やめよう役所仕事！

先月、8月22日の名古屋高速バス炎上事故は

皆様の知るところ。

この高速バスは私も昔よく使っていた。

ニュース映像では激しい炎が燃え盛り火炎地獄

そのものでした。

不幸にも亡くなられた方が2名、負傷者7名。

事故の際にエアコン用のガソリン・エンジンの燃料タンクから出火したと思われます。


それにしても、解せない事故です。

ドライバーになんらかの問題があったことは確実です。

急な体調悪化、居眠り運転、はたまた、スマホ見ながら運転であったなんて考えたくもありません。

まぁ、いずれにしてもバス会社の管理責任は免れないでしょう。

労基署や警察は、既にバス会社の運行管理状況やドライバーの健康状態まで調べている事でしょうね。

Netでのバス会社の評判は宜しくありませんから、案外、この先、知床遊覧船のような調査結果

も出てくるやもしれませんね。（滝汗；）

↓火炎地獄としか例えようがありませんね。



さて、あれだけの事故でも殆どの乗客が無事にバスから避難しています。

これは、バス後部に追突した乗用車があり、衝撃でバスのリヤ・ガラスが割れ、そこが避難口と

なったからだそうです。


ワタクシが声を大にして言いたいのがここからです。

この炎上事故はバスへ追突した車があったから大惨事には至らなかったことだ。

つまり、リヤ・ガラスが割れて無かったら乗客は簡単に避難できてない。

全員焼死もあり得ること。



15年前の2007年8月、沖縄の那覇空港でチャイナ・エアライン機の火災事故があった。

飛行機が着陸し、ターミナル前で停止した瞬間に右エンジンから出火して大火災となった。

あのクラスの旅客機には緊急脱出口が左右に6ヶ所程設置されていて、大人数の乗客

がそれぞれの避難口から全員避難できたことで火事による重傷者、死亡

者は皆無であった。

↓原因は修理ミス。手順書通りにスラットを組付けなかった為。



一説では、CAが慌てふためいて避難指示や誘導を行わなかったとも聞くが、それでも緊急脱出口

が数カ所あったことで乗客達が自らの意思と行動で無事に避難できた。



３０年以上も前にアメリカを旅行してて気づいたことです。

アメリカのバスは天井にエスケープ・ハッチが前後に

2箇所設けられているのです。

バスは車幅が広いから横転事故を起こした時に窓から車外に容易に脱出できないからです。

↓エスケープ・ハッチ。横転した際はここを外して車外に避難する。



聞けば、エスケープ・ハッチはフロアーにも設置されているとか。

流石は訴訟の国だ。徹底されている。これには感心した。


日本のバスは大抵、車体右側後部に避難扉がつけられているが、バスが横転事故を起こした時は、

これが上部になるとよじ登らないと脱出できない。

また、右側に横転したらこの脱出口は使えない。

↓非常時に役に立ちそうもない非常口！？



今回の名古屋高速バスのような事故では役に立たないのだ。

横転事故の際は、レスキュー・ハンマーでフロントやリヤ・ガラスを割れは良いと言う人もいるが、

フロント・ガラスは合わせガラスだから割れても砕けません。

それに、出火したパニック状態の中で冷静にレスキュー・ハンマーを取ってガラス割れる人が

いるのか？大きな疑問である。

さぁ、国土交通省のお偉方に聞きたい。


↓二階建てバスには後部にも緊急避難口があるようだ。



今回のバス炎上事故では焼死者が2名だが、、、

日本のバスの構造上の安全課題は見直されるのか？

これには法改正が必要であるが、、

さて、問題提起するのか？？？

誰かが死なないと法改正しない風土が強い我が国だ。

予防安全策は講じないのか！？

国民の命はそんなに安いのか？



もう21世紀ですよ。

いい加減、昭和の役所仕事はやめようや！