超マルチシリンダと同じような感覚だと思いました。
そりゃそうでしょモーターは連続回転してるんだし・・・
って思うかもしれないけど、そこには大変な日産の制御技術が詰まっているのです。
リーフに乗って『滑らかだなー』と思って、EVならみんな一緒でしょ?と思って、いろんなEVに乗ると、かなり差があることに気付くと思います。
モーターのトルクというのは、停止状態から回り始める際に最大が出る、というのを聞いたことがあると思うが、この強大なトルクが、モーターからギア、車軸、タイヤまでの経路にねじれを発生させて、ねじれが戻ろうとする力などが合わさって、振動を起こす。 発進時も、加減速時もそれが出る。
リーフを知る前の僕のEVに対する感覚は、どうせゴロゴロガクガクグシャングシャンするんでしょ、みたいな感じしかなかった。 お恥ずかしい話、友達の作ったコンバージョンEVの出来のいいのくらいに考えていたので(笑)
ところがリーフは違った。そう、まるで違った。
いろいろ調べてみたら、モーターからの駆動力がどのように伝達していくのかを解析し、インバーターからの電流を制御。 またギアや駆動シャフトのガタ、路面からの外力などの影響も、モーター内の角度センサーからの情報を利用して、除去するしくみになってるとのこと
それをどれくらいのきめの細やかさかでやってるかというと、内燃機の出力制御がせいぜい数百ミリ秒くらいでしか出来ないのに対して、リーフは数ミリ秒単位でやってるらしい。 つまりガソリンエンジンの100倍以上の速度で制御をいれていることになる。
だから、リーフは魔法の絨毯のように滑らかに走る。
(残念ながら本物の魔法の絨毯に乗ったことはないですけどね。)
このリーフで培った日産のモーター走行技術が、ノートe-POWERにも生きているってことなんだろうなぁ~、としみじみしたのでありました。
あとね、ブレーキフィールもいいんだよね~、ノートe-POWER。
なので、スポーティに走るときにもリズムを狂わされないですむと思いました。
っつーことで、ぜひ試乗してみてくださいね~。
その際、リーフもぜひセットで。
Posted at 2016/11/08 17:24:06 | |
トラックバック(0) |
日産 | クルマ