先日、久しぶりに JZZ30ソアラ に逢いました。
素晴らしいコンディションの黒いソアラが快調な直6エンジンを想像させる排気音を残して走り去っていきました。
30ソアラ は普通車免許を取ってからの50年間で19台の車を乗り換えてきた私にとってもとても印象が強かった車でした。
昔、2人目の子供が生まれた後、子供を寝かせて移動するためにワンボックスカーに暫く乗っていましたが、少し成長したら車中で座っていられるようになり、マークⅡグランデに乗り代えました。
その息子たちも、中学生になると部活が第一になって車で一緒に動くことが減り、4ドアセダンに固執する必要はなくなりました。
そうなると、ロングノーズショートデッキの2by2が欲しくなって、乗り換えた車がマニュアル5速のソアラ2.5GT-T でした。
ソアラはそれまでの私の車に対するイメージを激変させてくれました。
まずは280PSの圧倒的なパワーでした。
非常に滑らかなYAMAHA製の2500ツインターボエンジンは、低回転域から高回転域まで驚くほどのパワーでリミッターが作動するまで加速してくれます。
次に操縦安定性の高さです。
リミッターが効くような速度でも安定性が乱されることはありません。
その癖、回頭性も素晴らしく、それまで所有した車はアクセル操作とブレーキ操作で4輪に係る負荷バランスを取ってやらない外側前輪に車体重量がのっかってしまうアンバランスさを感じましたが、ソアラでは内側前輪が車体を引っ張り込むように回り込んでいくような感覚でした。
このバランスは所謂フロントミッドシップのレイアウトによるものではないかと、エンジンルームを見て想像しました。
上の写真の右側で赤線で示したのがフロントストラットの上部を結んだ線です。
前輪より前にはエンジンは2気筒分しか出ていません。
残りの4気筒とミッションは前後輪の間に乗せられています。
スポーツカーのレイアウトってこういうことだと痛感しました。
BMWも同じようにエンジンがストラットから後部に押し込まれていますよね。
それが50:50のバランスを生み出しているのでしょう。
もう一つ、感動したのがシートな良さです。
昔の車のシートは、走っていると徐々に腰が前に滑って来て、定期的に両足を踏ん張って座りなおさねばなりませんでした。
多少マシで座りが良かったのはスバルレオーネのシートでしたが、それまでに所有したトヨタ車や日産車のシートは全くダメでした。
しかしソアラのシートは、東京から大阪まで走っても、全く腰の位置が変わりませんでした。
欧州車のシートや、レカロのシートは素敵でしたが、畳で暮らす日本人は良いシートは作れないと思い込んでいた私にとって、ソアラの座り心地も良いシートは衝撃でした。
23万キロまで乗ってつい乗り換えてしまったソアラでしたが、もし新車のJZZ30ソアラが入手できるなら今でも欲しいと思っています。
独特の外観はちょっと万人受けしないと思いますが…
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2023/12/10 20:29:54