幌関係の終了パーツ

VR-Aの幌はNBガラスウインドウ幌が取り付けられていたのだが、状態は使用限界を超えており早々に骨組みごと取り外してある．今回、幌の取付けにあたり調べてみた結果、幌スキンも幌骨も共にNB用である事が判明．

NB骨にはNA幌は装着不可．
NA骨にNB幌なら骨に加工あり．

「娘が使うのだからNB幌が便利で良いだろう」

などと考えた事は親としてさえ一瞬たりともなく、NA幌の装着は根本的な絶対条件決定事項変更改ざん不可なのである．
誰が何と言おうと何が何でも絶体そう決まっているのだ！

いずれにしろ骨は新しいものを、と思っていたのだがオオミチさんより調達不能パーツがあるとの連絡．

NA01-R1-281　ソフト トップ シーミング ウェルト
NA01-R1-181　フード リンク ストッパー
NA01-R1-331　ソフト トップ ハンドル
NA01-R1-131　リンク プロテクターA(R)
NA01-R1-132　リンク プロテクターB(R)
NA01-R1-141　リンク プロテクターA(L)
NA01-R1-142　リンク プロテクターB(L)

以上が手配不可との事．

ソフト トップ シーミング ウェルトは幌前部のスチールパネルのエッジにはめてあるモールだった．



ちなみに幌前部のプレートのビス穴が5個はNB幌、ビスが7個あるのがNA幌．



これは状態良く再使用OK．



ちなみにドア開口部のモールももう部品が出なかったのではないかと思う．
モールの芯はスチールなので水が滲みて錆びて爆裂しているのを見る事もあるが、汎用品で代用できるかもしれない．

岩田製作所トリム　板厚4.8ｍｍ用

幌用に近いサイズもあり．

フード リンク ストッパーは幌を下ろした際に車体側ストッパーに受ける樹脂パーツ．





爪にヘラを差し込んで抜く．



抜きにくいと思ったら接着剤が併用されていた．



単なる主観だが「幌は下ろすものであり空けるものではない」と主張している．
「屋根を開ける」と言う方が一般の人には通じやすい事は重々承知だが、誰に対しても幌は「下ろす」と言う事に決めている．だから「オープン走行」という言葉も使わない．
まったくどうでもいい事なのだが、自分だけはどうでも良くはないとこだわっている．
ま、それだけの事．

ソフト トップ ハンドル



いわゆるスチロール樹脂ではなくフェノール樹脂系のカリカリした素材．
ひどく劣化しているが樹脂の組成が悪化しているのではなく表面の白化のみに見える．
これは樹脂コンパウンドなんかではなく金属磨き（メタコン）で磨く．



磨いた布が黒くなり白化した層を除去でき、良かった．
金属磨きは状態の悪い樹脂パーツに使ってもよい．
白化してしまった樹脂はグリム緑で拭いても油を塗って黒くみえるだけだ．

NA8sr.2以降は付属されなくなったブーツカバーだが、
・幌裏面の日焼けの防止
・ラッチハンドルの腐食防止
・ソフトトップハンドルの劣化防止
などの意味があるので幌を下ろした時はぜひ装着したいもの．

あるいは逆説的に
・上記部分が既に激しく劣化している場合、それをおおい隠す
というすばらしい効能もあるのだ．

ちなみに時おり「トップを下ろしてラッチを上げたまま」にしているロードスターを見があれはラッチが錆びるのできちんと閉じる方が良いと思う．

「好きな時に屋根をがばっと空けたい、一瞬で屋根をがばっと閉めたい」

この利便性のためにラッチが錆びるくらい構わないと言うのも「屋根を開ける」と表現するのと同じで
もちろん個人の自由なのでそれはそれでいいのだと思うが．
ま、それだけの事．

リンク プロテクター

これが問題．



NAだとこのリベット止めされているパーツ．



NB用はリベットではなく溝にはめ込んであり（一部接着）外すとこうだ．
オオミチさんは「NB用のこのパーツはストックしてあるのでNA幌に使用してみる」とのこと．

ようやく幌骨の段取りが見えてきた．
まぁ、ゆとりさえあればいつでもできたのだけど．
他の部位の処置も含めて連続的な行程を組んでみた．
これには庭の一部に屋根を新設する工事もふくまれている．

いろいろ大変です．