ニト朗＋（風紀委員）のブログ一覧

ロードスターの世界にどっぷりとつかりこんで、
もう二度と抜け出せれない身動き取れない状態を、
「ドロ沼」と表現することが多いですが、
ことロードスターにはまる状態に限って
「ロド沼」
としてはいかがでしょうか？

あっ、もう辞書に載っていましたか(~o~)

今日は全損時に失われたシールのレプリカを作りました．

～参考記事：2006年8月23日の日記より～

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運転席側ドアのストライカーの上にビークル・インフォメーションというシールが貼ってある．
ここにはロードスターが生産された時の仕様についての大事なことが書いてある．
全塗装車などはこのシールが無くなっているものがあるが、これは再発行するのだろうか？

ボディショップでロードスターのメーター・クラスターに何かくっついていたので引っぺがしたらその大事なシールだった．
ストライカー部分を塗装するときに剥離されたのだ．
くるくるにカールして粘着力もなく、もうどうにもならない状態だ．
靴のウラにくっついてこの世から消え去る前に大切に家に持ち帰ることにした．
担当のお兄さん、捨てないでくれてありがとう．

これはロードスターに乗る度に必ず目に触れるものだったから、なくなると寂しい．
きっとロードスターの工場で、最後に誰かがこれを貼って完成となったのだろう．
この小さなシールはロードスターの「できあがりのしるし」なのだ．

とりあえず粘着材に貼り付けて二次元的に展開する．
スキャナーで取り込むためだ．
うまくすればそのままプリントアウトできるかも知れない．

約10分後、ちょっとだけ「訂正」された新しいシールの原稿ができた．
ぼくのロードスターができあがったら、最後にこのインチキシールを貼るのだ．
「もういちど、できあがった」しるしとして．

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・・・皆さんに質問があります

"SEAT TYPE"　というのはVスペなどの革シートだと変わるんでしょうか？
"FUEL TYPE"　はNB2などのハイオク指定だと何と表記されているのでしょうか？
"TRIM TYPE"　は内装の事でしょうか？

該当車の方で教えていただけると嬉しいです(^_^)

思いがけなく日が差した休日の夕暮れ時．
気持ちよく走るロードスターのミラーに見慣れた顔．
口を開けてすっかり寝込んでいる銀色のロードスター．

車載の上に一台だけ載せられている．
他のみんなは降ろされて、最後にどこへ向かうんだい？
何も知らずに眠っている銀色のロードスター．
走ってもいないのに身体いっぱいに風を受けて、
のんきに見ているのはきっと空を飛ぶ夢．

これまでどれだけのロードスターを見てきただろう．
　たくさんのロードスターたち．
　　　仲の良いいつもの友達の　　ロードスター．
　　　　めったには会えない　　　　ロードスター．
　　　　　もう二度と会えない　　　　ロードスター．

この銀色のロードスターも、
きっと新しいオーナーに出会って、
あたらしい人生を一緒に歩んでゆくに違いない．
楽しい時も、悲しいときも、
主人の人生にぴったりより沿って、
身体のあちこちをすり減らしながら、
朽ち果てるまで元気いっぱいに走れたら、
車としてのなんて素晴らしい生命だね．

　どこかの道でドキッ！とすれ違うかも．
　　どこかのミーティングで笑顔で会えるかも．
　　　どこかのパーキングでよそよそしくトナリ同士かも．

いつかどこかでまた会えるといいね．
ストライプを見つけたら声をかけて．．

　　　　・・・白いロードスターより、
　　　　　　　　　ねむっている銀色のロードスターへ．



ぼくのロードスターもいつか眠りながら走りました．足を砕かれて傾いているのがわかります．

心地よく走る夕刻の国道．
突然路面に現れた落下物．
おっと、避けきれずに「またいで」しまった．

すぐにバックミラーで確認．
落下物は見あたらないようす．
きっとロードスターが巻き起こす爽やかな風で飛んでいったに違いない．
気にする必要はない、ああロードスター気持ちイイ．

しばらくすると何かクサイ．
ゼッタイ近くを走る手入れの悪いクルマからのニオイに決まっている．
でもさっきからずーっとこのニオイがついてくるぞ．

やがてガレージに帰ってきた．
バックすると何かザラザラと引きずる音が．
のんき者はここでようやく何が起きたか気がついた．
触媒の後ろにへばりついていたのはとてもしっかりした厚手のビニルシート．



翌日、馴染みの工場へ．
細かいパーツを注文に来たのだけどちょっとリフトで上げてもらう．
うわー
これはクサイはず．



カッターを借りてこそぎ落とす．
ステンレスだからかんたんに取れるかと思ったけれど、
しっかり溶けてくっついて焦げている．

リフトの下汚したのに
「あ、そのままでイイですよ、掃除しときますから」
と優しいおじさんの言葉に甘えて
滅多に見れない下から見上げるロードスターのセクシーさに
うっとり．
にんまり．

もうちょっと見ててイイですか？

ロードスターの流刑地

彼女はごく普通の、どこにでもいるような目立たないロードスターだった．はじめからエアコンがなく、途中で主人にパワステを取り外されたが、彼女自身、ロードスターは皆そうなのだと信じていた．彼女はいつも身綺麗にしてもらえることを幸せと思っていたし、軽量化のためリトラクタブルのモーターを取り外されて、年中あどけない瞳をアルミのつっかえ棒で開けっぱなしにされても、走行中にそのつっかえ棒がはずれてウインクしたままになっても、何も不満には思っていなかった．平凡なロードスターとしての幸せな日々がささやかに続いていたはずだった．

やがて彼女のトランクルームに青い鉄の瓶がボルト付けされた．青森のミーティングに参加した時に外人がニヤニヤ笑いながら主人に手渡していたものだった．ある良い天気の休日に、ガスが充填されたその鉄の瓶の元栓が開けられた．彼女はそのガスを吸い込むと、今まで体験したことのない、骨の髄まで痺れるような快感を感じた．今までの平凡な幸せは何だったのだろう？これがロードスターの愛なのか？彼女ははしたなく声を上げ、大きく尻を振り、経験したことのない加速をし始めた．これほど生きていることを激しく感じたことはなかった．

その快感に慣れると、大きく開けた口にもっと吸いきれないほどの空気を押し込む渦巻きの仕掛けが装着された．もうこれは自分本来の姿ではない、と知りつつも主人の際限ない調教を許容してしまう自分．怯えながらも、彼女は思うままにどこまでも変えられてゆくことこそ、本当の愛の喜びに違いないと思った．渦巻きによって激しく押し込まれた空気を残さず燃やして彼女が極限に達した瞬間、息の根を止めるかのようにガスが噴射された．そのガスの勢いは激しく、これまで一度も経験したことがないほどに、激しすぎた ．

「ああっ、このまま死なせて」

「ばん、からからから」

宇宙から全ての音が消えた．

耐えきれず破断したピストンやコンロッドがシリンダーを突き破ってグレイのアスファルト上で跳ねて光った．