J58Gリアフェンダー・テストショットの光景

思い出した事があってノーマン・ギャレット氏の事を検索してみたら自分のブログがヒットした．

過去ブログ
もう5年前になるのか．

それ自体を捨てる事で大きなものを得られる、ロードスターの本質的なパーツがパワステだと思う．
ほんの少しの勇気と予算があればマニュアルにできます．
車庫入れできなくなったと恨まれても困るので他の人にはお勧めしませんが．

パワステレスは両手できちんとステアリングホイルを操作できることが基本で、内かけハンドルはキックバックで指を骨折するし、そもそもそう言う習慣のある人はマニュアルステアリングは扱えないと思います．

ロードスターほど荷重の小さなクルマならマニュアルステアリングは当然、だいたい「パワステがレス」なんじゃなくて、そもそもパワステ自体がオプションであり、本来のロードスターに備わっているものではありません．

ではありますが、涼しい顔をして片手でスイスイ運転できるパワステは余計なものではありませんね．

さて、

マツダ/ユーノスロードスター
「日本製ライトウエイトスポーツカーの開発物語」

デザインの田中俊治氏のプロダクトデザインの章、リアフェンダーのテストショットの逸話（P93）が紹介されていますが、ジャック・ヤマグチ著のミアータ本に紹介されているカラー写真（P56写真6）がまさにその光景ではないかと思います．



ディスクサンダーで磨いた跡などがあって、それらしい雰囲気です．



本当に美しい．
愛らしく上品で清廉．
マツダは二度とこんなデザインができない、と．
これらの書籍の執筆当時に知っていた者はいない．
デザイナーがいないのですから．


NAのボディにも平井主査の魂が込められているのです．

ロードスターは生産され続けて行くでしょうが、デザイナーも主査も、
初代の正統な後継者がいなくなってしまったのは残念です．