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ニト朗+(風紀委員)のブログ一覧

2010年08月24日 イイね!

一億二千万画素

さて、いよいよ差し迫って来たニューEOSですが、
画素数も一気に一億画素を超えてきました.

APS-Hサイズで世界最高の約1億2,000万画素のCMOSセンサーの開発に成功

サムソンがパナソニック+ソニーを抜いたとしても、
この分野だけは絶対に日本の独壇場です.
ある意味何十年も前から世界でもっとも信頼できる日本ブランドとして
カメラメーカー各社があった訳ですから.

一億画素もいらないというのは事実ですが、
日本のメーカーがそれを作る事ができるという事は、
誇ってよいと思います.

優れたシャッターボタンなら色んな所で作ることができるでしょう.
うちの40Dも新しいボタンと共に週末には戻って来るようです.
あれはあれで良いカメラです.

60Dとともに328、428も出るのだとか.
そうなると1DS4もでしょうか.
絶対に日本のカメラメーカーにしか作れない最新の製品は「関係ない」のですが楽しみです.
Posted at 2010/08/24 21:45:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | EOS(フォト・機材・画像) | 日記
2010年08月24日 イイね!

悪夢「真夜中の休憩所」

それはガードレールの備えもまばらな山の中の狭い道でした.
三台のNAがミーティングに参加するため走っていました.
遠方なので、真夜中のツーリングです.

昼間なら日本らしい山あいの景色を縫って走る小気味よいワインディング・ロードでしょう.
交通量も少なく、たまにダム工事のダンプが通ってゆくだけ.
隠れたツーリング・スポットです.
「この道、誰が知っていたんだろう?」

ぼくは先頭を走っていました.
コーナーの後に必ずバックミラーに現れる2台のライトを確認しながら、
暗黒の闇夜を照らすヘッドライトの頼りない明かりだけを見つけながら、
走っていました.

ぼくはとても疲れていました.
他の二人も同じほど疲れているに違いありません.
ちょうど携帯が鳴りました.
こんな真夜中にかかってくる電話なんて、
今一緒にいるどちらかの友達しかあり得ません.

電話の音声は、良く知っている声ではなく、
酷いノイズでした.
ぴぴ、がが、ぎぎー
こんな山の中なので電波の状態が悪いに違いありません.
「でもソフトバンクがこんな所で使えるはずがないんだけど?」

音声はノイズに変わっていますが、そろそろ休憩しようと言うメッセージに違いありません.
あっ、ちょうど路肩が広くなっています.
ここで休憩としましょう.
ざざーっ、と頼りないハロゲンライトを点けた三台のNAが脇道にそれます.



舗装すらされていない路肩にロードスターを停めると、
そこに古びた民家が建っていました.
エンジンを止めてしまうと、
見えるものは暗黒のバックに広がる木々のシルエット、
聞こえるのは時折それを揺らす生暖かい風の音だけで
心細い静寂が支配する真夜中の山の中でした.

「あれ、その家に入ってゆくの??」
AさんとBさん、まるで道の駅の施設に入るようにその民家に入ってゆきます.
格子戸を開けて、真っ暗な玄関で靴を脱ぎ、上がり込んでゆきます.
そうか、此処の事を知っているどちらかが電話をしてきたのに違いありません.
ぼくもついて中に入ります.

それはまさに土の匂いと古びた木の匂いのする古民家でした.
電気をつけると部屋の中央の蛍光灯がぽつりと点いて、
Aさんは早速ごろりと畳に寝ころんで手足を伸ばしています.
Bさんは別の部屋に姿を消しました.
それにしてもこの畳、大きなしみがたくさんあるなぁ.
何か赤黒いものをふき取った跡のようで、
何か気持ち悪く寝転がりたいけどやめておきます.

とにかく顔を洗って歯を磨いてスッキリしたので便所がないかと家の中を調べてみます.
部屋はいくつもあって、どれも散乱した座布団やちゃぶ台の湯飲み茶わんが、
今さっきまで人がくつろいで居たかのようです.
こんな真夜中ですから、この家の皆さんはとっくに休まれているのでしょう.

背戸に出るような狭い通路に、壊れかかった木戸が引っかかっていて、
小さな裸電球に照らされて母屋とおぼしき大きな古い民家が見えます.
此処は母屋とこの棟の通り道だとすぐに分かりました.
断りもなく勝手に上がり込んでいいのだろうかと思いつつ、
こんな真夜中に母屋で寝ている人を起こすのはさらに具合が悪いと思い、
便所を探しことにします.

壊れそうなガラス戸の向こうに浴室があります.
その銭湯のように広い風呂でBさんが体を洗っているのが見えました.
真夜中の真っ暗な家なのに、お風呂に入れるとは...

別の扉を開けてみると、台所のような暗い部屋でした.
暗闇の中に1歩踏み込むと、犬がいました.
じっとこちらを見て、口を開けて、舌を出してにやりと笑いました.
よく見ると、大きな、小学生ほどの体格はある大型犬が、
何頭も何頭もいて、全員でぼくを見て、笑いを浮かべました.

大きな犬は性格が温厚だといいますが、
初対面の侵入者に威嚇する事もなく、
作り笑いのように口を開けてよだれを垂らすでなんて、あり得ません.
本当にニンゲンが好きなら、止められないほどしっぽを振るものです.
「彼ら」は笑っているだけで、しっぽは微動だにしていません.
「こいつら、犬なんかじゃない」

小学生の時に虫とり網で捕った蝉の激しい羽音のように、
心の隅で鳴っていた警鐘がにわかに大きくなりました.
「ここにいてはいけない」
早く二人に知らせて、ロードスターに飛び乗って此処から逃げなくては.

ここには便所などないのです.
そんなものは要らないのです.
やがて犬たち、いや彼らが本当の姿で、
僕たちの前に現れるのです.


 
逃げ惑う足音と、
悲鳴と、
一瞬の静寂のあとで響く
骨がかみ砕かれる音を、

母屋で聞いてほくそ笑む人たちがいるのでしょうか.
 
 
Posted at 2010/08/24 05:33:29 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミーティング | 日記

プロフィール

「ずたぼろ令嬢が素晴らしい。こういうべたな作品で簡単に泣いてしまう自分のチョロさが愛らしい。」
何シテル?   09/14 15:18
日本おわん組合 代表理事組合長 日本ロードスター学術会議 会員 ロードスター高校 風紀委員 ロードスター国家安産保障庁(2021/3/8初孫誕生につき退任...
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