ニト朗＋（風紀委員）のブログ一覧

60Dの発表に興奮したり混乱したりしていると、40Dが修理から帰ってきたと言う電話が．
何と言う偶然．
「液晶をまくって男をたぶらかす女になどに浮気しないで、私が帰って来たのよ」

シャッターボタンは異常がなく交換も修理もしておらず、バックアップ電池を消耗させていたIC基盤を交換したとの事．修理代金15,000円は無料．

日付設定がされているのを確認してからバッテリーを抜いて確認．

バッテリーを入れて起動すると
出ました、
「2007年00月00日00時00分00秒」
直ってないではないか！

気を取り直してボタン電池を購入．
新しいものに入れ替えるといつまでバッテリーを抜いてあっても日付を覚えています．
ボタン電池は補償対象外だから消耗したものがそのまま入っていたのでしょう．
電池くらい換えてくれたらいいのに．



さて、電池と言うとMacも以前はバックアップ電池を必要としていました．
小さな電池が消耗しているだけなのですが、それが分からなくて
「どうしても起動しない、大変だ！」
と言う事になったものです．
バックアップにコンデンサを使えば電池なんか必要としないのに．

パフォーマンスを誇れる力があるくせに小さな電池のせいで動けなくなるなんて．
そういう所がMacみたいで可愛いですね．
だいたい昔はアップル・コンピュータはキヤノンが販売していましたし．

約二年使ったiPhone3G、コスプレくらいはした事がありますがずっと全裸で使ってきました．
滑りにくいケースやストラップを付ける仕掛けなど良いものが沢山発売されて目移りしますが、
手に直接iPhoneの質感を感じる、その快感が忘れられずどうしてもケースを装着する気になりませんでした．



使用期間末期ではいろんな所に直に置いたりして細かな傷が付きましたが、
傷が付いてもシェルはポリカ製なのでコンパウンドで磨けばかんたんに傷は取れるはずです．
文字は見た所インレイドのようなので（キーボードの文字と同じ）研磨しても消えないと思います．
なんと素晴らしい事でしょう．

販売店で聞くとiPhone4と値段が変わらなくても3Gsを購入された方は女性が多く、質感が3Gsの方が良いとの事です．「まるで高級万年筆のよう」と評された方がいましたがまさしくその通りの素晴らしい質感です．それにいつも触れたいと思うのも、それを大切にカバーで守りたいと思うのも、どちらも良く分かります．

さて、iPhone4もその質感は感動的に素晴らしい仕上がりです．
この光沢を守るためにケースをかぶせても、その間に入り込んだ砂ぼこりなどに擦れていつの間にか傷が付く事もないとも言えません．

やはり今度も裸族でしょう．



背面に貼り付けるレザーと液晶面の保護シートのセットです．
レザーは韓国製、保護シートは日本製ですが製品そのものはアメリカ製です．
（そこが気に入った？）
空気を押し出すヘラとクリーニングクロスも付いていました．



触れるとしっとりした質感で高級感があります．
アップルロゴの抜きも大変正確で、ロゴに合わせて貼り付けると周囲がわずかにガラス面より小さく仕上がります．これはアップル純正バンパーを取り付ける事が出来るようになっているわけです．



iPhone4は薄くなったのでソックスから抜けやすかったのですが、裏面のレザーが滑り止めになって良い具合になりました．



ちょっと事情があって、こういうケースが沢山ありました．
並べるとテールライトみたいですね．

先日、愛用のJabraBT5020が故障してしまいました．
多分、すごく暑い場所での作業中に汗が入り込んでしまったのではないかと思います．
受発信が出来るのですがスピーカーから音が聞こえない状態です．
分解してみましたがダイヤフラム自体がダメのようで諦めました．



　　同時購入した専用レザーケース
　　専用だけあって見事なフィット感です．
　　匂いで判断するとリアルレザー（フレンチ・ボックス・カーフに近い）です

その前に使っていたJabraBT2020をまた使ってみますが、
やはり音声が小さすぎて屋外では使えません．
レシーバー部分を耳に押し当てると音が大きく聞こえるので会話が出来ますが、
片手がふさがるならハンズフリーレシーバーの意味がありません．
大変小型で軽いので、装着したまま寝てしまったり、装着しているのに気付かず無くしたと思い込んで探し回ったりするほど装着感は良いのですが、ぼくの環境では音量が十分ではありませんでした．



