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イイね!
2018年09月07日

エアコンなし、雨の日の作法

私のユーノスにはエアコンがない.
1994年の新車購入時、今と違ってエアコンは「ディーラー・オプション」だったから、選択したならば地元の電装屋で取り付けられていたはずだ.
だから「いつか気が向いたら付けるかも」と言いつつ、いつの間にかエアコンは「要らないもの」になっていた.

エアコンは多少とはいえエンジンパワーを消費し、必要ない時でも10キロ近い重量がエンジンに抱きついている.
ソレノイドが切れていても常時プーリーがベルトでクランクプーリーに繋がっているから、フライホイールを軽量化する事が効果的であるように、エアコンのプーリーも無ければ多少は効果があるだろう.
同様に要るのか要らないのかあいまいなパワーステアリングの方は、購入時に選択したが後に取り外した.

これらの装備はあればたまには便利だろうが、無くとも不便なわけではない.
ましてや私のユーノスは ”Sunny day's car" だ.
年にどれほど必要を感じるかわからない装備は捨ててしまうと、とても気分が良い.

「要らないものを持たない」

それこそ自分のユーノスだと思っている.
エアコンやパワステがあったら良かった、と思う事は全くない.

しかし、どれほど雨が降っていてもユーノスで出かける必要がある事が、まれにある.
その時はエアコンを持たないが故に、とても気を使う.
エアコンがないクルマで雨の日に快適にドライブするには、それに適したテクニックでかなり快適なドライブが可能だ.

もっとも、エアコンが贅沢装備だった昭和には誰でも当たり前に知っていた事なのだが.



  <<NAの場合はリアスクリーンを少しだけ空けておく>>

とにかく常に効果的に換気し続ける事.
運転席、助手席、そのいずれか、又は両方を少しだけ開けて外気を導入し、室内後方から排気する.

空調は外気導入に、デフロスタを選択してファンは1ノッチ程度.
風量を増やしてもうるさいだけだし、車内の水分飽和量を常に意識できるように風を出しすぎないこと.

  <<窓を少しでも開ける>>

窓を開けて外気導入をする.
この際、リアスクリーンのスキマ(閉め残し)は運転席側だから助手席側から外気を入れると室内を効果的に換気できる.
雨量に応じて窓を開けるスキマを常に調整する.
雨が車内に入るようだと換気の意味がない.



  <<パワーウインドウは必須>>

走行中に雨量の変化に適したサイドウインドウのコントロールが必要なので、手巻きウインドウでは重要な助手席側の開閉の対応が不可能だし、ドライバーが操作するのは危険.よってエアコンがなければパワーウインドウは絶対不可欠の装備といえる.

走行中にトンネルに入った際は窓を全開にでき、これはとても効果的な換気のチャンスでもある.
手巻きウインドウでは何も出来ない.



  <<進入した雨水はこまめにタオルで拭きとる>>

サイドウインドウを少し開けるとどうしても車内に少し雨が入り、濡れる.
これは放置しておくと飽和水分量が増加するのでできれば小まめに拭きとる.
タオルが濡れても表面積を小さくしておけば蒸発を最小限にできる.

  <<車外に出ない(これがいちばん重要)>>

雨の日に車外に出るとどうしても服が濡れ、体温で蒸発し、車内の湿度が上がる.
窓が曇るのはもちろん、身体が濡れているのは実に気持ちが悪いものだ.
濡れた履物でそのまま車内に入ると(雨の時は急いで乗車するから)フロアマットも濡れ、フロアの熱で蒸発し、さらに車内の湿度が上がる.
やむを得ず出るなら乗車時になるべくタオルで身体や髪を拭き、履物は車内用に履き替えて濡れたものは助手席のトレイに置いておく.
マットを決して濡らさぬ事だ.



  <<停車してドアを開閉しない>>

実はロードスターでいちばん車内が濡れるのは停車してドアを開閉する時だ.
幌が水を強く弾くように手入れをしているオーナーならご存知のように、一発で滝のように雨水が車内に入る.

これを知っていれば不用意に車外に出る気にならなくなる.
休憩が必要なら安全な場所でロードスターを停止させて休めば良い.
外に出る必要などない.

  <<一人で乗る>>

雨の日には助手席に人を乗せない.
何の心得の無い他人が雨の中を出入りし、マットをべたべたに濡らし、濡れた髪と発汗と呼気でせっかく細心の注意で巧みにコントロールしたロードスターの狭い車内の空気中の水分量を無駄に一気に飽和させ、同時に放出する臭いで車内の環境は数秒で危険なレベルにまで上昇する.
それを数時間続ける事はゼロの楽しみと100の苦しみでしかない.
そんなくらいなら家で寝ていた方が良い.

  <<ガラスが曇って見えなくなったら拭く>>

昭和のクルマのダッシュボードには必ずガラスの曇り止めが入っていたものだ.
その他曇り止めとして新聞紙で拭くとかミカンの皮で拭くとかあったが、これはガラス表面を親水性にして(浴室の鏡にせっけんを塗るのと同じ)いるだけ.
免許取りたての頃(もちろんエアコンなし)クリンビューの曇り止めを塗ったウインドウスクリーンがいつまでも曇らないのでよく見たらべちょべちょに濡れていて驚いた事があった.
それまで気が付かないのは、ダメなのだ.

  <<補足・撮影機材の防護>>

時に車内がウインドウスクリーンが曇る程の湿度になると、カメラやレンズの機材の結露は大きな問題になる.
こればかりはエアコンがあるに越した事はなく、2011年の軽井沢ミーティングでは途中でカメラを使うのをやめてバッグに仕舞った.



機材は乾燥剤を入れたジップロックに仕舞う事にしている.
少なくとも袋の中は乾燥しているし、濡れてしまっても水分を拭いて片づければよい.
Lサイズのジップロックは70-200(フード含まず)や小型の単焦点レンズ付きボディを納める事ができる.





小型レンズはMサイズで充分.
スライドジッパーの物が使いやすい.
こうして持ち出したレンズはバッグの中でホコリが付く事もなく、使わなければそのまま防湿庫に戻せて楽だ.



エアコンが無い車両で雨の日に最も恐ろしいのはカメラ機材の結露だ.
特にボディが結露すると保護ガラス裏と素子間に結露して素子交換という大きなダメージに繋がる.

今年の中部ミーティング、雨に降られそうだけれどきちんと雨の準備をして楽しんで来ます.
参加の皆様、どうぞよろしくおねがいします.









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Posted at 2018/09/08 00:52:02

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この記事へのコメント

2018年9月8日 11:05
リアスクリーンを少し開けるのは目から鱗です。
次回は真似させて頂きたいと思います。
でもPWレスなので助手席の窓まで開閉するのは無理そうですが。。。。(^^;)
コメントへの返答
2018年9月8日 12:06
PWレスの場合は助手席のスクリーンは閉めてしまい、運転席側の開け方で大丈夫です!雨の日にトンネルで助手席の窓を開けるとスカッと気持ちいいんですが、曇りには運転席側だけでも効果があります.

濡れさえしなければあまり曇りはじめる事は無いですよね!

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