
さて、何かと話題のルーレット族。
先日は書類送検となった4名が報じられましたが、今回は「逮捕」の報。
報道によると、実際に事件が生じたのは4月3日のようで、逮捕にこぎつけるまでに今までかかったということになりそうです。
なお、逮捕された並木優弥容疑者(20)は、首都高速湾岸線にて、制限速度80km/hのところを160km/hで走行し、首都高速内の壁面に衝突する単独事故を起こした、とのこと。
そして驚くのは、並木容疑者が「首都高速はサーキット」等の供述を行っていること。
つまり悪びれている様子がないということですが、その行為については法で裁かれることになるのでぼくがとやかくいう問題ではなく、しかしぼくが注目したいのは「乗っていたクルマ」。
画像を見る限りはどうやらフォルクスワーゲン・ポロ(9N後期)で、もちろん車高は落とされ、ホイールはBBS、そしてSタイヤを装着しているように見えますね(トレッド面から見るに、ナンカンAR1?)。
加えて車高は「ベッタリ」落ちているわけではなく、ある程度の荷重移動を重視した設定なのかもしれません。
なお、このポロは3ドアなので”GTI”ではないようで(GTIは5ドアしか発売されなかった)、しかしステアリングホイールにディンプル加工があるところを見ると、「スポーツライン(1.6リッター/105馬力)なのかも。
なんだフォルクスワーゲンか・・・と思ってしまいがちですが、このポロにはGTIグレードが存在すること、ワンメイクレースの「ポロGTIカップ」が欧州にて開催されていたことからわかるとおり、そのポテンシャルは日本の国産車とは大違い。
ちなみにぼくは同じ世代のルポに乗っていたことがありますが、国産車とは全く異なる優れたボディ剛性、しっかりした足回りに高い取り付け剛性、そして何よりよく止まるブレーキに驚いたことがあります(やっぱりアウトバーンを走ることを前提に設計されたクルマだけのことはある)。
ポロ、ルポともに難点を挙げるとすれば、車高の高さからくる挙動の不安定さ、そしてダンパーのグレードの問題なのかレーンチェンジ時に揺り戻しがくること、そして非力さ。
ただ、これは足回りの交換や車高ダウン、そして軽量化でなんとかなる部分だとも思われ、並木容疑者のクルマを見ると、そういった部分を改善し、ポロのいいところを引き出そうとした改造であるように見えますね(車高が落ちすぎておらず、変なエアロパーツが付いていないところが玄人っぽい)。
さらに言うと、「ポロを選んだ」というのもいい目利きをしていると考えられ、というのも「おそらくは、もっとも安く購入でき、もっとも高いポテンシャルを持つクルマの一台だから(台数が出ているので補修用パーツも中古で容易に手に入る)」。
首都高は複雑に入り組んでおり、多くの一般車が走っているだけにクルマのポテンシャルがモロに出ると認識していますが、限られた資金の中で戦うには最良の選択だったのかもしれません。
さらにバケットシートは擦り切れ、ガムテープで補強しているところなども「本気さ」を伺わせ、かつ(ステアリングホイールを交換せず)エアバッグが装着されたままなのを見ると「いつかは事故を起こす可能性」も認識していたものと思われます。
ただ、惜しむらくはこのクルマが違法行為に用いられたこと、そしてそのオーナーが違法性を承知の上で走っていたということですが、並木容疑者については罪を償い、更生してチューニングショップを開き、低予算にて、走行会で「勝てる」クルマのリリースに専念すれば、けっこう成功するのかもしれません(このクルマの選択、チューニング内容だけを見ると、かなり腕の立つドライバーが乗っているように思われる。駆け出しはこのクルマを選ばない)。
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Posted at
2020/06/13 15:39:25