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2011年09月28日

補強

補強  マツダ787B制作進行中34

 今日は室内パーツとエンジン部の合体。加えて、それをシャーシに取り付けるという作業。

 エンジンはロータリーエンジン上部のカーボンプレートが、室内のカーボンモノコックの隔壁に取り付けられ、更にそこから延びた補強メンバーがミッション、デフハウジングに固定される形となってます。その状態で、シャーシ側、セット。
 印象的にはロータリーエンジンを取り囲んで補強している形になってますね。

 787はマツダ初のカーボンモノコックシャーシでしたが、それだけに技術的には問題があったのか、ルマンを走行したドライバーからはハンドリングが不安定だという意見が出されました。
 あの、超高速の世界でハンドリングに不安があるマシンでは、24時間レースをするのは困難です。

 そこで、2年目の参戦に先駆けて、マツダ内では、その当時始まっていた、コンピューターによる構造、強度解析を行うこととしました。
 そのチームを率いていたのは、当時FDのRX-7を手掛けていた、NB以降のロードスター主査である、かの貴島さんです。
 当時のコンピューターでのシュミレーションですから、かなり時間がかかった事でしょう(^^;)

 その結果、判明したのは787の剛性不足。折角、カーボンモノコックとしたのに、剛性が足りなかったとは(汗)

 結果、対策として、補強が行われることとなったのですが、ここにロータリーといった、特殊な形状のエンジンによる問題が生じます。

 御存じのように、ロータリーはローターをハウジングで挟み込む形でエンジンが構成されますが、その締め付けトルクがローターの回転に影響を与えます。
 その為、エンジンを剛性パーツとして使用するという、現在のレーシングエンジンの基本である、ストレスマウントが行えません。

 ということで、対策として画像の様なカーボンプレートとメンバーによる複雑な補強が行われたのです。この補強はなんと、ディフーザー内にまでメンバーが入り込むという形で徹底的になされています。

 当然、空力的には問題な訳で、設計者のナイジェル・ストラウドは大反対。それを剛性データーを掲示、何とか納得してもらうというひと悶着もあったそうです。

 現在の空力マシンを見ると考えられない事ですが(^^;)、この時代、空力性能がそこまで至っていなかったから事できた話なんでしょうね~。

 とりあえず、キットでは、そんなメンバーもしっかり再現。色んな複合パーツが組み合わさって、いい感じに仕上がってきました。
 もちろん、これだけでは少しさみしいので、もう少し組み上げてから、パイピングを追加する予定です。

 また、田宮のこだわりとおもえるのが、サイドのカウルパーツの内側に隠れてしまうパーツもしっかり作っているという事。
 左にクーラー、右にエキマニ、これらもしっかり形状を作られていました。

 787Bのエキマニって、ここに隠れているのであんまり、見えないんですね~。模型ならでは、見る事が出来ます(^^)
ブログ一覧 | 模型 | クルマ
Posted at 2011/09/28 22:46:36

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この記事へのコメント

2011年9月28日 23:04
なんかものすごく貴重な画像を見せていただいてますね(笑
これは外からマシンを見ていただけでは分からないもんな~!
剛性を補うというお話も大変興味深かったです^^
やはり一つ一つネガをつぶしていく根気強さが勝利に結びついたのでしょうね。
( ^ー^)
コメントへの返答
2011年9月28日 23:18
流石、田宮のキットといった形で、組んでいくに従って、その実車がどんな構成になっているかが分かる。
実車を見ても分からない、楽しい所ですよね(^^)

マツダの車創りって、そういった地道な改良が凄い効果を上げていますよね。
ずっと続く、味だと思います(^^)
2011年9月28日 23:33
なるほど〜。
ミッドシップなのにフロントからエキゾーストがきているかのように見えるボディサイド。
理由はこんな形だったからなんですね。
マフラー出口付近にターニングベインのようなカーブがありますが常に走行風がこの中を流れる仕組みなのでしょうか。
コメントへの返答
2011年9月29日 22:31
計算上、ロータリーで発生する熱量は同クラスのレシプロの1.5倍と出たそうで、787Bでは熱対策が徹底してされているようです。

エキマニの逆サイドには、ラジエターが設置、それもこっちと同様、風の導風フィンが造られてます。

エンジンルームと話して冷やすようにか、熱対策、凄い考えられてるんでしょうね~。

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