　　内部は柔らかい素材、フタはマグネットが仕込まれていてピタンとしっかり閉まります．
　　スナップボタンは本体が押されてしまうのでこの用途に適しません．
　　よく分かって作られています．
 
ちなみに最も聞こえやすいとされるのは「カナル式」と言われる耳穴にぴったりフィットする構造の物です．
ある意味耳栓から音が聞こえると言うことも出来るでしょう．
ただ、この形式の物はどうしても片耳が塞がっているようで終日装着していると疲れます．
装着していてもそれを忘れるほど周囲の音は聞こえて欲しいのです．

そういう条件で現行の通話用ヘッドセットを探すと以外とありません．
Jabra Stone と言う気になる機種もあるのですが、
「ボリュームコントロールがボディにタッチしてスライド」
「右耳専用設計」
「購入者のレビューによると音量が十分ではなさそう」
だったので「欲しかったけれど」諦めました．



結局今回選んだのはプラントニックス社のVoyager Proです．
・ブームの先端の2個のマイクによるノイズキャンセル効果
・風切り音にも強い
・カナル式ではなく耳を塞がず周囲の音が自然に聞こえる
この三点の特徴で決めました．


この機種、実に快適です．
今までの機種のレベルを超えた通話音質以外でもBluetoothの振る舞いが大変良いのです．
電話を置き去りにして通信圏外に出た時、そこから戻った時、きちんと自動で通信を切断〜再開してそれをビープ音で知らせてくれます．
しつけの悪い装置だと帰ってきても切れっぱなしだったり、手動でつなぎ直さないといけない事もありますが、そういう事は全くなし、特有の音声の遅れはありますが以前の機種に比べて断然タイムラグが短いです．



　　ブームは装着時にちょっと目立ちますがステンレスメッシュの質感が高く良い作りです．
　　応答ボタンはブーム根元の細いスイッチ
 
音量は最大にしなくても十分な音量で聞こえますし、こちらの音声もクリアに聞こえているようです．
これが5台目のBluetooth機器ですがこれまでで最高に素晴らしい性能に大満足です．

「風切り音に強い」

この性能を「私たちのやり方」でまだ試していませんが、きっと良好な性能のような気がします．

さて、いよいよ差し迫って来たニューEOSですが、
画素数も一気に一億画素を超えてきました．

APS-Hサイズで世界最高の約1億2,000万画素のCMOSセンサーの開発に成功

サムソンがパナソニック＋ソニーを抜いたとしても、
この分野だけは絶対に日本の独壇場です．
ある意味何十年も前から世界でもっとも信頼できる日本ブランドとして
カメラメーカー各社があった訳ですから．

一億画素もいらないというのは事実ですが、
日本のメーカーがそれを作る事ができるという事は、
誇ってよいと思います．

優れたシャッターボタンなら色んな所で作ることができるでしょう．
うちの40Dも新しいボタンと共に週末には戻って来るようです．
あれはあれで良いカメラです．

60Dとともに328、428も出るのだとか．
そうなると1DS4もでしょうか．
絶対に日本のカメラメーカーにしか作れない最新の製品は「関係ない」のですが楽しみです．

それはガードレールの備えもまばらな山の中の狭い道でした．
三台のNAがミーティングに参加するため走っていました．
遠方なので、真夜中のツーリングです．

昼間なら日本らしい山あいの景色を縫って走る小気味よいワインディング・ロードでしょう．
交通量も少なく、たまにダム工事のダンプが通ってゆくだけ．
隠れたツーリング・スポットです．
「この道、誰が知っていたんだろう？」

ぼくは先頭を走っていました．
コーナーの後に必ずバックミラーに現れる2台のライトを確認しながら、
暗黒の闇夜を照らすヘッドライトの頼りない明かりだけを見つけながら、
走っていました．

