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イイね!
2016年01月13日

文化の継承

ユーノス・ロードスターは生れながらにして名車だった.
もう、異論を唱える者はいないだろう.
日本から生れた、数少ない、文句のない名車だ.

時は平成元年、それはトヨタ・レクサス、日産スカイラインGT-R、ホンダNSXなどの名車が生れた年だ.
それらも名車といって良いと思う.
あのメルセデスは、レクサスの新車を購入して徹底的に分解して調べ上げたという.
GT-Rはポルシェと、NSXはフェラーリと、限定的にしろ速さで匹敵するに達した.
日本が世界で最高のクルマを作る力を持ったのが平成元年だった.

その中で、ユーノス・ロードスターは何ら際立った先進技術を見せる事なく、
誇らしげな性能も持たず、それでも所有するオーナーの人生を一変させるクルマだった.

旧いライト・ウエイト・スポーツオーナーにとって、
この新車で買えるロードスターは思いきり振り回す事ができるライト・ウエイト・スポーツだった.
旧いエランを持ちながら、ロードスターを新車で買ったオーナーも居たと思う.

初めてのライト・ウエイト・スポーツとしてユーノス・ロードスターを手に入れたオーナーは、
カスタマイズやチューニングの楽しさを、
ミーティングで仲間と集う楽しさを、
そしてなにより、ライト・ウエイト・スポーツカーならではの
等身大のモーターライフが日常のものとして人生に加わった.

肩ひじ張らない人生に気付かせてくれたユーノス・ロードスター、
赤、青、白、緑、黄色、銀色の鮮やかな一粒一粒が、ついに日本で自動車を文化にしたと言いたい.
誤解を恐れず、ありったけの愛を込めて言おう.



いま、四半世紀が過ぎ、そのユーノス・ロードスターも、
オーナーが大切に乗る旧いライト・ウエイト・スポーツになった.
旧い部品を新品に取り換えながら、
宝石やドレスを愛娘に買い与えるようにスペシャルなパーツを加えながら、
かつての旧い名車たちの仲間になった.

ユーノス・ロードスターは
生れながらのクラシックだったのだ.
そしてこの代わりになるクルマは、
もう登場しない.

マツダにはぜひロードスターのパーツの供給を続けてもらいたい.
新しいロードスターを作る事も大切だろうが、
初代のパーツ供給はそれ以上に大切な「文化の継承」である.
これはしっかり認識してもらいたい.

オリジナルの素材を調達できないなら代わりのマテリアルを、
金型が劣化したなら価格が上がっても良いから新調すればよい、
何のハイテクもない機能パーツ、特にエンジンパーツ類などは再生産できないはずがないだろう.
現在の少なからぬ欠品パーツ群は、あくまで一時的なものと信じている.
そもそも初代のパーツ供給を切り上げておきながら、新型の宣伝に初代が走る姿を使うなどという矛盾があるはずがないではないか.

来るべきロードスターの30周年ミーティング、
マツダは新型の参加者も、初代の参加者も、等しく歓迎してくれると信じたい.
「ロードスターはマツダの魂だ」と豪語するなら、
ならばこそ、初代を大切に維持している熱心なオーナーこそ、マツダの宝ではないか?
そのオーナーに「初代はもう旧いから新型に乗り換えろ」などとは口が裂けても言えないだろう.
なにより、日本が誇る自動車文化たるロードスターを作ったマツダのプライドがそれを許さないだろう?

今こそマツダの魂が試されていると心して欲しい.
これはオーナーとメーカーによる「文化の継承」なのだ.

ブログ一覧 | ロードスターのこころ | 日記
Posted at 2016/01/13 00:38:13

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この記事へのコメント

2016年1月13日 15:52
これは、私のユーノスですね!! (^^)v 


この「トノカバー」や、トランクキャリアとか、
その後の、momoやナルディ、シビエのフォグとか

売れない(と思ったんでしょうけど?)、壮大な
開発者の夢が、ちりばめられていたんですよね!



>ユーノス・ロードスターは
生れながらのクラシックだったのだ.


そうなんですよ!! (^^)v 
コメントへの返答
2016年1月13日 18:47
ブログを書いたあと、写真を選んでいてこの一枚が強く印象に残りました.

私にとって白神さんのユーノスはどんな限定車より強くオーラを放ちます.立ち上るそのオーラと奇跡のように能登の地におられたお二人の写真は、ロードスターの様に輝く想い出です.

