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ニト朗+(風紀委員)のブログ一覧

2021年04月30日 イイね!

ハンドツールの寿命

ちょっと困った事になってしまった.



2.4ミリのリベットが滑って引っ張れない.



左が純正部品の2.4ミリリベット、右はいつも仕事で使っている3.2ミリ.
3.2は問題なく引き切れるが2.4を引けない.



クルマに積んで持ち歩いているこのリベッターは、俺が仕事を始めた時には工場にあった.40年ほど経っているはず.



分解掃除したが変わらず.
肝心のピンを加えて引っ張るパーツは「ジョー”JAW”」
このハンドツールを初めて分解したが、ピンを加える部分を確かめると摩耗して引っ掛かりが少ない.これが原因か.



モノタロウでロブスター純正のジョーが売っていたので購入.
¥1,000足らずの部品だった.
さすがロブスター、消耗部品を提供している.
画像右は最近買ったengineerのネジザウルス、これを握るとどんな事でも出来そうな気になる.これも一生もの.



この¥4,000程のハンドツール、これで生涯使い続ける事ができるだろう.



このパーツを今でも生産し、必要なオーナーに提供するマツダ.
これを当たり前の事だと思ってはいけない.
こんな楽園のようなセカイ、ロードスターに乗る全てのオーナーなしには実現しなかった、と言う話は次回のココロだー.

Posted at 2021/04/30 20:26:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | Garage | 日記
2021年04月28日 イイね!

タミヤ製品のすごさ・日本のモノ作りの魂



タミヤ製メルセデス300SLを買った.
実際に製品を手にし、ランナーのパーツを眺めていると、今さらながら、すごいと思います.



自分の手でキットの箱を開けた瞬間、この秩序に溢れた雰囲気は日本のプラモデルだけの物です.
さすがのメルセデスもこれを見たら唸るしかないでしょう.



開口部のランナーの巧みな事、これぞ日本製プラモデル.
このあと、さらなる巧みさを目にします.



田宮模型のすごいのは常に「挑戦する」事で技術を高め、その総和が現在のクオリティを成していること.
300SLは他のメーカーのキットも持っていますが、文句なくこれこそベスト.
(他社は他社でその時点の傑作だと思います)



深い抜きが正確に再現されているけれど、塗装の際はウでが試されそう.



一見バリかと思った三角窓のヒンジのモールド.
普通ならウインドウの透明パーツにモールドするところ.
下のヒンジの軸は目を疑うヒゲのように精緻なモールド、こんな事が可能になったのか.



これをボディ側にモールドする意味はただ「作りやすさ、塗りやすさ」につきる.
そのために実現してしまうことがすごい.



ホイルのスリット.
ユーザーが整形する必要なくこれを完全に抜いて見せる技術.
こんな精緻な物は日本でしか作れない.
日本人のクラフトマン・シップこそがこれを再現しようと試み、それを成し遂げる.



バンパーは必ずや「ヒケ」が生じ、それをそのまま甘受するか、モデラーがクロームプレートを破棄して整形して再塗装するか、が常識であるのだが、タミヤはそれを見過ごさない.



バンパー裏を肉抜きすればヒケは生じない.
ランナーのゲートは今や常識となった裏ゲート、これもタミヤが普及させた「ユーザーの為の」技である.
名キット「ミニクーパー1275S」が最初だったと思う.



ステアリングホイールのリムはどれほど細く整形されているかに尽きるが、
それを承知で比較的太いゲートで整形されている.
このゲートを処理するのはユーザーの(比較的簡単な)楽しみだとあえて残しているに違いない.

そう言う優しさ、思いやりが、タミヤのキットには満ちあふれている.
これは日本人だけが持つ感情だ.
この精緻な製品には、隅々にその心が盛り込まれている.



箱のいちばん底に大切なスペースフレームのランナーがある.
これほど複雑な造型が、ただパーツを切り離して接着するだけで再現されるのだ.
そしてエンジンも燃料タンクも全てのパーツが、フレームが完成した後で順に組み込まれてゆく.実車通りに.



