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ニト朗+(風紀委員)のブログ一覧

2013年08月08日 イイね!

カーオーディオ雑感

安いデバイスしか使っていませんし、大した音聴いてるワケでもありませんが、
脈絡なく独断的にかつ無責任に思いつくまま書きます.
一般的には非常につまらない記述です.

●音圧について

純正オーディオも大きな音を出さなければかなり良い音がします.車内は静かに限ります.「適度な音量は七難隠す」静かな車内で小さめの音量でクラシックを流していると自分が上等のクルマに乗せてもらってる気になります.

一般的に純正オーディオは大きな音が出ません、最近のクルマは詳しくありませんが.
日本では100キロ以上出してはいけないのだから、それ以上出ないようになっている、的な.
他社のクラクションが聴こえないほど、緊急車両のサイレンが聞こえないほどの音圧は出ないようになっているのかも知れません.

最大音圧はスピーカの口径で決まります.16センチ位のドアスピーカならばおのずと限界があります.大入力・大振幅可能なユニットを高出力でドライブしてもクラブのような音圧の実現は困難です.スピーカと耳の距離を考慮しても大音量は質量的、相対的に高い難易度があります.小口径大振幅はドップラー効果で好ましくありません.

スピーカーが車内にx○個付いていて、アンプもマルチアンプで合計何ワットある、という純正オーディオは車内で演歌をカラオケするのに向いているのかも知れません.ハイファイとは逆のエンターテインメントです.実際にそのニーズの方が多いのですから、メーカーもその通り用意するわけです.

家庭用ブックシェルフ式スピーカを車内において鳴らすと物凄く良い音がします.
カーオーディオとはそれほどひどい音しかしないものです.
エンクロージャーがないと言うことは、つまりそういう事です.

有効なダンパーとして作用する密閉式バックキャビティも、背面波を反転させて低音増強できるバスレフレックスも実現不可能なドアスピーカで十分な低音を再生するのは不可能です.さらに周波数が低くなればなるほど顕著で明瞭な定在波の影響が出ます.ゆえにサブ・ウーファーの存在は絶対不可欠です.

おおむね社外品の車載スピーカーは強いダンパーを持ち高いQ値であるはずですからF0も低くないでしょう.低域である程度の音圧を実現するにはサブウーファーは必須です.ロードスターの場合のBOSEの純正システムは不思議な仕掛けでとてもよく低音が出ますからウーファーは不要と思いますが、やはり純正であるので中域から上は逆相ですし音圧もあまり出ません.

オーディオセットが最大音圧で再生する事はクルマが最高速度で走るのと同じです.限界状態です.何もかもがクリティカルです.で、何をもって音圧レベルを決めるかですが、ジャズのビッグバンドならリアルな楽音に匹敵する音圧が欲しいわけですし、聴いていてもっと大きな音で聴きたいと感じるならまだ適正音圧に達していないと言う事でよいわけです.プログラムによって適正な音圧は違います.

普通は再生音圧によってF特が変化します.ですからどの音圧でセッティングするかですが、普通は一番真剣に聴く音圧=最大音圧でセッティングします.ここが純正オーディオと違う点で、これは目的が全く違います.

●音像について

音像と言う点では純正オーディオが前方定位することは絶対ありません.世界の何処かに例外があるかも知れませんがまずあり得ないと思います.あり得るはずがありません.そして前方定位にこだわる人も多くありません.

音像と位相の概念は簡単に体感できます.
純正でドアにスピーカがついている場合、上半身をひねってセンターコンソール上で聴く音が正相です.音像は目の前の直前で定位します.それから運転席に頭を移動させると逆相になり定位感が完全に消失します.この違いが分からなかったら前方定位も分からないので、何もしない方が良いです.

したがって、左右のどちらかのスピーカの+−を逆相にしてしまえば運転席、助手席では「見かけ上」正相なわけです.

「音に包み込まれる」と言う表現は定位が全くなく位相が回りまくっているという事です.モノラル音源を再生すると音像がどこにあるか判別できない、ということです.あくまでモノラル音源は一点から聴こえるべきです.音の広がりという表現も本来はステレオ音場に関して使われる言葉で、定位感がない環境を意味する言葉ではありません.

前方定位はとりあえず運転席の自分が楽しめたらよく、それを中心にセッティングします.とりあえず左右逆相で中高域は見かけ上では正相として定位します.そのまま逆相の低域はウーファーとのクロスオーバーのつながりを追い込んでゆきます.こう言葉で書くととても簡単なことです.

サブ・ウーファーは「定位感がないのでどこに設置しても良い」と言うのは間違いです.シート下に取り付ければ尻の下から低音が聞こえますしメインスピーカーと離れすぎているとクロスオーバー帯域が確実に抜けます.サブ・ウーファーは出来るだけメインのスピーカーと離さずに設置して、さらに位相が細かく調整できるものでないと大変使い難いです(セッティング出来ません)ここでは「周波数」と「位相」と「スロープ」、この3つの組み合わせしかなく、その組み合わせでセッティングを徐々につめてゆき、最終的に妥協できるレンジに追い落とします.時間のかかる作業です.

