
続・きなこをうちの子にの続きです。
きなこをうちの家族に迎え入れるのを決め、ペットショップにきなこを迎えに行きました。
店員さんがすぐにきなこをバックヤードから連れて来てくれました。
「ベンガルちゃん、良かったね良かったね、迎えに来てくださったよ!」
「元気で大切に育ててもらってね。」
そして私に、
「本当に、本当にいいんですか?」
「先日お話させて頂きましたけれども、この子は病弱で病院通いは必須です。」
「すぐに体調を崩すかもしれませんし、病院へ連れていかないといけなくなるかもしれません。」
「それでもこの子を見放さず、ずっと大切にして頂けるんですか?」
私は店員さんに、
「もちろん病弱なのは承知しています。」
「元々私は保護猫を家族に迎え入れるつもりでした。」
「もし、この子が元気で何も問題がない子だったら、逆に私は家族に迎え入れてはなかったと思います。」
「今日、開店時間と同時にここへ来たのも、早く連れて帰って様子を見て、もし体調を崩したら、動物病院が開いている時間にすぐに連れて行けると思ったからです。」
「この子を迎え入れて、いろんな意味で大変なのは承知しています。」
「だからこそ私はこの子を迎えに来ました。」
店員さんは少し感激してくださったようでした。
「それなら安心しました。」
「安心してベンガルちゃんを見送る事ができます。」
「それと、正直にお話します。」
「実はこの子、2~3日前からちょっとお腹をこわしてるんです。」
「今日、連れて帰って頂いてもかまわないのですが、、もしよろしければ、こちらのわがままを聞いて頂けるのなら、1週間お迎えを待って頂いて、こちらで診させてもらえませんか?」
「整腸剤で様子を見て、それでも思わしくないようでしたら獣医に診てもらいます。」
「もちろんかかる費用の全てはこちらで負担させて頂きます。」
私自身ネコを家族に迎えるのは初めてです。
まして病弱な子ネコを家族に迎え入れるのは、正直不安がありましたし、完璧な処置をしてあげる自信もありませんでした。
ですのではやる気持ちを抑え、こちらとしても願ってもない申し出だと思い、1週間お願いすることにしました。
「承知しました。」
「こちらとしてもそのほうが安心ですし、なによりもこの子にとってそれが一番いいと思います。」
「宜しくお願いします。」
そういうわけで、今度連れて帰る際にスムーズに連れて帰れるよう、この日は手続きと、きなこを迎え入れるのに必要なものを購入して帰り、きなこを迎え入れる際に全ての準備が整っているようにすることにしました。
色々購入する際も、ひとつひとつ何が必要で、どれがおすすめかも横について説明してくれました。
細かにこれはこういった理由でこのメーカーのこれがおすすめですとか、2時間くらいかけて一緒に選んでくださったので、とてもありがたかったです。
でも、ふだんもこんな風にされているんだろうか?
ひとりの客に2時間もかけてこんなことしていたら、とても身が持たないと思うんですが・・・
正直ペットショップのイメージって、ちょっとどこか動物の売買をしていて引っかかるところがあったのですが、本当に親切丁寧ですし、わざわざできるだけ万全の体調でお引渡ししたいからと、ペットショップの責任で体調を整えてくださるとか、動物のことを考えているんだなとイメージが変わりました。
ただ、全てのペットショップがこうであってほしいですが、そうではないところもあるんでしょうね。
この日は土曜日だったのですが、開店と同時に沢山の人が訪れ、かなり規模の大きい店舗にもかかわらず、通路を歩くのも困難なくらいにお客さんがいました。
「いつもこんなにお客さんが多いんですか?」
と聞くと、
「土日はいつもこんな感じで沢山いらっしゃいます。」
とのことでした。
新型コロナウイルスが落ち着いてきたとはいえ、まだまだ遠方への外出を控えている方も多いでしょうし、小さなお子さんがいる家族には、ちょっとした動物園代わりになっているようでした。
ただ興味本位だけで家族に迎えるつもりもないのに出してもらって、触りまくったりいじくりまわしたりして、動物達に負担をかけるようなことはしてほしくないなと思いながら、様子を見ていました。
因みにここのペットショップでは、土日はだいたい3~4匹が新しい家族に迎え入れられるようでした。
そのなかできなこは、私が家族に迎え入れると決めるまで、約2ヶ月キャンセルを繰り返されていたようでした。
そういう訳で、この日は手続きと色々迎え入れる準備をして、一旦出直すことになりました。
余談ですが、ケージやその他色々購入してかなりの荷物になってしまいました。
ショッピングモールに入っているペットショップで、駐車場の車を停めている所までかなり距離があったので、どうやって運ぼうかと思っていたのですが、店員さんが、
「私も一緒にお車までお運びしますね。」
と仰ってくださり、小さな華奢な体にもかかわらず、大きな台車を押しながら荷物を運んでくださいました。
とても助かりました。
いつになったら話が完結するのか、今回もかなりブログが長くなってしまいました。
というわけで、自分でもそんなつもりはなかったのですが、続きはまた次回としたいと思います。
いい加減、嫌になってこられた方もいらっしゃるかもしれません。
もしまた次回もご覧になってくださる方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願い致します。
Posted at 2021/12/12 21:00:00 | |
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