小豆色お湯洗車

かなり汚れていた小豆色、ガレージで汚れを洗い流す．

まずクロスのソフトトップをブラッシングしながら粘着ローラーでホコリを取る．
シミやブラシで取れない汚れがないか、見つけたら汚れの正体と除去方法を選ばないといけない．
幸いブラッシングだけで汚れは取れた．



いちいちアンジップしないとトップを下ろせなくしているリアスクリーン．
流水とハケで洗えば傷が付かないと思う．
注意深く扱っていてもドライ洗車やタオル拭き洗車ではやっぱり傷がついてしまう．
それでもまだ圧倒的にキレイだし、新品から3年程で自分自身が付けた傷．
スッキリクリアだがぐにゃぐにゃ歪んだ後方視界を見る度に嬉しくなる．

35°程にセットしたぬるま湯シャワーをかけながら柔らかい刷毛でそっと汚れを払い取る．これはタオルより傷めず砂ホコリを流し落とす方法．
使う刷毛や払い方など注意点はあるけれど、考えてみればこの方法で傷を付ける事は難しいはず．

タオルなど砂ホコリをくわえ込むものを使うと、どうしても砂を引っ張って傷を付ける、洗い傷のほとんどはそうやって付いてしまうもの．



ウインドウやモール、レンズ周辺などを含め、ボディ全体をぬるま湯とハケで砂ぼこりを洗い流したら、安心してシャンプーとお掃除タオルで撫で洗い、ぬるま湯シャワーでサッパリ洗い流す．
シュアラスターの固形ワックスで水分を拭きながら仕上げ、シミや汚れを発見したらウルトラ・ディープ・シャインを少量使ってみる．
前回のワックスの微細な残りや何らかの付着物が何ヶ所かあった．
ウルトラ・ディープ・シャインはこすらず、ナデナデするだけで付着物は除去できた．



ウインドウスクリーン上部にクリアの浮きを発見．
ガラス研摩するか、スクリーン交換して同時に補修したら良いと思う．
NB用が装着されているウェザーストリップもNA用に交換するとさらに良い．
（10万超えますね）（もう無理）

クルマは機関健康でペイントが生きていれば、しあわせだ．



最近のエアコンは驚くほど暖かい．
本当に不思議だ．
日本の発電能力に感謝だが、その多くは輸入した燃料を燃やして発電しているのだから馬鹿らしい．
原発を再稼働させたら困る人たちが、原発は悪魔だと信じる民を踊らせている．
そう言っている人がいる．
俺じゃないよ．
近年の日本のどう猛な異常気象は原発を止めてCO2出しまくっているからだと言う人もいる．
俺じゃないよ．



エンジンルームは思いの他汚れていなかった．
サージタンクは一度外してキレイにしたいが、たぶんもう何もしないだろう．
ワイパーカウルを取り付けてブレーキパッドとディスクを交換したら、レストアは完了としよう．



定職を持った個人が休日に趣味でレストアをするなら、程度によるがそれなりの時間が必要だ．業者に依頼すると実際に作業を見ていられないから案外不満が残る．いっそ信頼できる主治医に任せる方が安心だと思う．
全部自分で作業してもいいが、それが楽しいと思えるのはそれなりのスキルがあっての話だ．



ボディには錆びが無く、エンジンが絶好調、クラッチは無交換（要交換）
カーステレオ回りの余計な配線が全て除去されていてパワーウインドウも交換されていた．
しかし幌とシートが全損でフェンダーにペイントに浮きがある車両だったから、お安く譲って頂いた．
オーナーは知っている方で、所有以後の5年間は完全にオオミチさんがメンテしてくれていた．

その後、娘の所有となって以後の5年間も完全にオオミチさんにメンテしてもらっている．
これから将来もそうである．それ以外を考えられない．



こんなロードスターとであう事は二度とない、と思った．
ちょうど良いタイミングでマツダから車内のカーペットが復刻されたのが引き金で車内はほぼ新品パーツに交換できた．
車高も新車の状態、マツダのフルレストアには及ばないが車庫保管で新車から3年経ったくらいの小豆色だ．

いまのNAの中古相場は異常だと思う．
ロードスターに詳しくない中古業者たちが相場を吊り上げている、と言う人もいる．
（俺じゃない）
信頼できる老舗ショップで高くても良い個体を買うか、機関健康な個体に復刻パーツで新車にするか、どちらも今はかなり割高感がある．
距離が短く年月が経ったNA6は高額でも、実はその後いくらかかるかわからない．

ロードスターを買うのなら、予算があるなら新車のNDを、そうでなければNCの中古が良いと思う．

とにかく、小豆色に費やした予算も労力も、もうない．
撫でて、眺めて、車内の匂いをかぐと、その全てが報われる．
それが全てだ．