ユーザーはこのキットを組み立てる事で、実車の300SLを組み立てる体験が出来るのだ.
タミヤはその高度な過程を易しく提供する.

プラモデルはユーザーが作る事で完成する.
それがどういう事か、知り抜いて知り尽くして、タミヤは笑顔でそれを提供するのだ.
世界のメーカーで日本のタミヤだけが持ちえる高度な技術と、哲学だ.



箱の底のフレームのランナーはそれ自体がパーツを荷重から守る構造になっている.
役目を終えても捨てる事が惜しいほど、素晴らしいランナーだ.
まったく、感動するしかない.



いまやメタルインレットという存在が全てのモデラーに安全で確実なフィニッシュをもたらす.
オーナーが好みのカラーにペイントしたボディにこれを貼る瞬間こそ、工場で出荷される実車が最後のフィニッシュとしてオーナメントを与えられる瞬間の再現なのだ.

タミヤのプラモデルが他とは違う点は多いが、
それが「日本の心」だと言うのは決して的外れではない.




Posted at 2021/04/28 20:55:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | model | 日記
2021年04月22日 イイね!

油圧計の針のブレ

気持ちの良い夕方に用事を作ってユーノスで出かけた.

給油をして、タイヤにエアを足した.
そのまま帰れば10分もかからないが、わざと遠回りをしてみる.
幹線道路の渋滞の列に交わってみた.

俺はロードスターで通勤する事がないので、帰社や帰路につくクルマたちのなかにロードスターで居る事は、新鮮だ.
通勤に使っていたらこんな毎日なんだろう.

ロードスターを買って数ヶ月は通勤に使っていた.
しかし10分そこそこ走って、一日陽ざらし、雨ざらしにするのがイヤで、通勤には仕事のクルマを使う事にした.
現場から直帰もラクだしね.

働くクルマ、家庭のクルマたちがひしめき、動かない中で、自分だけ地面に近い高さのシートから空を見上げる.

みなさん、ごめんなさい.

俺だけこんなに気持ち良くて.

あ、動き出した.



運転中はタコメーターよりこちらを見ている時間が長い.
針は7の位置が最大、ナイトロを出すとさらに振れる(恐ろしい)
アイドリングでは-20をぴたりと指す.
クルージングではこの針をいかにおとなしくするか、で燃費がちがう.

この計器自体の針の誤差が約ひと目盛りほどある.
正確に確かめたい時はケースを指でコツコツする.

Autometerもいまはデジタルや電子式(これは死語か?)が多くなった.
透過照明も多い.
文字フォントはマツダ純正もこちらもコンサバティブなもので、実際にこれ以外考えられない.
海外でも日本の電子式メーターが大人気だ.
イグニッションをonにすると一度針が踊るヤツ.
俺のロードスターには絶対に似合わない(^_^;)



オイルプレスの針のブレがひどくなってきた.
ニードルのシャフトのオイルが劣化しているのだ.
そもそも最もスタンダードはモデルはこれを防ぐためにケース内に液が封入されている.
針の値に0.7をかけるとJISのキロ表示になる.

中央の4個は「Phantom」と言うシリーズ.
デザインが本当に気に入っている.
下部には"Made in U.S.A"の文字が、
上部には"SYCAMORE IL USA"の文字があって、俺は嬉しい.
オイルテンプ°Fだから値から32を引いて9で割って5をかけると摂氏℃となる.

このオイルプレスとオイルテンプは機械式、取り外すにはオイルブロックのセンサーを外さなければいけない.
機械式だからキーを抜いても電気系が死んでもオイルテンプの針は温度を指し続けている.

これらのパーツが選ばれて、ここにある事こそ自分のロードスターである事で、
他人が同じ事をするとはとうてい思えないから、
このユーノスが自分の物で無くなったら、もう誰にも何の価値もないということ.

ほんの10キロを小一時間かけてガレージに戻り、眠りについた.
Posted at 2021/04/22 18:49:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | Garage | 日記
2021年04月21日 イイね!

