
開会中の参議院予算委員会で15日、住宅価格の高騰を背景にした「残価設定型住宅ローン」についての質疑が出た。
公明党の杉久武議員は…
「今回の補正予算に入っております『残価設定型住宅ローン』について国交大臣にお伺いしたい。
自動車販売の世界においては残価設定型クレジット、いわゆる“残クレ”と言われる形で月々の支払いを抑えて予算内に上位グレードの車を取得できる仕組みとして普及している。
住宅価格の高騰で住宅取得時の借り入れ額が増える中、月々の返済負担を抑えてマイホームの取得の選択肢を広げるという観点から、住宅においても残価設定型ローンの普及を後押しする方針を私は意義があるというふうに思っている」と指摘。
さらに「今回、住宅金融支援機構が金融機関向けの保険を提供する仕組みを整えて、本補正予算案に機構への出資金14.5億円を計上し、早ければ年度内に金融機関が新たなローンを提供できるように、とされている。
この残価設定型住宅ローンについて、どのような仕組みを想定し、住宅購入者に今後どのようなメリットが想定されるのか」と尋ねた。
これに対して金子恭之国土交通大臣は…
「杉委員のご指摘のとおり、残価設定型住宅ローンは借入金額から将来的な住宅の価値、すなわち残価を差し引いた金額を返済する仕組みで、月々の返済負担を軽減することができるもの。
特に物価高の影響を受けやすい若年層や子育て世帯等にとって使いやすく、また、高齢者の負担も軽減できるなどの住宅取得者のメリットが期待されると考えている」と答えた。
続けて、「この新たなローンを金融機関が安心して提供できるよう、適切な維持管理がなされる長期優良住宅等を対象に、今般の補正予算案において残価が当初の想定を下回った場合の金融機関の損失をカバーする保険制度を創設する」
としたうえで、「補正予算が成立したらこうした情報の周知に取り組み、しっかりと残価設定型住宅ローンの普及を図っていく」と答え、国交省として制度の普及に取り組む考えを示した。
(『ABEMA NEWS』より)
ここからは私見ですが…
もしかしたら、今の若い世代(20代、30代、40代)なら、クルマの『残クレ』で慣れていて、マイホームにおいてもこのような『残クレ』での住宅取得に、違和感無く利用出来るのかも知れない…
だが、昭和世代の私としては、賃貸ではなくマイホーム購入で『残クレ』を利用する気には到底なれない。
時期が来て返却するつもりなら、最初から賃貸で良いし、かと言って返却前提のマイホームでは、色々と手を加える事も出来ない。
気に入ったら、残価を払って買い取れば良い…と言うなら、結局は高く付き更に再ローンを組む結果と成り得るだろう。
むしろ、60代以上の高齢者なら、仮に30年ローンを組めたとして、90代まで長生きしなければ、死後に貸手(金融機関)による売却で清算して貰う…と言う(借金全額返済逃れの)メリットは、あるのかも知れない。
皆さんは、クルマ販売で普及した『残クレ』を、住宅販売にも持ち込む事について、どう思われますか?
Posted at 2025/12/15 13:52:04 | |
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