ぼくはとても疲れていました．
他の二人も同じほど疲れているに違いありません．
ちょうど携帯が鳴りました．
こんな真夜中にかかってくる電話なんて、
今一緒にいるどちらかの友達しかあり得ません．

電話の音声は、良く知っている声ではなく、
酷いノイズでした．
ぴぴ、がが、ぎぎー
こんな山の中なので電波の状態が悪いに違いありません．
「でもソフトバンクがこんな所で使えるはずがないんだけど？」

音声はノイズに変わっていますが、そろそろ休憩しようと言うメッセージに違いありません．
あっ、ちょうど路肩が広くなっています．
ここで休憩としましょう．
ざざーっ、と頼りないハロゲンライトを点けた三台のNAが脇道にそれます．



舗装すらされていない路肩にロードスターを停めると、
そこに古びた民家が建っていました．
エンジンを止めてしまうと、
見えるものは暗黒のバックに広がる木々のシルエット、
聞こえるのは時折それを揺らす生暖かい風の音だけで
心細い静寂が支配する真夜中の山の中でした．

「あれ、その家に入ってゆくの？？」
AさんとBさん、まるで道の駅の施設に入るようにその民家に入ってゆきます．
格子戸を開けて、真っ暗な玄関で靴を脱ぎ、上がり込んでゆきます．
そうか、此処の事を知っているどちらかが電話をしてきたのに違いありません．
ぼくもついて中に入ります．

それはまさに土の匂いと古びた木の匂いのする古民家でした．
電気をつけると部屋の中央の蛍光灯がぽつりと点いて、
Aさんは早速ごろりと畳に寝ころんで手足を伸ばしています．
Bさんは別の部屋に姿を消しました．
それにしてもこの畳、大きなしみがたくさんあるなぁ．
何か赤黒いものをふき取った跡のようで、
何か気持ち悪く寝転がりたいけどやめておきます．

とにかく顔を洗って歯を磨いてスッキリしたので便所がないかと家の中を調べてみます．
部屋はいくつもあって、どれも散乱した座布団やちゃぶ台の湯飲み茶わんが、
今さっきまで人がくつろいで居たかのようです．
こんな真夜中ですから、この家の皆さんはとっくに休まれているのでしょう．

背戸に出るような狭い通路に、壊れかかった木戸が引っかかっていて、
小さな裸電球に照らされて母屋とおぼしき大きな古い民家が見えます．
此処は母屋とこの棟の通り道だとすぐに分かりました．
断りもなく勝手に上がり込んでいいのだろうかと思いつつ、
こんな真夜中に母屋で寝ている人を起こすのはさらに具合が悪いと思い、
便所を探しことにします．

壊れそうなガラス戸の向こうに浴室があります．
その銭湯のように広い風呂でBさんが体を洗っているのが見えました．
真夜中の真っ暗な家なのに、お風呂に入れるとは．．．

別の扉を開けてみると、台所のような暗い部屋でした．
暗闇の中に1歩踏み込むと、犬がいました．
じっとこちらを見て、口を開けて、舌を出してにやりと笑いました．
よく見ると、大きな、小学生ほどの体格はある大型犬が、
何頭も何頭もいて、全員でぼくを見て、笑いを浮かべました．

大きな犬は性格が温厚だといいますが、
初対面の侵入者に威嚇する事もなく、
作り笑いのように口を開けてよだれを垂らすでなんて、あり得ません．
本当にニンゲンが好きなら、止められないほどしっぽを振るものです．
「彼ら」は笑っているだけで、しっぽは微動だにしていません．
「こいつら、犬なんかじゃない」

小学生の時に虫とり網で捕った蝉の激しい羽音のように、
心の隅で鳴っていた警鐘がにわかに大きくなりました．
「ここにいてはいけない」
早く二人に知らせて、ロードスターに飛び乗って此処から逃げなくては．

ここには便所などないのです．
そんなものは要らないのです．
やがて犬たち、いや彼らが本当の姿で、
僕たちの前に現れるのです．

 
逃げ惑う足音と、
悲鳴と、
一瞬の静寂のあとで響く
骨がかみ砕かれる音を、
母屋で聞いてほくそ笑む人たちがいるのでしょうか．