大切なロードスター

　　↑　これを見て「眼に涙を溜めている」と思ってしまった
　　　　心優しきあなたが大好きです．


そのロードスターは、完璧なロードスターではないかも知れません．
完璧なロードスター自体が、たいへん少ないでしょうし．
でも完璧な人間などいないように、
本当は完璧なロードスターなどこの世に一台もありはしません．

それぞれのロードスターがその人だけの愛されるべきロードスターです．
そのロードスターにとっては、そのオーナーしかいないのです．
だれが何と言っても、その人自身の、ロードスターなのです．
どれほど完璧ではなくても、最愛のロードスターです．

しかし自分にとっては恋人のようなロードスターも、
社会的に見れば他の多くのクルマと変わりません．
それがロードスターと社会との接点、
価値観の相違を感じずにおれない部分です．

万一ロードスターを失うことになったとしても、
ロードスターは自動車ですから
代わりを（中古車でも新型でも）手に入れる事で補えるはずです．
社会的にはそれで済んでしまうことなのです．

ロードスターが好きな皆さんと心が通いあうことができるのは、
独特の価値観を共感できるからだと思います．

以前、ぼくのロードスターがねじれ曲がったとき、
そしてそれが「完璧に」は治らずに戻ってきたとき、
それでもそのロードスターと走って行けるのかを
試されたような気すらします．

自分がまた試されることがあっても、
いま誰かが試されているとしても、
この世界には共感し合えるオーナー達が大勢居ることこそ、
他のクルマとは違う部分です．

「あなたの愛車は？」
と聞かれて
「愛車」
と言う言葉にこれまでずっと
もの凄く抵抗感を感じてきたのは、
自分のロードスターを「クルマ」と言う価値観で見られたくないからだと、
こんなことを書いていて気がつきました．


この記事は、ロードスターの十戒 について書いています。

この記事は、そろそろ時効かと思っていたネタなのですが‥ について書いています。