11月1日の月曜日は、素敵な金沢の街を妻と2人でゆっくり歩き回りました。
まずは、ホテルのラウンジで「焼きたてパンとごちそう野菜の朝ごはん」で腹ごしらえです。
少しだけおかわり。いつもより控えめです。💦
ホテルをチェックアウトする際に荷物を預けて身軽になって、近くの「尾山神社」へ。
和漢洋それぞれの様式が用いられた「神門」は、国の重要文化財に指定されています。
そういえば、土曜日の晩は、最上階のギヤマンが色鮮やかに光り輝いていました。
尾山神社は、加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。
前田利家公といえば、こちらの「銀鯰尾ぎんなまずお兜かぶと」も有名ですね。
尾山神社から2年前に復元された「鼠多門橋」と「鼠多門」を経て金沢城公園へ。
早速、そびえ立つ立派な石垣が見えてきました。
金沢城は「石垣の博物館」とも呼ばれていて、その中でも、こちらの「色紙短冊積石垣」は、今までに見たことがない不思議な積み方の石垣でした。驚くほど緻密に隙間なく大きな石が積み上げてあります。
色紙短冊積石垣は、前田家の内庭「玉泉院丸庭園」から見上げる位置にあります。
二の丸広場へ上がっていく石垣沿いの道は、「ブラタモリ」でタモリと桑子アナが下ってきた道です。
様々な年代の様々な積み方の石垣が続いています。
二の丸広場周りの石垣には、特に「刻印」が彫り込まれた石が多く見られました。
刻印を彫り込んだ理由ははっきり分かっていないそうですが、模様は様々で200種類以上あるそうです。
こちらは、明治時代にフランス様式を取り入れて建てられた「旧第六旅団司令部」の建物。
こちらは、藩の重臣の屋敷が並んでいたという新丸広場。今では、大きな芝生の広場となっています。
まだ、紅葉狩りには少し早いかなと感じましたが、
二の丸広場のモミジは、しっかり色付いていました。🍁
6年前に復元されたという「橋爪門」をくぐり、三の丸広場へ。
さすがに「金沢城三御門」の一つ。重厚感のある立派な門です。
こちらは、二層二階の倉庫「五十間長屋」。
こちらは、物見櫓の「橋爪門続櫓」。
「菱櫓」から「五十間長屋」、「橋爪門続櫓」までは有料で公開されています。
今回は、時間的な制約もあり、外から眺めるだけです。
同じく三大御門である重要文化財「石川門」をくぐり、
金沢城公園からお堀通りを渡って、桂坂口から特別名勝「兼六園」へ。
金沢マラソンのセキュリティバンドを見せると、同伴者を含め入場料の割引がありました。
兼六園のお庭は、様々な苔が生い茂り、まさに苔むしたお庭でした。
水源である「霞ヶ池」の水面との高低差で自然に噴き上がる「噴水」です。
江戸末期に設けられた日本最古の噴水だそうです。
「徽軫灯籠(ことじとうろう)」越しに眺める霞ヶ池の景色は兼六園を代表する景観です。
この日、兼六園ならではの風物詩、雪の重みによる枝折れを防ぐための「雪吊り」の作業が行われていました。
こちらの黒松は、近江八景の一つ、琵琶湖畔の「唐崎の松」から種子を取り寄せて育てたものだそうです。
続いて、加賀前田家奥様御殿「成巽閣(せいそんかく)」へ。
江戸時代末期、前田家13代当主が母堂である第12代奥方のために造営した奥方御殿です。
唐破風屋根の立派な車寄せがある正門から入ると、兼六園を経ずに入ることができますが、
私たちは、兼六園とお城への通用門として用いられていた「赤門」の側から入りました。
成巽閣の2階からは兼六園の大きなお庭を見渡します。
現在は国の重要文化財ですが、昭和25年までは国宝に指定されていたようです。
建物の内部、お部屋の撮影は出来ないのでお庭の様子です。
写真はありませんが、色鮮やかな欄間や折上格天井が印象的な「謁見の間」、折上天井の目地にウルトラマリンブルーという西欧より輸入された顔料を使用した2階の「群青の間・書見の間」など、見どころ満載の建物でした。
「つくしの縁」の広い軒先。屋根の中の「桔木(はねぎ)」という松材によって支えられ、そのため軒下に柱が1本もありません。この構造については、毎週欠かさず見ている「百年名家」という番組でも紹介されていました。
大きな屋根は杮葺き(こけらぶき)。厚さ3mm程度に薄くはいだ板でふいてあります。
少し歩き疲れたため、霞ヶ池畔の茶屋「内橋亭」へ。
妻はお抹茶、私はほうじ茶をいただきました。
対岸の「唐崎松」の雪吊りの作業は、昼休憩の前に完了したようです。
兼六園を後にして、ゆっくり30分ほど歩いて、金沢三茶屋街の一つ「ひがし茶屋街」へ。
風情あふれる町並みには、工芸品のお店、和菓子などのスイーツのお店、お洒落なカフェなどが並んでいます。
さすがに金沢の定番観光スポットということで、月曜日ですが観光客が押し寄せていました。
ひがし茶屋街といえば、こちらのメインストリートのイメージですが、
細い路地でつながった幾筋もの古い街並みがあり、周囲で無電柱化が進められていました。
ますます、お洒落な街並みが広がっていきそうな様子でした。
こちらでも歩き疲れて、加賀藩御用菓子司「森八」のお店で休憩です。
併設されているカフェで、妻は2杯目のお抹茶、私はコーヒーをいただきました。
もちろん、季節の和菓子付きです。
続いて、浅野川大橋で対岸に渡り、「主計町(かずえまち)茶屋街」へ。
こちらの浅野川沿いの街並みにも、金沢らしさを強く感じました。
こちらにも趣のある街並みが広がっていました。
そして、路地の奥には、素敵な階段の坂道もありました。
茶屋街巡りを終えた後は「近江町市場」へ。日曜日の夜は寂しかった市場ですが、日中は、新鮮な海産物や加賀野菜を買い求めるため、多くの買い物客が集い、とっても活気のある市場でした。
金沢観光の定番コースを巡った後は、ホテルに戻り、荷物を受け取ってバスでJR金沢駅へ。
お土産物のお店が充実している駅ビルでお土産を買って、サンダーバードで帰宅しました。
自宅へのお土産「九谷焼」のお皿です。
来年も金沢マラソンに元気に出走し、素敵な街を観光できれば幸いです!