普通は運転席側、助手席側のドアスピーカではユニットが耳に対する角度が大きく違いますから音質もかなり違います.指向性は鈍い方が良いのですがドームツイーターを適切に設置する事は一つの妥協ではあります.

音像が定位すると音のエネルギーも集中するので実に存在感があります.あいまいな表現でしかありませんが.これは普通に配線されたドアスピーカのカーオーディオでは「飛び道具」でも使わない限り絶対実現不可能です.

ボーカルが前方定位するのは必須ですが、さらにベースやバスドラム等が眼前に定位すると非常に楽しいです.
セッティングはいかに捨てるものを最小に、得るものを最大にするかの駆け引きです.

●定在波について

車内で最も問題になるのが、そして全ての諸悪の根源は定在波です.狭い空間で向き合ったスピーカから出た音を左右で全く距離が違う位置で聴くのですから.三座のマクラーレンなどの例外を除けば.反射波は素材や角度によりF特的に大小のピーク・ディップを無数に発生させます.そういう点でトップを下ろし、サイドウインドウも下げたロードスターの車内(開かれた空間)は一つの打開策ではあります.

定在波の影響で中低域にピークディップが生じますがこれは電気的にチャラには絶対出来ません.グライコ程度では対処不能です.明確に周波数を特定できるならデジタルで補正できるかも知れませんしパラメトリックEQでQを絞ってピンポイントにつぶす事も可能かも知れませんが、使わないに越した事はないですね.

かなり昔ですがBOSE社の「ドアこそ最もスピーカ取り付けに適した部分である」という広告を見て失望しました.「ドアという最低の場所しかスピーカ取り付け可能な部分がない」が正しい見方です.左右のドアにスピーカが向き合って取り付けられているのは定在波の根源で、この呪いから脱却する事は絶対出来ません.

上等なクルマのドアスピーカはバックキャビティを持っています.これは樹脂製で容量もあまりありませんが、少なくとも計算された容積によってユニットのQ値をコントロールできますから大変効果的なはずです.一方アフターのショップではドアを「スピーカーボックス」に見立てる考え方が多いようですがそれは間違いです.結果的にはやっている事は間違いではないのですが.スピーカーが入っているハコは「エンクロージャー」といいます.この意味を理解すればドアを「ボックス」にしようとも、出来るなどとも考えません.

以前フットスペースを犠牲にして小型密閉エンクロージャーを足下に設置していた事があります.思った通り定在波の悪影響は減りましたがあまりにも外観が異常であまりにも足に当たって極端に運転し難かったです.クルマの運転に大きな邪魔になるスピーカは、本末転倒です.

定在波が多い車内で測定器を使う事はあまり意味がないと思います.発振器を使った正弦波でもウエーブトーンでも僅かにマイクを移動しただけでレベルが大幅に変わります.いかに定在波が多いかにうんざりします.この環境でまともな再生は無理だと思わされます.

●音質について

ある日、明らかに音質がおかしい時があります.でも慌ててセッティングを見直したりF値やレベルを変えない事です.自分のセッティングやデバイスに自信がないとどこに原因があるのか分かりませんから、数日間その印象が変わらないか確認する必要があります.

昼間聴くのと夜聴くので音が違う事があります.

F特がおおむねフラットならどんなソースを再生しても違和感は感じないものです.ジャズ向きとかクラシック向きとかは、そう言う事の向こう側にある話で、そこに到達するまでが結構大変です.

音圧を上げるとキンキンする場合など、デッドニングは全く効果がありません.
ドアの打ち張りを剥がして鉄板を叩くとかんかん音がしますが、スピーカーがこれを鳴らす事はありません.デッドニングと耳障りな音は一見関係がありそうですが、実は無関係です.
その昔デッドニングにも凝った事がありましたが、最終的にクルマには大変有害な物だと分かりました.

好きなプログラムを十分な音量で好ましい音質で再生できればそれで良しとしましょう.

住めば都、と言うように毎日聴いているとだんだん慣れてくるものです.脳内補完するようになります.

スピーカは再生するプログラムによりだんだん音が変わってきます.

ミニバン形式の車で小さくないスピーカをリアに乗せてゲートを開けて朗々と鳴らすのが相当いい音です.
つまりドアスピーカと言う物で、全てが制限されてしまいます.

もしご質問がございましたら分かる範囲でお答えさせて頂きます.
どうぞコメント欄にでも、その他の方法でも.

(^_^)
Posted at 2013/08/08 20:37:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | Audio | 日記

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「ずたぼろ令嬢が素晴らしい。こういうべたな作品で簡単に泣いてしまう自分のチョロさが愛らしい。」
何シテル?   09/14 15:18
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