DT-03用にこのダンパーを.
上位に「OP.1504(1505) バギー用ビッグボアARダンパー」があるのですが、我がDT-03改にはダンパーの太さが問題になること、専用スプリングの再生産納期がタミヤに問い合わせても未定なこと、から「通常」のエアレーションダンパーに決定.
以下、ネットではあまり紹介されていない事を(自分的に迷った点)
「12ミリOリング」「11.5ミリOリング」の違いが説明書では分かりにくいですが、太い方がスプリングリテーナー、細い方がシリンダー上部になります.
リテーナーのゴムリングは走行中にリテーナーが回らない為のものです.
一本組んでみてどうにも動きがしぶくて仕方がない、分解してみるとオーリングケースの穴が小さすぎる事がわかりました.成型時のバリと思われ.3mmのドリルが全く入らない程でした.しかもこのパーツ、ファイバー混入強化樹脂です.
ネット検索したのですがこの事は見当たりませんでした.
このダンパーを組む際にはチェック必須です.
オーリングケース、シリンダー両方にテフロンのロッドガイドが入ります.
RCライブの動画でも念を押していますが、このガイドの収まりは要注意です.
まさにちゃんと入っていないと「大変なこと」になります.
「例の」ツールと使うと良いとありますが、オーリングケースはこれでもキツくて強くしっかり押し入れます.
押し入れたあとでつまようじのエンドで確実に収まっているか確認します.
例のツールでは奥底まで押しきれない事がわかります.
丁寧に確実に底まで押さえます.
ここは大変重要です.
シリンダーのロッドガイドも丁寧に慎重にしっかりと奥まで押して収めます.
繰り返しますが、慎重にしっかり確認しないとダメです.
すんなり入っていると思わない方がよいです.
シリンダーのロッドガイドは裏表があるので注意です.
間違えてセットしたら傷つけないようにつまようじを使って取り外せます.
これが第一のキモです.
定番のX断面Oリング(硬度50)を使います.
ダンパー1本に2コ使います.
TRFダンパーグリスをつまようじで丁寧にアプライします.
丁寧にグリスを溝に置くようにして一周します.
つまようじは実に便利です.
このままOリングケースにセットします.
OリングケースにOリング、スペーサー、シム(標準2枚)、スペーサー、Oリングとセットしたところ.
ちょうど良い具合にフランジにグリスが溢れて付着します.
このままシリンダーに締め込みます.
グリスの役割はダンパーオイルの漏れを止める為で、ロッドの潤滑ではありません.
Oリング内側に付着してロッドの動きを重くすることがないように注意します.
第二のキモです.
ショックオイルはアクソンの柔らかいもの(27.5wt)を使用.
リアには少し柔らかすぎたかも.
結局それでも底突きしないエアレーションに本当に驚くことに.
シリンダー内の気泡を良く観察して、または何も考えず1時間ほど放置して、しっかりエア抜きを.
第三のキモです.
ダンパーのホルダーはどんなものでも使えます.
アッパーキャップに1.0ミリの穴を空けます.
2ミリのビスで封じられるこの穴はシリンダーに通じており、組んだあとでオイルの量を調整(減量のみ)できます.
通常のダンパーは縮む事によるロッドの体積をダイヤフラムの変形で逃がしていますが、エアレーションダンパーはダイヤフラムがないので「押しダンパー」では組めません.ロッドを引くとキレイに引き込まれ、止った位置から押しても強い抵抗があります.アッパーキャップのビスを緩めてオイルを抜くとこのポイントを縮み側にずらすことができます.
最低限左右2本のダンパーは同じ動きになるように、納得できないならオイルを捨てて組み直します.
オイルの気泡が残っている、Oリングの気密が悪いなどがロッドの動きが悪い原因です.
シムの枚数でも変わるので、今回組んだダンパーは左右でシムの枚数を一枚変えて同じ「引き」にできました.
スプリングの硬度、プリロードの量、マウント位置の調整、オイルの番手、タイヤの選定、走行コース、速度域(モーターターン数)、気温などで設定をつめていきます.タイム計測しない野良で走るレベルならフィーリングで決めればよいでしょう.
柔らかいオイルでも底突きしないのは驚きです.
スプリングも最もソフトなものを選択しています.
オイル量を稼ぐためにシリンダー径をビッグボアとする理由がよくわかりました.
Posted at 2022/04/13 19:05:57 | |
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