オークションで「ロードスター トノカバー」のキーワードで検索した.
本当のトノカバーも何点かヒットしたが、トノカバーの名で出品されたソフトトップ・カバーがぞろぞろ出てきた.
トップを下ろした際に装着するカバーの名称は
「ソフトトップ・カバー」
マツダの正式な呼び名である.
ロビンズでは「ソフトトップ・ブーツ」の呼びかたをしている.
しかし、タイトルにこれでもかと検索ワードを詰め込むのは「売れて欲しい」からだろうね.
タイトルみただけでイライラする.
大体、オークションではなぜか「トノカバー」のタイトルが付けられていて、普通の人も「ソフトトップ・カバー」を「トノカバー」と呼ぶことが多い.
もちろん大きな間違いであるが、
自分は聞いても聞こえないことにしているし、
いちいち
あなた様、「トノカバー」は正しい名前ではないのですよ、
と正すこともしないことにしている.
試しに出品者に「それはNA6用ですか?NA8用ですか?どちらですか?」
と質問してみれば良い.
「ご質問ありがとうございます、どちらにでも装着可能です!」
と回答される方に賭けるね.
大体がロードスターオーナーではなくジャンク屋様(時にロードスター専門の)が出品していることもあるだろう.
知識がないのは仕方ない.
それでも誠意があればカバー可能なのだが.
ソフトトップ・カバーはNA6〜NA8シリーズ1までは「付属装備品」だった.
スペアタイヤと同じ扱いだ.
「中古でロードスターを買った時から新品がトランクに入っていました.
何かわからないので出品します」
昔なら新品未使用が2,000円くらいでイヤと言うほど出品されていたもの.
ミーティングで
「これって畳んだ幌のカバーだったんですか!すげー!」
何て事がよくあったもの.
それがシリーズ2からは「オプション」となった.
車体の金額に含まれなくなった、だけなのだが.
もちろん、車体価格を下げるためである.
徹底的に、と言う言葉を完全に発揮して、徹底的にコストダウンを施されたシリーズ2の車体価格をさらに下げるために、標準装備品ではなくなった.
NA6もNA8もソフトトップ・カバーを装着するファスナーの位置、形状は同一である.しかしNA8には「ブレースバー」が標準装備されていて、NA8のソフトトップ・カバーにはその為の切り欠きがある.
そのことを知らず強引に装着することは不可能ではないが、非常に収まりが悪いことになる.
その逆もまた然りである.
さて、そのNA8のソフトトップ・カバーはシリーズ1までのものとシリーズ2のものでは裏面に違いがある.
上の出品はそのシリーズ2用、既にお分かりの通りトップのウェザーストリップとカバーの裏が触れる部分にスエード調の「当て布」が廃止された.
本ブログいちばん初めの画像のそれにも当て布はないから、シリーズ2用である.
シリーズ2では、なんとそこまでコストダウンされているのだ.
今さら驚かないが、改めてその徹底ぶりに驚く.
このブログで紹介させて頂いた最初と最後以外の全ての「トノカバー」の出品物はNA6またはNA8シリーズ1用である.
しかしブレースバーの切り欠きに言及している出品はなく、どちらに適合するかはわからない.
入札は「賭け」である.
それにしてもこんな古く汚い布きれのなんと高価なことか.
Posted at 2020/06/03 00:16:46 | |
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ロードスターの雑談 | 日記