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イイね!
2015年12月10日

ロードスターって何ですか?



  ロードスターの神髄は、エンスージアズムである.

平井主査と田中デザイナーが、一時は「もうダメかも知れない」と腹をくくった、売れるか全く分からない初代ロードスター.登場してみれば全世界で熱狂的に支持され、せっかちなアメリカ人さえ一年の納車待ちを耐え、爆発的といって良いヒットとなった.古典的ライト・ウエイト・スポーツを低価格で現代に甦らせた事.それを支持した人たちは自動車趣味を理解し、それに共鳴する人たちだった.

  人車一体?

いまや全車どれも同じ顔のマツダ車が、大きな口で「人馬一体」を合唱している.

  もう人馬一体はロードスターの事ではなくなった.

その昔、平井主査はスピーチのあとで
「えー、ただいま平井が申しました『人馬一体』とは、『人車一体』の間違いでございます」
とマツダにわざわざ訂正されて苦笑したという事があったそうだ.
この話は主査から何度か伺った.

それがいまでは「マツダの人馬一体を体験しよう」である.

  もう終わりである.



言っておくが「人馬一体」は自動車に対しては平井主査がスポーツカー開発の共有意識として初めて使った言葉だ.
主査もマツダの一社員であったのだから、その言葉をマツダがどう使っても良かろう.
また、平井主査も貴島主査も、既にマツダにおられなくなったから、
  
  もう好き勝手に使えばいいのだろう.

これは私には極めて不快な二次創作だ.

  

  エンスージアズムとは、ロードスターの神髄である.

トム俣野氏がミアータ・オーナーに請われてサインをするスローガン、

  "Always Inspired"

ロードスターはいつでも、私たちを鼓舞する.
それは自動車が好きな、誰の心にもあるエンスージアズム.
  
  奮い立たされるのは、それだ.

ひとそれぞれの個性と人生にある、それぞれのエンスージアズム.

  「J58Gへの想い」

あのPVは、この新型車は人びとのエンスージアズムを共鳴させるのだ、

と言っている.

  エンスージアズム、それこそが、ロードスターの神髄なのだ.




「あなたにとってロードスターとは何ですか?」

と聞いていたメーカーがあったが、あそこで現行ロードスターを作った人に聞きたい.

  「ところで、ロードスターとは何ですか?」



私は、日本全国といくつかの国の、ごく僅かなロードスター・ファンと交流を持っただけだが、

彼らが目を輝かせ、

  幸せな笑顔で自分のロードスターを見せ、

      触れ、

        いじり倒し、
    
          磨き抜き、

            語る時、

それは鼓舞されたエンスージアズムの幸福な開放.

ロードスターとは、それを開放するクルマであり、
  もはや人生そのものであり、
    あえて言うなら私の自由の全てだ.

ドライブする事で汚れるのを嫌い、こたつで眺める盆栽のようなロードスターでさえ、人を開放するだろう.

  (そんな変人は常識では考えられないが)

そんな奇行でさえ、エンスージアズムが理解できれば、少しも不思議な事ではない.

ロードスターとは、エンスージアズムに強く訴えるクルマでなければいけない.

そのデザインも、性能も、軽量化への情熱も、インテリアの緊張感も、目には見えないこだわりも、

何もかも全てが、心に潜むエンスージアズムを鼓舞し、熱病のように虜にし、人生の全てとさえ言ってしまえるクルマ.

それがロードスターだった.



ブログ一覧 | ロードスターのこころ | 日記
Posted at 2015/12/10 22:46:59

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この記事へのコメント

2015年12月10日 22:53
数値ではなくロマンで車を作るのだそうです。
モノ造りに関わるものとして「本気か?本気で言っているのか?」と思いました。
モノ造りとは緻密な計算で設計されたものであり、ロマンとは後からついてくるものです。
販売戦略が恐ろしく浅く稚拙な言葉で形容されるのは、もう沢山です。
コメントへの返答
2015年12月10日 23:02
平井主査は緻密な計算をされる方でした.
特にコスト計算のお話は多く伺いました.

初代のようなローテクがなぜ最新型より魅力的で心を揺さぶるのか、それを認識していないところが情けないところです.

クルマはロマンで作れないでしょうし、そんなもので走る事もないでしょう.当たり前です.
2015年12月11日 13:30
最後の一文が心にきます。ニト朗さんのせつなさのようなものが伝わってくるのです。
ニト朗さんが世代を問わずモデルを問わず、その多くのロードスターオーナーを大好きであられることと、メーカーが作ってしまった断絶の壁との相反する二つの存在が、ニト朗さんの心を締め付けてるのでしょうね…。
コメントへの返答
2015年12月11日 18:33
メーカーがあれほどに語り尽すとは、やはりこれまでのロードスターとの「かい離」を自覚しているのです.

「運転する楽しさ」は大切ですし技術的な成果は認めるべきです.ただ、ロードスターは「それだけ」ではないのです.走りの良さ、人馬一体を強調し、いかに素晴らしいかをメーカーに解説されるほど、エンスージアズムが無い事が分かります.

私は新型オーナーに対する差別感は一切持っていません.壁を築くような事をユーザーがやっては、絶対にダメです.

メーカーの人に文句を言いたいだけです.
2015年12月11日 23:07
春になったら、盆栽見に来てくださいね。
コメントへの返答
2015年12月13日 21:25
いい〜具合に育ててください!
2015年12月13日 17:13
各ディーラーに一台ずつ配車っていうのはちょっとやり過ぎかなと思います。
欲しい人なら試乗しないでも買うと思うし。
自分はおしりのランプが好きで買いました( ^ω^ )

コメントへの返答
2015年12月13日 17:56
ロードスターのようなクルマは「試乗したら楽しくて即決」になるものだと思います.試乗車が多く用意されているなら良い事ですね.

(^_^)

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