12月19日の火曜日は、和装で京都迎賓館のガイドツアーに参加しました。
夫婦そろって和装で出掛けるのは、今年3月のお花見以来です。
JRと地下鉄を乗り継いで丸太町駅まで行き、間之町口から京都御苑内へ。
九条邸跡の九條池に少し立ち寄ったあと、御苑内を北東方向に進みます。
仙洞御所の南西角から塀沿いに北方向に進み、
京都御所の南東角から北西方向に進んで、集合場所の「清和院休憩所」に到着。
こちらの建物が、ガイドツアーの発着点となります。
休憩所内でツアーの概要と注意事項を聴いたあと、ガイドさんの先導で出発。
京都迎賓館は、大宮御所の北側、京都御所の東側に位置します。
正面玄関の車寄せから車両用の門の方向を望みます。車寄せの天井は舟底形です。
正面玄関の扉には、樹齢700年の福井県産のけやきの一枚板が使用されています。
正面玄関の奥には、南北に延びる広い回廊。良質な木材が、床、天井、建具などに惜しみなく使用されていました。
廊下に並べられた行燈は、折り紙をイメージして京指物の技法で作られているそうです。
ガイドツアーで初めに案内されるのが「聚楽の間」。晩餐会などが行われる際にゲストの控室として利用されるスペースだそうです。こちらには、西陣織の布地を使用した安楽椅子が並んでいます。
飾り台には、漆、螺鈿、竹工芸などの伝統技法が施されています。
続いて案内されたのが、大臣会合などの会議や晩餐会の待合として使用される「夕映の間」。
東西の壁面は、2つの織物作品で装飾されています。東側が「比叡月映」。
京都の東にそびえる比叡山を月が照らすさまを描いています。
西側は「愛宕夕照」。京都の西に連なる愛宕山に夕日が沈むさまを描いています。
どちらの壁面も可動式で、部屋の大きさが変えられるようになっているそうです。
飾り台は、山紫水明をテーマに蒔絵や螺鈿の伝統技法で作成されたもの。
4つ並べられていて、それぞれ春夏秋冬の四季をモチーフにしています。
夕映の間から回廊越しに庭園を望みます。奥に廊橋が見えています。
庭園の石材は、役割を終えた石を再利用しているものが多くあるそうで、横に長く伸びる石は、塩田で使われていたもの、円柱型の石は、江戸時代に橋杭としてかつて使われていたものだそうです。
続いて案内されたのが、洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用される「藤の間」。
壁面装飾は、綴織りの技法で織った織物「麗花」。
鮮やかな草花の装飾です。39種類の草花が織り込まれているそうです。
右端には、満開の桜が描かれていました。華やいだ雰囲気です。
天井の照明は、本美濃紙と京指物の伝統的技能で作られた「格子光天井」。
3段の笠は高さの調節ができて、天井の雰囲気を変えられるそうです。
舞、能、箏の演奏、雅楽などが披露される舞台の扉です。
こちらの扉には、伝統技能「截金」により、金箔とプラチナ箔が施されています。
室内の間仕切りや目隠しとして使う「几帳」。こちらにも藤の花がデザインされていました。
鴨居の「錺金物」は、組み紐をイメージしたものです。
藤の間の前の回廊から雪見障子越しに庭園を望みます。
続いて、東西の建物をつなぐ「廊橋」に案内され、庭園を見学しました。
吉野杉で作られた廊橋の船底天井の四隅には、チョウ、鈴虫、トンボ、コオロギの透かし彫りがありました。
海外からの賓客に舟遊びを楽しんでもらうため、池に浮かべる和舟も用意されています。
次の部屋に向かう途中の畳敷きの回廊に飾られていた几帳です。扇のデザインが素敵でした。
蒔絵が施された漆塗りの小さな箪笥も飾られていました。
繊細で美しい蒔絵に魅了されました。
続いて案内されたのが、和食を提供する和の晩餐室「桐の間」。
鴨居の錺金物は「五七の桐」。この部屋の調度品には「五七の桐」が描かれています。
座椅子の背の部分にも「五七の桐」の蒔絵。桐の葉の色は微妙に異なり、同じ模様の椅子は一つもないそうです。
全長12メートルの漆のテーブルが鏡のように庭の緑や天井の意匠を写していました。
長い庇越しに庭園の石庭を望みます。こちらにも再利用の石材が多く並べられていました。
桐の間の前の回廊から。額縁に入ったような写真が撮れました。
ガイドツアーは、和舟が停泊しているこちらで終了となりました。
約90分間のガイドツアーは、参観料金が2,000円。十分にその価値がありました。
ツアー終了後は、御苑内を歩いて京都御所の西側、中立売御門の方へ。
こちらの「中立売休憩所」で昼食です。
天丼好きの私は「海老と旬菜の天丼」。ちょっとご飯が少ない💦
妻は「京湯葉丼」をいただきました。京都らしさが感じられる料理がいろいろあって、なかなかお勧めです。
「蛤御門」から京都御苑を出て烏丸通へ。
蛤御門の変の痕跡として、今でも扉や柱に弾痕が見られます。
こちらは烏丸丸太町の「大丸ヴィラ」。私の大好きな建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計です。
稀に限定公開が行われているようなので、次回は逃さず参加したいと思います。
せっかくの和装なので、京都駅の伊勢丹でウィンドウショッピングしていきました。
クリスマスに向けて煌びやかな装飾がいっぱいでした。
12月19日の晩酌ビールは、ファミマ限定の「サッポロ ビアサプライズ コクの神髄」でした。
ビアサプライズシリーズ第13弾は初のプレミムビール。焙煎方法の異なる4種の麦芽をブレンドし、希少なフレーバーホップと厳選したビターホップを掛け合わせて使用。コクが深くて、程よいホップの苦味が感じられるビールでした。
以下は、ランニングなどの記録です。
12月17日の日曜日は、朝から青空が広がり、放射冷却で冷え込みました。
北西から吹く風はとても冷たいものの、日差しが暖かく感じられました。
浜大津港には、たくさんのユリカモメが飛来。ユリカモメは、なぜかフェンスや欄干に並んでとまりますね。
この日は近江大橋の橋上で折り返しです。
12月17日のランニングは、12.5kmの距離を1時間04分18秒。キロ5分08秒のペースでした。
12月17日の晩酌ビールは、サッポロの限定醸造「琥珀ヱビス プレミアムアンバー」でした。
クリスタル麦芽を一部使用し、下面発酵させたラガービール。香ばしい薫りとコクが楽しめる濃い味のビールでした。