少し前のまだ暑かったころ、ロードスターで登りの高速道路をハイペースで走っていた時、ふと水温計を見ると中央より少し右方向を指しているではないですか!!
私の車はマルハモータースの78サーモを使用していて、通常中央より少し左を差しています。以前、
ミニサーキットでラジエターを爆発させたとき、直前まで水温計は異常を示していなかったことから、中央より少し右でもかなり高温になっている可能性があると思い、即座に暖房全開+ペースを落としました。
暖房の風の温度からして実際に水温は上がっていそうで、水温計の故障ではなさそうです。ペースを少し落とすと水温計はすぐ中央まで戻ってきました。サービスエリアで確認しましたが、外観的には何も異常はありません。自宅からかなり離れた場所だったので、とりあえず慎重に走っていきましたが、上り坂等で負荷が高まるとまた右のほうにじりじり進む感じです。
最悪の場合またエンジンをやってしまったか?と心配しつつ、這う這うの体で帰宅しました。帰宅してクーラントを確認しましたが、量、色ともに特に問題なさそうです。クーラントは毎年交換していてラジエター内もきれいな状態を保っているので詰まり系でもなさそう。となると圧力がかからずクーラントが沸騰したかも?と思い、まずはラジエターキャップを疑いました。
近所のホームセンターでマルハのキャップと数値的には同じスペックのキャップが売っていたので、とりあえずこれに交換してみます。
開弁圧は同じですが、物自体は結構違いますね。優劣はわからないですが。
キャップ交換して近所のバイパス道路(名阪国道)の有名な上り坂にアタックしたところ、全体の1/3も登らぬうちに右の方へ…となり、あえなくペースダウンして登坂車線に2トントラックとともに引っ込みました(汗)。キャップは問題なさそうですね。
となると、確率は低いもののサーモスタットが閉じ方向で死んでしまいラジエターに水が回っていないかも?と考え、サーモスタットを取り寄せて交換してみることにしました。
取り寄せたサーモスタットは同じNA6用78サーモですが、若干細部は変わっており、バージョンアップしていそうです。
取り出したサーモスタットは見た目は正常な状態を保っていました。オーバーヒートした場合、サーモスタットはどんどん開いていって全開を超えて脱臼して壊れ、むしろ閉じなくなって水温が上がらなくなる(オーバークール)はずなので、いまいち本当にサーモスタットが原因かどうかわからないと思い、
サーモスタット単体で正常かどうかを調べてみました。
結果、もともとついていたサーモスタットは鍋の水が沸騰しても開かず、これが今回の原因と分かりました。サーモスタット交換後は水温計は元のように中央より少し左を向くようになりました。
さて、残る問題は一時的に高水温にさらされたエンジンは大丈夫だったのか?という点になりますが、帰宅後すぐにオイル交換してみたところ、抜いたオイルは真っ黒だった(おそらく高水温を検知して燃料増量していた?)ものの手に取った感じオイルの潤滑性は失われていなさそうでした。しばらく見ていますがオイルの減りも特になく、排気ガスのオイルが燃えるにおいも以前と差がなく、スカッフは免れていそうです。
ヘッドガスケットがダメージを受けて冷却水が減るようになる可能性もありますが、こちらの方もそれ以降シビアに見ていますが特に水が減っている様子はなく、問題はなさそうに思います。
なぞとして残っているのは、いったいいつから閉じっぱなしになっていたのか?という点ですが、問題発生時も少しペースを落とせば水温は下がっていて、もしかして結構前から閉じたままになっていて、高負荷走行をしたから見つかったのか(だとしたら普段の街乗りはラジエターがなくても行ける??)、100℃を超えればいくらか開いて何とか助かっていたのか(純正水温計はあの位置で100℃??)?今となってはわかりません。
一つ言えることは、NA6はやはり冷却能力に余裕がなく、純正水温計がどの程度信用できるか非常に怪しいので、やはり後付け水温計は必要だなと思います。やれやれ、やっぱ付けないとだめだなぁ…。
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Posted at
2018/09/30 17:33:07