サイドスクリーンのガイドローラー破損

「今週は雨が続くから」と次女が小豆色を実家に預けに来た.

父は「水の中でも走れる」と豪語していたが、雨の日に助手席が濡れているのを目撃したのだそうだ.

ホースのシャワーで水をかけると、驚いた事にトップのウェザーストリップから水が中に入っている.

触診ではサイドウインドウのウェザーストリップの当りが弱い.
ドアをそっと閉めて半ドアの状態で大きなスキマがある.

これはダメだ.

試しにドア下のレールのボルトを緩めて、当りを強くしてみるが、全く変わらない.

ドア内張を外すと、なんてことはない、ガイドローラーが無くなっていた.



かわいそうに.
これはダメだ.



新品ガイドローラーはストックしてあった.
このパーツは本来単品設定がなく、ガラスアッシーに含まれていたがそれはあんまりだとショップで扱うようになっていた.
マツダもそれではいかんと純正で出してくれるようになった.
キャリパーピストンと同じ流れ.



こうしてみるといかにドアスクリーンが大切かわかる.
とくにスクリーン下部の接着が悪いと困った事になる.
ショップやディーラーならその重要性から絶体に純正のブチル以外使わないだろう.

また、内張のファスナーの下7個になぜパッキンが必要かもよく分かります.
パッキンは数年で固くもろくなって水を防げなくなります.
そこから内張のいちばん弱いファスナーの穴に水がしみるのです.



しかしドアのブチルを除去した事があるオーナーなら、苦労したそのドアに新品ドアスクリーンを貼るなら、決して同じブチルで貼ろうと思わないだろう.

プロが仕事として扱うか、オーナーが自分の責任(と愛情で)扱うかの違いだ.
エンスージアズムとはこの事なのだ、と言っても良い.

右ドアに使って快適だった製品が絶版となっていた.
(過去ブログ)




代わりの物を探そう.
「普通の10ミリ巾発泡ブチル2段貼り」は今一つ接着力が弱い気がします.
ドアにはいったん何か剥がせるテープを貼ってからブチルなり何なりを貼ると良いと思います.



サイドスクリーンからの水漏れはない様子.

実際ガイドローラーはスクリーンの上下で傷むのではなく、ドアのレールとガラスのシャフトの間で無理な力が加わると傷むと思います.

そもそも古いクルマでドアの開閉をジェントルに行うのは鉄則.
「かたーいサス」も車体の全てに良くない影響を与えると思います.

個人的意見、要するに「走りの改造」を楽しめるのはメーカーの車体設計の安全マージンを食いつぶしているだけです.ロードスターの様に「長生きする」車体ではその「若い頃の無理」があちこちに現れるのだと思います.



内張のレストアにはやはりこれしかないと思います.
アッパーの取付部も全て良好でした.

現在バックオーダー4枚ですが、必要な方はご連絡下さい.
Posted at 2021/04/21 14:29:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | VR-Aのレストア | 日記
2021年04月18日 イイね!

全シリーズ2が泣いた!NA8シリーズ2のココロ

もはや

「シリーズ2イジメ」

という言葉があるほど、

あるほどで、

シリーズ2は、

シリーズ2はだね、

残念なのだ.

いや、そんなはずはなくて、

エンジン制御は16ビットだし、

不評タラタラだったNA8のファイナルの4.1化はちゃんと4.3に戻された.

フライホイルも16%軽量化され、

どこにも書いてないけどマフラー(キャットバック)も一工夫あるみたいだ.

(これはECU制御の違いがマフラーに現れたのかも知れない)

とにかく、すごく良い最終進化形のNAだったのだ.

シリーズ2は.

シリーズ2をいじめるのはもっぱら「シリーズ1」オーナーだと思われがちだが、本当のところは少数の「1.5」オーナーである.