「生れながらのクラシック」この言葉は徳大寺さんの受け売りです.フェラーリ・テスタロッサ(新生のほう)に使われた言葉です.私がロードスターに使っても、徳大寺さんは微笑んで許してくれると思います.
2016年1月13日 18:16
 エコカー減税もいいのですが・・・
 20年なり30年なりを経過した車も減税してはどうだろうか・・・。時間の経過に耐えて乗り継がれている車は、文化遺産としての価値があると判断しても差し支えないだろう。
 現に、ドイツなんかはそんな税制になっていると聞いたような・・・。
コメントへの返答
2016年1月13日 18:59
コメントありがとうございます.

エコカー減税、クソ食らえです.

ブログでは触れませんでしたが、旧いクルマに対する減税はオーナーの声よりメーカーが国に訴えるべき案件です.

欧州ではクルマが文化として既に認知されているので良いですが日本ではまだまだ、クルマメーカーの利権が政策に反映されているだけの様にみえます.

どんどん新しいクルマに買い替えて環境に悪い旧いクルマを潰してしまえ、と言うことをマツダが言うはずがないと信じています.

むしろ毅然とした姿勢で、総括的に環境に貢献する旧いクルマの存在意義を国に主張してもらいたいです.

マツダが国際的に、一流自動車メーカーとしての評価を得る最良の姿勢だと進言しておきます.

(^_^;)
2016年1月13日 22:08
こんなところにお邪魔してしまいますがお許しください。消してくださってもかまいません。

最近、ケーブルテレビの放送で旧い車を修理する番組をよく放送しています。よほど人気なのか、しょっちゅうやっています。それを見ておりますと、欧米の自動車メーカーは、旧い車であろうと純正乃至は純正相当部品がサプライされることに驚きます。またそれらが無くともサードパーティーやバックヤードビルダーの生き残りのような方々がそれらしいものを工夫されており、流通されている。

これは、ご批判もあるかもしれませんが一定の自動車文化の熟成であったり、また民度の違いと申し上げても過言ではないと思います。

私が、ロードスターを買った後に、良いなと思ったことの1つに、初代やNB型が、陳腐化せずに(それは正確に申し上げれば機械として新しいか旧いかと言う事は当然にしてありますが)むしろそのオーナー達との深い絆によってますます輝かしく走っていること。ああ、これならば私も楽しんでいけるなと確信しました。ご同意いただけるオーナーも、少なくないと思います。

日本車史上で誠に希有な存在(に、なっていった、なってゆき続ける?)であることは間違いありません。その背景に何があるのか、知らないマツダではないと信じています。大きな風呂敷、広げたそうじゃないですか!

本家であるヨーロッパにおいてももはや死に体であったLWSを、広島のあるメーカーはポンと出してわっと驚かせた。こぞって似たような車種をラインナップに加えるにいたったエピソードは誰も知っています。マツダは、今もの凄く大きなチャンスを得ようとしています。もう一度、彼らを驚かせる機会が巡ってきたのです。マツダが、ただの日本の一自動車メーカーで終わるのか、世界のマツダになれるのかの試金石を得たと言っても良いでしょう。その試金石も、どのメーカーにも与えられるものではありません。


「マツダは良いぞ。ヒロシマからは、部品が出る」


お父さんに、感謝しなければいけないでしょう?しても、したりないんじゃないですか?違いますか?


必ずや成功してほしいです。それは、今の我々と、そしてマツダができる、何よりの孝行だと思うのです。
コメントへの返答
2016年1月15日 20:44
コメントありがとうございます.

アメリカでは自動車産業が充実していて、レストアにしろカスタマイズにしろ、凄いレベルです.
それがビジネスになるし、クオリティの上限が凄いです.

パーツも然りで、NAPAなどに行くと「こんなものまで売ってるのか?」と驚きます.客はそれを買って帰って、クルマを直すんですね.

実は少し前から考えていた事があって、さっきブログにアップしました.
ほらさんのコメントはまさにその核心をつくものです.

「どうしてマツダ車なんかにのるのか?」

初代に乗っている方は、そう言われたことがある人が多いのではないかと思います.

マツダはかつての暗黒時代を忘れていないと思います.それに目をそむける=現在の好調におぼれる、のではなく、真摯な気持ちでユーザーを満足させるクルマ、25年も乗り続けてくれるオーナーがいる事を本当に考えるべきです.

その答えが新型では、何の期待もできません.
2016年1月15日 21:04

初めてニト朗さんのレスより長いコメントを拝見しました♪
コメントへの返答
2016年1月15日 22:36
ぜひ飲み明かしてレスの長さを埋めさせてもらいたいです!

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「本当に困ったときはツイッターだ。拡散の度合いがケタ違いだし有益な情報や共感も多い。バカやマウント取りくらい無視したら良い。みんからは独得の良さがあるしここでなければダメな事も多い。しかし困ったときはツイッターだ。」
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