南ことり もぎゅ（フリュー）

相当に厳しいものもあったフリューのもぎゅシリーズだけど、このことりはシリーズ最高の出来だ思う．
同じフリューでもこれサム（右）のほうはおっとりしていて良い雰囲気ではあるけれど、造形レベル的にはこのもぎゅの方が美しい．
たとえば前腕の造形などにみてとれるが、新しいこれサムはなんとなく造形が単純だ．
バーチャル３D造形なのかも？
肌色もオレンジ気味のこれサムに比べてやや淡泊だが自然な肌色だ．



クローズアップではどうしても髪の仕上げが残念．
フリルも分厚いしいくらでもケチはつけられるが、表情の良さで忘れてしまえる．



いつも必ず書く事だけどこのシリーズは脚の造形に癖がある．
造型師の美学なのだろう．これはこれで味がある．



キャラクターの性格を理解し、自分の解釈で愛情を込めてかたちにする作業が造型なのだと思う．
その愛がユーザーの手の中でぬくもりを保っていれば、それは伝わってくるものではないか．



μ'sの9人は誰もが愛らしく魅力的で素晴らしい．
それもあと2週間で解散だ．
μ'sは永遠だから、寂しいとか、悲しいとは思わないのだけど．



最近は毎日μ'sばかり聴いています．
ラブライブとは物語も設定も音楽が中心である．
もちろん同様の作品は先にも他にもあるが、9個のモーターが全力を発揮して巨大なシステムを猛烈な迫力で走らせる感じはラブライブ（μ's）ならではの魅力だし、それぞれの個性が見事に設定されていて没入さえ出来るほど感情移入できるのは見事だ．



ラブライブももちろん成功を想定したプロジェクトだったであろうが、結果として文句ない見事な大成功となった．
今でも売れるCDやコンテンツは制作できるのだ．



で、おそらくラブライブのヒットの後で企画されたWUGがなぜ成功しなかったか、理由はいくつかあると思うけれど個人的にはキャラクターに感情移入できなかった事に尽きるのではないかと思う．
楽曲は好きだがμ'sの歌声を聴くとそれはもう別世界なのだ．



優秀な声優としっかり設定されたキャラクターの調和こそμ'sの魅力であり、ラブライブの成功だと思う．



話を戻します．
パーツ点数を数えると26個くらい．
軽く30を超えていたSEGAのそれ僕シリーズには及ばないが彩色・組立工数も多く手間のかかった製品だ．



爪の彩色にこだわるフリューである．
非常に細かな作業だ．



可愛いは正義．
文句なくフリューのもぎゅシリーズの傑作です．