シリーズ1と1.5はアレコレ違いがある.
もっぱらコストダウンの為だとしか思えないグレードダウンで、
把握している限りでもそこそこあるのだ.
それを承知の1.5オーナーのなかにことさらにシリーズ2のコストダウンを指摘するヤツが居る.

この「1.5」と言う連中、車体番号が「3xxxxx」ではじまるやつらが、シリーズ2をいじめる傾向がある.
密かにシリーズ1よりコストダウンされた1.5は、シリーズ2の大きなコストダウンをことさらに指摘し、自分がシリーズ1の一部である事を確認し、安堵したいのだ.
(はい、私である)

ん?誰か呼んだか?

・・・・・・・・・(^_^;)

ボンネット裏コーションラベルの廃止
サージタンクの負圧取り出しの簡略化
カムカバーデザインメッキボルト廃止
クロームブリーダーパイプ廃止
ワイパーモーターコネクターの変更
リアビューミラーのウインドウ張付化
ルームランプ2個→1個
フロントバンパー内のラバーフラップの廃止
運転席側ワイパーのフィン廃止
サイドシルブラックアウト塗装の廃止(濃色車のみ)
フロアカーペットのカットパイル化
シートの形状変更
シートベルトの機能変更
ヘッドレストスピーカーの標準装備廃止
ドア内張の簡略化
トップカバーブーツの標準装備廃止
ヘッドライトリトラクターの照明バルブ廃止
ハザードランプのボタン色変更(黒へ)
トランクルームカーペットのコストダウン
フューエルパイプカバーの塗装廃止
スペアテンパータイヤのホイルの塗色変更

他にもなにか未知の変更があるかもだが、実に些細な事ばかりだ.
むしろ変更する事のほうにコストがかかっているのではないか?

それがどうだと言うのだ、と言う話.

しかし本当に驚いたのは「リトラのスイッチのバルブ省略」とか、むしろ良くぞ気がついたと言いたいほどのコストダウン.

このエネルギーは何なのか?

それはひとえに、コストダウンだ.
少しでも安くユーノスロードスターを提供する.
それに尽きる.

全ての涙ぐましい些細な変更が目指したのはその一点で、
そのために全てのマンパワーの総和があるのだ.

「ロードスターの値段を上げない」

「それこそが、ロードスターが最も守らなくてはいけない事だ」

それこそが、初代開発主査であられた平井主査にシリーズ2を許される唯一の手段、これだけを守り通したと言い残して事切れるシリーズ2主査の覚悟ではないか.

異論があろうが、俺はそう確信している.

小豆色のレストアにおいて、ある物は信じ難く、ある物は大胆な、それらのコストダウンを知るにつけ、やがてそれがシリーズ2の核心であろうと確信した.

いまや「人馬一体」は平井主査の名刺から飛び出し、拡大成長し、核融合反応を経てなにか偉くすごいものに成り上がってしまった.

俺に言わせれば、今の「人馬一体」は宮崎ナウシカの「巨神兵」である.

いま一度小さくシャイな小娘のようなロードスターの身体の中に戻して、守り育てて、希望の腐海の底でささやかな芽を出すように、新たに産まれ育って欲しい.

ここまで我慢してよんでくださったあなたが膝を叩いて合点してくれても、そうではなくても、ユーノスロードスター・シリーズ2こそが、ロードスターとして最も忘れてはいけない事を具現化する必要に迫られ、冷たい雨風に濡れ、その滴に希望の陽の光を写しあなたと私の(次女の)前に、淑やかに佇んでいる!

ああ、これがロードスターのココロ、

そう、シリーズ2のこころだ〜!

♪ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃん♫








Posted at 2021/04/18 18:23:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | VR-Aのレストア | 日記

プロフィール

「ずたぼろ令嬢が素晴らしい。こういうべたな作品で簡単に泣いてしまう自分のチョロさが愛らしい。」
何シテル?   09/14 15:18
日本おわん組合 代表理事組合長 日本ロードスター学術会議 会員 ロードスター高校 風紀委員 ロードスター国家安産保障庁(2021/3/8初孫誕生につき退任...
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