
前回の
地獄に落ちる編以降、ゴルフ1GTIで毎日通勤しながら作業を振り返ったり、何が起こったかという仮説を考えたりしながら1週間を過ごし、まずはいったん疑わしきはハイカムではないかと考えました。
当然、変化点と言えばハイカムしかないわけで、そんな過激なカムではないはずですがいったんは元に戻してみることにしました。また、どうせカムを外すならHLAの状況も確認してみることにしました。
前回の
自分の整備手帳(なんと既に10年以上前とは…(汗))やら、ほかの方がやられた際のネット上の情報から、チェックバルブ機構になっている小さな部品をタペットの部分の大きな部品に組み付ける際に大きな部品の内部のエアを抜くためにオイル流入口を上向きにして組まないといけないのですが、今回それを忘れて手前にオイルが飛んでくるのを避けるために横向けにして組んでしまっていたので、エア抜きが不十分と思われたためです。
というわけで、失意の実質2回目タイミングベルト交換作業となりましたが、1回やっているためか作業が早く3時間程度でカムシャフトを外し、HLAを触れるところまで来れました。いくつかのHLAを指で押してみると案の定手でつぶせる状況のものが数個。これでは正常にバルブは開かないのでおかしなHLAはすべてもう一度分解、オーバーホールして今度は正しく組み上げました。
その後ノーマルカムを載せて1日弱で作業完了。ガスケット硬化を待って運命のノーマルカムでのエンジン始動となりました。ところが…ほぼハイカムの時と同じようなアクセルを踏んでいないと回転を維持できない状況。あれ?なんでだ??と頭の中にハテナが出まくり状態ですが、こうなってくるともはやバルブとピストンがスタンプしてバルブが少し曲がり、どこかの気筒が死んでいる可能性がかなり高いのではないかと考えるようになりました。
この仮説を確認するとなると、コンプレッションテスターで実際に圧縮状態を測定してみるしかないので、急遽近所のアストロにコンプレッションテスターを買いに行き、本来は暖気してから測定するのですが、とりあえず冷間のまま圧縮を測定してみました。
気筒ごとにバラつきはあるものの、4気筒とも10キロ以上ぐらいはあり、暖機していなくても下限値は超えている模様。さすがにバルブが曲がって隙間が開いているバルブがあれば整備基準値を超えられるはずはないのでおそらくバルブは曲がっていないという結論になりました。
カムを戻したのでバルタイは問題ない、HLAも問題なし。圧縮も問題なさそうなのに何でアイドルしないの???というところまできて夜になってしまい、またまたゴルフ1通勤確定となりつつ、この週末もタイムアップとなりました。
次回に続く。
Posted at 2019/09/29 20:52:06 | |
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整備 | クルマ